2016年06月23日　18:42

ニコン、4K動画記録時間延長やフリッカー低減などに対応したD5用ファームウェア公開

ニコンは、ニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラのフラッグシップモデル「D5」の機能を拡張する最新ファームウェアを公開した。バージョンは「C：Ver.1.10」。同社ダウンロードセンターからダウンロードできる。

最新ファームウェアでは、4K UHD動画をはじめとする動画記録時間の延長をはじめ、静止画のフリッカー低減、AFエリアモード［ダイナミックAF・9点］、動画撮影時の電子手ブレ補正などの機能を追加している。

動画記録時間の延長については、画像サイズやフレームレート、動画の画質の設定にかかわらず、最長29分59秒まで動画の記録が可能となった。これまで記録時間が最長3分だった4K UHD（3840×2160）動画も、最長29分59秒までの記録に対応する。なお、動画は最大8個のファイルに分割して記録され、各ファイルのファイルサイズは最大で4GBとなる。分割して記録された動画については、「ViewNX-Movie Editor」で結合することが可能だ。

フリッカー低減機能は、フリッカーによる明るさのピークをカメラが検出し、常に「明」のピークでシャッターがきれるよう自動的にタイミングをずらして撮影を行うというもの。なお、同機能はファインダー撮影時（ミラーアップ時を除く）でのみ有効で、高速シャッターで連続撮影する場合は連続撮影速度が低下する場合があるという。

ダイナミックAFは、従来の［25点/72点/153点］に加え、新たに［9点］が追加された。動く人物の顔など、動体撮影時に被写体のより狭い範囲でピントを合わせたい場合などで有効だ。

動画撮影時の電子手ブレ補正機能は、上下、左右、撮影レンズを中心とする回転の3方向のブレに対応しており、NIKKORレンズの光学手ブレ補正機能（VR）と併用することで、より効果的なブレの軽減が可能となっている。なお、同機能はフルHD（1920×1080クロップ時を除く）とHDでの撮影時で利用でき、同機能有効時は画角が若干狭くなる。また、同機能有効時は、ISO感度をHi 0.3以上に設定しても102400に制限される。

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