2014年05月16日　18:42

ソニー、79点位相差AFシステムを搭載した「α77 II」

ソニーは、Aマウント対応のデジタル一眼カメラ「α77 II」を発表。ボディ単体とズームレンズキットの2機種を6月6日より発売する。

2011年10月発売の「α77」の後継モデル。「α77」からイメージセンサー、画像処理エンジン、AFシステムを一新しており、専用位相差AFセンサー搭載のレンズ交換式デジタルカメラにおいて、世界最多（5月16日時点、同社調べ）となる79点位相差AFセンサー（15点クロス）を搭載。被写体の動きを予測して合焦する新AFアルゴリズムを採用したことで、被写体の追従性能を向上させている。

また、独自の透過ミラーを採用した「トランスルーセントミラー・テクノロジー」を組み合わせることで、AFを常時駆動させ、静止画・動画ともに常に被写体を捉え続ける高速なピント合わせを実現。薄暗い室内のような暗所でもAFの高応答性を実現し、輝度（EV-2、ISO100相当）な環境でも撮影が可能だ。高速連続撮影は、最高約12コマ/秒（最大60コマ）で、AFと自動露出（AE）が被写体を追従し続けられる。

撮像素子には、有効約2430万画素のExmor CMOSイメージセンサーを搭載。画像処理エンジン「BIONZ X」の高速処理能力との組み合わせで、美しいぼけ表現やきめ細やかな階調、低ノイズでクリアな静止画・動画撮影を実現。また、ギャップレスオンチップレンズ構造や進化したRGBカラーフィルターの採用で、従来機種「α77」と比較して感度特性が約20％向上し、高解像度と高感度・低ノイズを両立することでISO100～25600までの幅広い感度域を実現させている。

ファインダーには、有機ELビューファインダーXGA OLED Tru-Finderを搭載し、従来機比約3倍の高コントラストとファインダー画素数236万ドットの高解像力で、忠実な画像をファインダー上に映し出せるという。ぼけや露出補正などのリアルタイムな設定値や、拡大表示による緻密なピント合わせ、5段階の明るさ調整機能などの視認性が向上している。

手ぶれ補正機能は、静止画撮影時がイメージセンサーシフト方式、動画撮影時が電子式を採用。動画撮影では、AVCHD Ver.2.0に準拠したフルHD 60p/24p動画の撮影を実現した。

背面モニターには、3軸チルト液晶を採用。液晶には122.8万ドットの「エクストラファイン液晶」を搭載し、WhiteMagic技術を採用したことで、直射日光の下や快晴時でも高い視認性を実現。前後にはダブルダイヤルを搭載しており、ファインダーをのぞいたままでの直感的な操作にも対応する。

このほか、スマートフォンなどとの連携が可能なNFCやWi-Fiに対応。本体サイズは142.6（幅）×104.2（高さ）×80.9（奥行）mm。重量は約726g（バッテリーと“メモリースティックPROデュオ”を含む）。

市場想定価格は、ボディ単体が135,000円前後、標準ズームレンズ「DT 16-50mm F2.8 SSM」が付属したズームレンズキットが190,000円前後（いずれも税抜）。

SONY