2012年06月08日　13:01

キヤノン、ハイブリッドCMOS AF搭載の「EOS Kiss X6i」

キヤノンは、デジタル一眼レフカメラの新モデル「EOS Kiss X6i」を発表。6月下旬より発売する。ラインアップされるのは、ボディ単体のほか、標準ズームレンズ「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II」が付属するレンズキット、「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II」と望遠ズームレンズ「EF-S 55-250mm F4-5.6 IS II」が付属するダブルズームキット、同日発表の高倍率ズームレンズ「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM」が付属するレンズキットとなっている。

「EOS Kiss X6i」は、有効約1800万画素CMOSセンサーを採用するエントリー向けのモデル。映像エンジンに「DIGIC 5」を採用し、高感度撮影時の低ノイズを実現している。感度は常用でISO100～12800に対応する（拡張設定でISO25600も設定可能）。

性能面では、撮像面で位相差AFが可能な新開発の「ハイブリッドCMOS AF」を採用したのがトピック。撮像素子の中央部に位相差AF用の画素を備えており、コントラストAFとの併用によって、ライブビュー撮影時のオートフォーカス速度の向上を実現している。ライブビュー撮影では、常にピント合わせを行う「コンティニュアスAF」や「被写体追尾機能」の利用も可能だ。さらに、動画撮影「EOSムービー」では、動いている被写体にピントを合わせ続ける「動画サーボAF」に対応するようになった。

また、ファインダーでのオートフォーカスは、9点の測距点すべてがクロス設計に進化（中央1点はF2.8光束に対応）。どの測距点でも正確・高速なオートフォーカスが可能となっている。連写性能も、「EOS Kiss X5」の約3.7コマ/秒から約5コマ/秒に向上している。

液晶モニターには、約104万ドットの3.0型タッチパネル液晶（可動式）を採用。メニューや撮影画面でのタッチ操作が可能なほか、AFフレームをタッチ操作で選択することも可能。画面をタッチした位置でピント合わせから撮影までを行う「タッチシャッター」にも対応している。

このほか、撮影モードとして、4枚を連続撮影・合成することで、ノイズの少ない夜景写真を撮影できる「手持ち夜景モード」と、露出アンダー、標準露出、露出オーバーの3枚を連続撮影し、適正露出部分のみを合成する「HDR逆光補正モード」を新たに搭載。高感度ノイズ低減設定には、4枚連続撮影・合成により高画質なノイズ低減処理を行う「マルチショットノイズ低減」が加わっている。また、レンズ補正機能に「色収差補正」を追加。SDメモリーカードの高速規格「UHS-I」にも対応するようになった。

ボディサイズは約133.1（幅）×99.8（高さ）×78.8（奥行）mmで、重量は約575g（CIPAガイドラインによる）。撮影可能枚数は、ファインダー撮影時で約440枚（常温23度）となっている。

キヤノンオンラインショップの予定価格は、ボディ単体が9万円前後、「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS II」レンズキットが10万円前後、ダブルズームキットが13万円前後、「EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM」レンズキットが13万円前後。

CANON