2010年09月09日　17:53

ペンタックス、高性能なエントリー一眼レフ「K-r」

HOYAは、「PENTAX」ブランドのデジタル一眼レフカメラの新モデル「PENTAX K-r」を発表。10月中旬より発売する。

デジタル一眼レフ初級者やファミリーユーザーをターゲットにした、小型・軽量なエントリーモデル。エントリーモデルながらも、画像信号の高速読み出しが可能な1240万画素の新型CMOSイメージセンサーを採用し、最高約6コマ/秒の高速連写（最大25コマまで、JPEG記録時）が可能となっている。また、画像処理エンジンには、上位機種と同等の性能を誇る「PRIME II」を搭載。ノイズを大幅に低減しており、ISO200からISO12800までの幅広い範囲での感度設定に対応するほか、カスタム設定としてISO100とISO25600での撮影も可能となっている。

AFセンサーは、最新の11点ワイドAFセンサーシステム「SAFOX IX」（中央部9点はクロスタイプ）を採用。本体には専用のAF補助光を追加している。さらに、新型センサーの採用やアルゴリズムの改良により、ライブビュー中のコントラストAFの性能が大幅に向上したのもポイントだ。

ファインダーはペンタミラー式で、独自の光学設計とフォーカシングスクリーン「ナチュラルブライトマット II」の組み合わせにより、像倍率約0.85倍（50mmF1.4・∞）で視野率約96%を実現。ピントが合った測距点が赤く点灯する「スーパーインポーズ機能」も備えている。

機能面では、撮影意図や撮影シーンにあわせて画像の仕上がり具合を選択できる「カスタムイメージ」機能として、「リバーサルフィルム」や「銀残し」を含む計9種類を用意。多彩な表現方法を楽しめる「デジタルフィルター」には、「トゥインクル」「デッサン」「ポスタリゼーション」を新たに搭載する。また。露出の異なる3枚の画像を撮影・合成する「HDR」機能は、自動位置調整機能を搭載し、手持ちでの撮影が可能となった。

さらに、同社のデジタル一眼レフカメラとして初めて、赤外線通信機能（IrSimple/IrSS）を搭載。対応する電子機器に撮影画像を送信できるほか、「K-r」同士での画像交換や、Exif情報を使った対戦ゲーム「フォトチャレンジャー」を楽しむことも可能だ。

このほか、92.1万画素表示の3.0型液晶モニターを採用。バッテリーは、フル充電で約560枚の撮影が可能なリチウムイオン充電池に加えて、別売りの専用ホルダーを利用することで市販の単3型乾電池（4本）を使用することもできる。

ラインアップとして、ボディ単体のほかに、標準ズームレンズ「DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL」を同梱した「K-rレンズキット」、標準ズームレンズ「DA L 18-55mm F3.5-5.6 AL」と望遠ズームレンズ「DA L 55-300mm F4-5.8 ED」を同梱した「K-rダブルズームキット」の3種類が用意される。

ボディサイズは、125（幅）×97（高さ）×68（奥行）mmで重量約598g（専用電池、SDカード含む）。レギュラーカラーとしてホワイト、ブラック、ピンクの3色を用意する。さらに、下位モデル「K-x」と同様に、ボディとグリップのカラーの組み合わせを選択できる「オーダーカラー受注サービス」にも対応。ボディ12色、グリップ10色の組み合わせが用意されており、レギュラーカラー3色を含めた計120種類のパターンからカラーを選択することができる。さらに、購入後にグリップを交換できるサービスの利用も可能になった。

市場想定価格は、ボディ単体が75,000円前後、「K-rレンズキット」が8万円前後、「K-rダブルズームキット」が10万円前後。 ■関連リンク

【新製品ニュース】ペンタックス、12色を用意した「DA 35mm F2.4 AL」

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