【デトロイトショー2017】デトロイトに彩りを添えた日本メーカー

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【デトロイトショー2017】デトロイトに彩りを添えた日本メーカー

2017年1月12日 14:52掲載

新型「レクサスLS」のプレスカンファレンスの様子。 今回のデトロイトショーは、日本メーカーの勢いが目立つショーとなった。写真は「リッジライン」で北米カー・オブ・ザ・イヤーのトラック部門を獲得したホンダのブース。 北米におけるベストセラーセダン「トヨタ・カムリ」の新型。

2017年1月8日に開幕した北米国際自動車ショー、通称デトロイトショーにおける日本メーカーの様子をリポートする。

■ショーの主役はむしろ日・独

北米自動車ショーが開催されるミシガン州デトロイトといえば、GMやフォード、クライスラー(FCA)の“おひざ元”である。ところが今年のショーでは、地元アメリカ勢よりも日本やドイツのブランドの勢いの良さが目立つ内容となっていた。

日本からショーに参加したのは、トヨタ/レクサスと日産/インフィニティ、ホンダ/アキュラ、そしてスバルとマツダだ。そのうち、トヨタとレクサス、日産、インフィニティ、ホンダがプレスカンファレンスを行い、それぞれがワールドプレミアのモデルを持ち込んだ。

■政治がらみで注目を集めたトヨタ

今回のショーで最も注目を集めたのはトヨタのプレスカンファレンスだろう。なんといっても、直前に次期アメリカ大統領であるドナルド・トランプ氏による“ツイート口撃”(メキシコでの新工場建設に対する懸念)があった。そのため、自動車に興味のない人もショーでのトヨタの態度が気になったはずだ。また、実際に豊田章男社長のスピーチは速報として新聞などの報道でも大きく取り上げられていた。

現場で見たトヨタのプレスカンファレンスは、なかなかにスマートなものだった。豊田社長はジョークを交えた軽快なトークで、トヨタのアメリカに対するこれまでの貢献を強調。「5年で100億ドル」という今後の投資計画をさらりとコメントに折り込みつつも、弁解じみた気配はまったくなく、ブースはリラックスした楽しい雰囲気につつまれていた。トヨタのプレスカンファレンスが、2日間のプレスデーを通じて最も多く笑いを獲得していたと言っていいだろう。

ちなみに、ここでトヨタが発表した新型「カムリ」は2種類の顔を持つのが特徴。特にスポーティーなバージョンには、屋根を黒く染めた2トーン仕様が設定されている。セダンの2トーンは、アメリカでの最近の流行だという。

一方、日本の自動車メディアの最大の注目車種は、レクサスの新型「LS」だろう。日本から駆け付けた“同業者”のほとんどがレクサスのプレスカンファレンスに顔をそろえた。そこに登場した新型LSは、意外性はないものの、アクの強い欧米のラージセダンと並んでも負けない強い存在感とエレガントさを備えていた。プレゼンテーションで強調されたのは「おもてなし」と「匠」の2点。うわさされたミラーレス仕様が見送られたように、技術面よりもエモーショナルさが優先されていた。

■2つの“世界初”を持ち込んだ日産

日産ブランドがお披露目したのは2モデル。ミドルサイズセダンのコンセプトモデルである「Vモーション2.0」は、サプライズの世界初公開だった。ロー&ワイドでエッジの効いたデザインは、北米市場で人気を集めそうな気配が濃厚。以前からあるセダンの次期モデルになるのか、それともまったく新しいモデルになるのかが気になるところだ。こうした個性的でスタイリッシュでフレッシュなセダンが日本にも導入されることを祈りたい。

もうひとつのアンベールは、SUVの「ローグスポーツ」。日本でいうミドルサイズSUVの「エクストレイル」は、北米では「ローグ」という名称で販売されている。そのローグは昨年の暮れに映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』とコラボレーションしたこともあってか、今、非常に売れているという。今回発表されたローグスポーツは、そのローグよりも若干背が低くコンパクトで、よりパーソナルな雰囲気が強い。若いカップルなどがメインターゲットになるという。ただし、同車はまったくの新顔ではなく、欧州ではすでに「キャシュカイ」の名前で販売される。SUV人気の高い北米で、ローグシリーズをより充実させるための導入というわけだ。

一方、インフィニティブランドから発表されたのは「QX50コンセプト」。スポーティーなミドルSUVである「QX50」の次世代モデルだ。QX50は日本でいう「スカイラインクロスオーバー」に該当する。プレミアム感とスタイリッシュさ、スポーティーさが共存した姿は魅力的で、日産の誇る可変圧縮比エンジン「VCターボ」の採用もアナウンスされた。弟分である「QX30」ともども、日本へやって来ればうれしいなと思うばかりだ。

■北米メイドが強調された新型「オデッセイ」

プレスデーの初日の朝一番に発表された北米カー・オブ・ザ・イヤーにおいて、乗用車部門で「シボレー・ボルトEV」が、SUV部門で「クライスラー・パシフィカ」が、トラック部門でホンダの「リッジライン」がそれぞれ栄誉に輝いた。ホンダにとっては、新年から幸先良いスタートを切ることができたというわけだ。

そのホンダの“ワールドプレミア”は新型の「オデッセイ」。3.5リッターV6エンジンに10段ATを搭載するこの新型は、そもそも日本のオデッセイとは別モノである。ホンダの社長である八郷隆弘氏はプレスカンファレンスで北米の開発スタッフを紹介し、北米メイドのモデルであることを強調した。ちなみに、八郷氏は1999年に北米に導入された初代“USオデッセイ”(日本名「ラグレイト」)の開発に携わっている。氏にとっては、新型を紹介する今回のショーには特別な感慨があったのではなかろうか。

■スバルとマツダも“新顔”を用意

プレスカンファレンスは実施されなかったが、スバルとマツダもそれぞれにホットなモデルをブースに並べた。スバルは、マイナーチェンジを行った「WRX」と「WRX STI」を出展。ブースの入り口には、2016年のロサンゼルスオートショーでお披露目された大型SUVのコンセプトカー「ヴィジヴ-7 SUVコンセプト」を飾った。日本人としては「大きすぎる」という印象のあったコンセプトカーだが、北米市場では普通サイズ。日本では大きくなりすぎたと騒がれる「レガシィ」も北米では当たり前のサイズ感であり、「レガシィは北米向け」であることが強く実感された。

一方、マツダはメインステージに並べた「MX-5 RF」(日本名「ロードスターRF」)と新型「CX-5」に加え、日本では販売されていないSUV「CX-9」も大きくフィーチャー。ブースそのものもインテリアのデザインや色、素材にこだわるマツダの姿勢を強調するような作りであった。マツダは北米でも個性を売りにしていたのだ。

今年のデトロイトショーは、意外にも“ビッグスリー”の展示が地味だったこともあり、日本のメーカーにスポットライトがいつもより強く当たるショーだった。次期大統領による“ツイート口撃”もあってその動向に注目が集まったという側面もあるが、そうした注目に各社は充実の内容で応えた。展示に対する力の入れようは、それだけ北米市場を大切にしているという姿勢の表れである。今回のデトロイトショーは、北米と日本メーカーの強い関係性を感じさせるショーであったといえるだろう。

(文と写真=鈴木ケンイチ)

[記事提供:webCG]
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レクサス LS

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