「カメラグランプリ2018」が決定、大賞はソニーのミラーレス「α9」
カメラ記者クラブは5月21日、「カメラグランプリ2018」の受賞機種を発表した。
「カメラグランプリ2018大賞」は「α9」(ソニー)、「カメラグランプリ2018 レンズ賞」は「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」(オリンパス)、「カメラグランプリ2018 あなたが選ぶベストカメラ賞」および「カメラグランプリ2018 カメラ記者クラブ賞」は「D850」 (ニコン)、「カメラグランプリ2018 カメラ記者クラブ賞」は「LUMIX G9 PRO(DC-G9)」(パナソニック)がそれぞれ受賞した。
「カメラグランプリ」は、写真・カメラ専門の雑誌・Web媒体の担当者の集まりであるカメラ記者クラブ(1963年9月発足。2018年4月現在、10媒体が加盟)が主催し、カメラグランプリ実行委員会の運営のもと選考委員を組織し、2017年4月1日から2018年3月31日に発売された製品から各賞を選考したというもの。
カメラグランプリ「大賞」は、期間内に新発売されたスチルカメラの中から、最もすぐれたカメラ1機種を選び表彰。また、日本国内で新発売された交換レンズの中から最もすぐれた1本を選ぶ「レンズ賞」、一般ユーザーがWeb上の専用サイトから投票する「あなたが選ぶベストカメラ賞」(投票期間:2018年3月23日から4月12日)、カメラ記者クラブ会員が「大賞」を受賞したカメラを除くすべてのカメラと写真製品・機材を対象に、大衆性、話題性、先進性に特にすぐれた製品を選ぶ「カメラ記者クラブ賞」という合計4つの賞を設けている。
選考委員は、カメラ記者クラブの会員をはじめ、加盟雑誌の編集長(もしくは代表者)、カメラグランプリ実行委員が委託した外部選考委員、特別選考委員(学識経験者、カメラメカニズムライター、写真家、写真関連団体の代表など)、および特別会員のTIPA(The Technical Image Press Association:欧州を中心に17カ国30媒体が加盟する写真・映像雑誌の団体)で構成され、今年は総勢53名が選考にあたったとのことだ。
主な受賞理由は以下の通り。
■「α9」(ソニー)
「今後のカメラの可能性を感じさせる歴史的な1台。35mm判フルサイズ撮像素子を採用したミラーレス機として高い性能を持つ。メモリー内蔵35mmフルサイズ積層型CMOSイメージセンサーの高速読み出しにより、メカシャッターではなく電子シャッターをメインとして使うミラーレスカメラの可能性を示した。それにより、電子シャッターでありながら 歪みの少ない像で、無音撮影でのAF/AE 追従最高20コマ/秒の連写と電子ビューファインダーのブラックアウトをなくすことを実現している。AF性能も高く、画面の約93%をカバーする693点の像面位相差AFによる精度は高く、また人の瞳を認識しフォーカスを合わせる瞳AFの追従性も高い。ミラーレスカメラの印象を根底から変え、静止画でも動画でもこのカメラだからこそ撮れるもの、撮影シーンがあると感じさせられる。プロの用途にこたえるカメラ。選考委員の多くがその先進性を高く評価した」
■「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」(オリンパス)
「高い解像力とボケの質の両立を目指した開放F1.2のシリーズの中でも、現時点で最も広角の大口径レンズ。広角レンズでも使いやすい画角である一方で、開放F1.2による浅い深度を楽しめる。メーカーが真正面から取り組んだボケは、本格カメラとして期待できる量があり美しくにじむ描写。撮影者の想いを託せるレンズになっている。ハイコントラストで高い解像感は、絞り開放から使える描写なのも魅力。レンズ構成の複雑さを感じさせない自然な描写で、撮像素子が小さくレンズの実焦点距離が短くなるマイクロフォーサーズの表現の幅を広げる。同社のボディーと組み合わせた際にAFレンズとして、確実なフォーカシングが可能。卓越した描写であり極みの1本」
■「D850」(ニコン)
「光学ファインダーを用いるデジタル一眼レフカメラとしての完成形。クイックリターンミラーを装備した名機として歴史に残るカメラ。有効4575万画素という超高画素でありながら、高い次元で高速性能と高感度性能を実現。上位機と同じAFシステムによる確実で高速なフォーカスに加え、ボディー単体で約7コマ/秒、マルチパワーバッテリーパックMB-D18とLi-ionリチャージャブルバッテリーEN-EL18bまたはEN-EL18aを組み合わせれば、最高約9コマ/秒の高速連続撮影も可能。低感度から高感度も高い画質であり、オートホワイトバランスの精度も高い。一点突破ではなくすべての面でバランスがとれており、報道やスポーツ、ポートレート、鉄道、風景などジャンルを問わない万能性を高い次元で実現している。丁寧な作りで思い通りに操れるスムーズな操作感も魅力。一眼レフとしての機能と使い勝手を磨き上げ、一眼レフの矜持を見せてくれた。写真愛好家が憧れる一眼レフとして仕上がっている」
■「LUMIX G9 PRO(DC-G9)」(パナソニック)
「LUMIX G1(2008年発売・第20回カメラ記者クラブ賞受賞)からはじまったミラーレスカメラの10年目に登場した写真愛好家を意識した最上位モデル。本格的なスチルカメラのハイエンド機として、性能を向上させた意義があり、従来モデルから成熟してきた。静止画を撮るという行為に対して細部まで作り込まれていながら、LUMIXらしい4K/6Kフォトといった最新機能が取り入れられている。作り手が写真に向き合ったことが感じられる真面目なカメラであり、マイクロフォーサーズ機として完成度が高く、これからの実用的なデジタルカメラの方向性を示している。高速連写性能、AF性能など、シーンに応じた撮影に適応できる意欲的な1台で、写真撮影者にとって最高にちょうどいいカメラといえる」
■関連リンク
【新製品ニュース】ソニー、フルサイズ積層型CMOS搭載のミラーレス「α9」を5/26発売
【新製品ニュース】オリンパス、「M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO」を1/26発売
【新製品ニュース】ニコン、有効4575万画素のフルサイズ一眼「D850」を9/8発売
【新製品ニュース】パナソニック、“LUMIX静止画フラッグシップ”のミラーレス一眼「DC-G9」
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