2012年09月11日　15:32

ペンタックス、ポートレートに適した中判カメラ用レンズ

ペンタックスリコーイメージングは、「PENTAX」ブランドの中判デジタル一眼レフカメラ用レンズ「HD PENTAX-D FA645 MACRO 90mmF2.8ED AW SR」を発表。近日中に発売する。

中判デジタル一眼レフカメラに装着すると、35mm判換算で約71mm相当の画角が得られる中望遠レンズ。光学系にED（特殊低分散）ガラス2枚とガラスモールド非球面レンズ1枚を使用することで、大口径レンズで気になる色収差を補正し、周辺部まで高い解像力を実現している。開放付近では線が細く繊細で、被写体のエッジがやわらかく表現されるため、ポートレート撮影に適しているという。また、最大撮影倍率0.5倍のマクロ撮影も可能。近接撮影時には湾曲収差が補正され、すぐれた描写を実現するという。

従来のマルチコーティングと比べて、より反射が少なく透過率の高い、新開発の「HDコーティング」を採用したのもポイント。逆光など厳しい撮影条件下における、ゴーストやフレアーの発生を抑えている。さらに、より高度な特殊コーティング「Aero Bright Coating」と併用することで、超低屈折率と高透過率を実現したという。

このほか、独自の手ぶれ補正機構「SR」も搭載。約3.5段分の手ぶれ補正効果により、夕暮れの風景撮影などでも、ぶれを抑えたシャープな画像が得られるという。耐久性では、防塵・防滴構造の「AW」を採用。11か所にシーリングを施し、レンズ内部に水滴やホコリなどが入りにくいようになっている。

レンズ構成は、光学系にED（特殊分散）ガラス2枚とガラスモールド非球面レンズ1枚を使用した9群11枚。最短撮影距離が0.413m、最大撮影倍率が0.5倍、絞り羽根が9枚（開放からF5.6まで円形絞り）、フィルター径が67mm。本体サイズは90.5（最大径）×111.6（全長）mm、重量は1040g。専用のレンズフードが付属する。

市場想定価格は40万円程度。

ペンタックス