2013年10月08日　12:58

リコー、世界初のローパスセレクターを搭載した「PENTAX K-3」

リコーイメージングは、デジタル一眼レフカメラ「K」シリーズの最上位機種として「PENTAX K-3」を発表。「ボディキット」と「18-135WR レンズキット」を11月上旬より、全世界2000台限定の「Premium Silver Edition」を11月下旬より発売する。

APS-Cサイズ相当（23.5mm×15.6mm）の新型CMOSイメージセンサーを搭載した最上位機種。光学ローパスフィルターを搭載することなくモアレを軽減できる新技術「ローパスセレクター」機能を、レンズ交換式デジタルカメラとして世界で初めて搭載しており（2013年10月時点、同社調べ）、露光中にイメージセンサーユニットをサブピクセル単位で微小駆動させることで、光学ローパスフィルターと同様のモアレ軽減効果が得ることが可能。ローパス効果のON/OFFや強弱の選択ができることで、被写体に合わせた最適な撮影設定を行える。

撮像素子には、有効約2435万画素のCMOSイメージセンサーを搭載。イメージセンサーシフト方式の手ぶれ補正機構「SR」も備えており、新たに採用した手ぶれ補正駆動専用のサーボコントローラーと、SRユニットを駆動する磁力のアップで、より安定した補正効果を実現している。画像処理エンジンは「PRIME III」を搭載。常用設定のISO感度はISO100～ISO51200。連続撮影性能は、最高約8.3コマ/秒となっている。

AFモジュールには、新たにワイド27点AF対応の「SAFOX（サフォックス） 11（イレブン）」（中央部25点はクロスタイプ）を採用。中央およびその上下の3点は、F2.8の光束にも対応し、大口径レンズ使用時のシビアなピント合わせに効果を発揮するという。また、AF輝度範囲-3EV～+18EVの広範囲に対応する高性能を実現した、AFセンサーの高感度化に加え、RGB測光センサーからの情報もフォーカシングに反映することで、より高精度な動体撮影時のピント合わせや、指定したゾーン（9点内）で自動的に合焦位置を決定するゾーンセレクトAFなども可能だ。

光学ファインダーには、反射率をアップする新コーティングをガラスプリズムに採用し、ファインダーの明るさをアップを図っている。さらに、接眼光学系も一新して約0.95倍のファインダー倍率を実現し、広い視野でピントや構図の確認を容易にしている。

ボディは、上下および前後の外装に軽量で堅牢なマグネシウム合金を採用。さらに、92点のシーリング部品を使用した防塵・防滴構造とマイナス10度までの動作を保証する耐寒性能、20万回の作動テストをクリアしたシャッター制御機構などを備えながら、機動性にすぐれたコンパクトなボディサイズを実現している。

背面液晶モニターは3.2型（約103.7万ドット）。メモリカードは、デュアルSDカードスロット（SD/SDHC/SDXCメモリーカード、UHS-1規格に対応）を装備。バッテリー寿命は、フラッシュ50％発光で約560枚、フラッシュ発光なしで約720枚。本体サイズは131.5（幅）×100（高さ）×77.5（奥行）mm。重量は約800g（バッテリー、SDカード1枚付き）。

ラインアップとして、ボディ単体の「ボディキット」、標準ズームレンズ「smc PENTAX-DA 18-135mmF3.5-5.6ED AL [IF]DC WR」が付属した「18-135WR レンズキット」、カメラ本体とバッテリーグリップにシルバー塗装を施した限定カラーモデル「Premium Silver Edition」を用意する。なお、「Premium Silver Edition」は、全世界2000台限定で、バッテリーグリップ、レザー調の限定モデル専用オリジナルストラップ、予備のバッテリーなどが付属する。

市場想定価格は、「ボディキット」が150,000円程度、「18-135WR レンズキット」が200,000円程度、「Premium Silver Edition」が180,000円程度。

ペンタックス