ソニー、α初の8K動画対応ミラーレスカメラ 「α1」を税別約80万円で発売
ソニーは、フルサイズミラーレスカメラ 「α1 ILCE-1」を発表。2月2日10時より予約受付を開始し、3月19日から発売する。同社では「解像力とスピード性能の高い次元での両立と、撮影から納品までの高効率ワークフローを実現したプロフェッショナル向け」モデルになると紹介している。
具体的には、新開発のフルサイズ有効約5010万画素積層型CMOSイメージセンサーExmor RSと、従来比約8倍の処理性能をもつ画像処理エンジンBIONZ XRとの組み合わせによって、高解像ながら、AF/AE追従最高30枚/秒のブラックアウトフリー高速連写(電子シャッター時)を実現するとのこと。
30枚/秒(連続撮影モード「Hi+」時。シャッタースピードが1/125以上の場合に有効。AF-Cモード時はシャッタースピードが1/250以上の場合に有効だが、装着レンズ、撮影モードによって最高連写速度が異なる。非圧縮RAW、ロスレス圧縮RAWでの撮影時は、最高20枚/秒。装着レンズによって、ソフトウェアのアップデートが必要になる場合がある)連写で圧縮RAWで約155枚(連続撮影モード「Hi+」、画質「RAW(圧縮RAW)」時。Cfexpress Type Aメモリーカード使用時)、JPEG形式で約165枚(連続撮影モード「Hi+」、CFexpress Type Aメモリーカード使用時)の性能(20枚/秒連写を選択した場合、圧縮RAWで約238枚、JPEG形式で約400枚の撮影が可能)で、「これまで撮り逃していた一瞬の動きを、より確実にとらえられる」と説明する。
たとえば、「被写体の動きが高速かつ不規則なスポーツや野生動物の撮影、また被写体の表情の変化を一瞬でも見逃したくないポートレート撮影など、さまざまなプロの現場において、ブラックアウトで視野をさえぎられることなく、被写体を肉眼で追い続けるように撮影できる」とのことだ。
さらに、「α9 II」比で2倍となる最大120回/秒(シャッタースピードが1/125以上の場合に有効。装着レンズや撮影設定によって異なる場合がある)AF/AE演算により、複雑な動きでスピードに緩急のある被写体でも高精度にAF追従をし続ける。急激な輝度の変化に対しても、最速0.033秒(連続撮影モード「Hi+」時。シャッタースピードが1/125以上の場合に有効。AF-Cモード時はシャッタースピードが1/250以上の場合に有効だが、装着レンズ、撮影モードによって最高連写速度が異なる。非圧縮RAW、ロスレス圧縮RAWでの撮影時は、最高20枚/秒。装着レンズによってソフトウェアのアップデートが必要になる場合がある)でAEが追従するという。
また、最高30枚/秒の高速連写時にも、「まるで肉眼で見ているかのようにシームレスに被写体をとらえられる」という、世界初(2021年1月広報発表時点、同社調べ。フルサイズミラーレスカメラにおいて)240fps(40fpsの場合、対角視野角が約33度に固定。また、解像度はUXGA相当となる)の頻度で表示可能な電子ビューファインダーを装備。約944万ドット(Quad-XGA)、大型0.64型有機ELディスプレイを採用し、0.90倍(50mmレンズ、無限遠、視度 -1m-1時)のファインダー倍率(対角視野角:約41度)やハイアイポイント(約25mm[最終光学面からの距離、視度 -1m-1時])、周辺部もシャープな接眼レンズ光学設計により、すみずみまで高い視認性を実現するとのことだ。
AF機能では、高密度かつ広範囲(撮像エリアの約92%をカバー)に配置した759点の像面位相差AFセンサーを備え、被写体を高速・高精度に追随。リアルタイム処理にすぐれた画像処理エンジンBIONZ XRによって、検出能力が従来比30%向上(「α9 II」比)したリアルタイム瞳AF(人物)を用いれば、角度のある横顔や上向き、下向きの顔でも、高精度に自動的に瞳にフォーカスを合わせ続けられるという。
動物(すべての動物が対象ではない。人、動物、鳥ではモードの切り替えが必要。シーンや被写体の状態によってはうまくフォーカスが合わない場合がある。動画撮影時のリアルタイム瞳AFは、動物と鳥には対応しない)への瞳AF対応では、従来の犬や猫などに、新たに鳥が加わった。また、AIを用いて色や模様(輝度)、被写体距離(奥行)からなる空間情報をリアルタイムに高速処理し、動体を高精度に追従し続けるリアルタイムトラッキングにも対応し、リアルタイム瞳AFとシームレスに使用できるとのことだ。
このほか、イメージセンサーからの高速読み出しに加えて、大容量バッファメモリーとBIONZ XRの高速処理性能により、高画素ながら電子シャッター(連写時は、0.5秒より遅いシャッター速度は設定できない。装着レンズや撮影設定によって異なる場合がある)でも「α9 II」比で約1.5倍、動体歪みを抑えた静止画(撮影環境・条件によって、微小な歪みが見えることがある)撮影が可能になった。最高1/32000秒のシャッター速度も実現する。加えて、世界で初めて(2021年1月広報発表時点、同社調べ。フルサイズレンズ交換式デジタルスチルカメラにおいて)フラッシュ同調速度1/400秒を実現するという点も特徴だ。
動画機能では、「α」シリーズとして初めて、8.6KオーバーサンプリングによるXAVC HS方式の8K30p(4K 120p、8Kで動画撮影時は、[APS-C撮影]は[切]に固定される。35mmフルサイズ対応レンズの使用を推奨。PCアプリケーション「Catalyst Browse」または「Catalyst Prepare」で、8K撮影素材の閲覧が行える)動画撮影に対応する。
さらに、最大120p(約10%画角がクロップ)のハイフレームレート映像を高精細4K解像度でカメラ内部に記録可能。4K解像度の最大5倍のなめらかなスローモーション(ポストプロダクションによる編集、またはS&Qモードによる撮影が必要)などの印象的な映像表現にも対応する。4:2:2 10bitのサンプリングにも対応し、従来の4:2:0 8bit比で約128倍の情報を保有して、カラーグレーディング時の微細な階調・色調整が可能という。
画質面では、映像制作用CineAltaカメラ「VENICE」の開発を通じて培った画作りS-Cinetone(エスシネトーン)を搭載。「人肌の中間色の表現力を高め、色あいはよりソフトに、ハイライトの描写は被写体を美しく際立たせる、自然なトーンで撮影できる」とのこと。S-Log3/S-Gamut3にも対応し、ポストプロダクション時の業務用カメラとの高い親和性を実現するという。S-Log3設定時には、15+ストップの広いダイナミックレンジで、諧調豊かな映像を撮影できるという。
加えて、高精度な手ブレ補正ユニットとジャイロセンサーを装備し、さらに、手ブレ補正アルゴリズムの最適化を行うことで、5.5段(CIPA規格準拠、Pitch/yaw方向、 Planar T* FE 50mm F1.4 ZA装着時、長秒時ノイズリダクションオフ時)の補正効果を実現。動画撮影時には、光学式5軸手ブレ補正アクティブモード(アクティブモードでは撮影画角が若干せまくなる。焦点距離が200mm以上のレンズを使用する場合は、スタンダートに設定することを推奨。8K動画撮影時ではアクティブモードは無効)により、手持ち撮影を強力にサポート。ポストプロダクション時にPCアプリケーション「Catalyst Browse」または「Catalyst Prepare」(Catalyst Browse Version 2020.1以降、Catalyst Prepare Version 2020.1以降が必要)を用いれば、撮影時の手ブレ補正メタデータを利用した高精度な手ブレ補正機能を活用できるという。
このほか、チルト可動式の3型液晶モニター(約144万ドット)を装備。メモリーカードはCFexpress Type AメモリーカードとSDXCメモリーカードに対応し、デュアルスロットを採用する(CFexpress Type Bメモリーカードは使用できない)。
バッテリーは、リチャージャブルバッテリーパック「NP-FZ100」を使用。静止画撮影可能枚数(液晶画面をON、ズームをW側、T側、それぞれ交互に端点まで移動を繰り返し、2回に1回フラッシュを発光、10回に1回電源をON/OFFして、30秒ごとに1回撮影)はファインダー使用時で約430枚、液晶モニター使用時で約530枚。実動画撮影時(撮影、ズーム、撮影スタンバイ、電源オン/オフを繰り返したときの撮影時間の目安)はファインダー使用時で約90分、液晶モニター使用時で約95分。連続動画撮影時はファインダー使用時で約145分、液晶モニター使用時で約150分。
本体サイズは128.9(幅)×96.9(高さ)×69.7〜80.8(奥行)mm、重量は約652g(本体のみ)、約737g(バッテリーとメモリーカードを含む)。
市場想定価格は800,000円前後(税別)。
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