2024年10月30日　17:41

キヤノン、全長固定ズームやエクステンダーに対応した望遠ズームレンズ「RF70-200mm F2.8 L IS USM Z」

「RF70-200mm F2.8 L IS USM Z」

キヤノンは、RFレンズの新製品として、大口径望遠ズームレンズ「RF70-200mm F2.8 L IS USM Z」を発表。ブラックとホワイトの2色で展開し、11月下旬より発売する。

全長固定ズームやズーム全域でのエクステンダーに対応した大口径望遠ズームレンズ。スポーツやポートレートなど幅広いシーンでの静止画撮影に加え、アイリスリング（絞りリング）の搭載やパワーズームアダプター「PZ-E2」「PZ-E2B」の対応により、快適な動画撮影を実現する。

画質面では、「非球面レンズ」3枚、「スーパーUDレンズ」2枚を含む15群18枚の光学設計を採用。画質劣化の原因となる諸収差を低減することで、「RF70-200mm F2.8 L IS USM」（2019年11月発売）と同等以上の高画質を実現したという。

また、別売りのエクステンダーをズーム全域で使用できるうえ、焦点距離400mm（「エクステンダー RF2x」装着時）まで望遠域を拡張することが可能。焦点距離200mm時では、最短撮影距離0.68m、最大撮影倍率0.3倍を実現し、近接撮影でもすぐれた描写性能を発揮する。

AF性能では、2つのフォーカスレンズ群を2つの「ナノUSM（超音波モーター）」で個別に駆動して最適に制御する「電子式フローティングフォーカス制御」を採用することで、無限遠から至近までの高画質化、動画撮影時の「フォーカスブリージング」の抑制、高速・高精度な静止画AFと静かでなめらかな動画AFを実現している。

手ブレ補正では、レンズ内光学式手ブレ補正機構により5.5段（CIPA2024規格。焦点距離200mm、「EOS R8」使用時、Yaw/Pitch方向）を実現。ボディ内手ブレ補正機構を搭載している「EOS R」シリーズのカメラとの組み合わせでは協調制御を実現し、「EOS R1」装着時には、中央7.5段、周辺7段（CIPA2024規格。焦点距離200mm、Yaw／Pitch／Roll方向）の手ブレ補正効果を発揮する。

さらに、ズーム時に鏡筒が繰り出さない全長固定とすることで、カメラ全体の重心が変化しにくいため、安定したフレーミングで撮影することが可能。アイリスリングを搭載しており、主に動画撮影中の絞りのマニュアルコントロールが行える。パワーズームアダプターにも対応しており、撮影者の意図に合わせて、無段階に低速から高速まで細かくズーム速度の制御ができ、動画撮影時のすぐれた操作性を実現する。

主な仕様は、画角が29度～10度（水平）・19度30分～7度（垂直）・34度～12度（対角線）、レンズ構成が15群18枚、絞り羽根枚数が11枚、最小絞りが22、最短撮影距離が0.49m（70mm時）/0.68m（200mm時）、最大撮影倍率が0.2倍（70mm）/0.3倍（200mm時）、フィルター径が82mm。

このほか、本体サイズは88.5（最大径）×199（長さ）mm。重量（三脚座を含まず）は約1115g（ホワイト）/約1110g（ブラック）。

直販価格は495,000円。