2018年06月28日　16:26

ソニー、400mmで約2.9kgの超望遠レンズ「FE 400mm F2.8 GM OSS」

ソニーは、35mmフルサイズ対応のα Eマウントレンズとして、「FE 400mm F2.8 GM OSS」を発表。受注生産品として、7月3日より予約受付を行い、9月上旬より順次出荷を開始する。

35mmフルサイズセンサー搭載デジタルカメラ用の焦点距離400mm F2.8交換レンズとして、世界最軽量となる2895gを実現した大口径超望遠レンズ（2018年6月28日時点、同社調べ）。Gマスターの高い設計基準に基づいた新規光学設計により、画面中心から周辺部まで高い解像性能を発揮する。

また、レンズのフォーカス駆動部には、従来のリニアモーターの構造を刷新し、大幅な高推力化を実現した新開発のXD（extreme dynamic）リニアモーターを2基搭載。高速・高精度で静粛な高性能AFを実現。動体追従性能も、従来機（300mm F2.8 G SSM）と比べて最大約5倍に進化し、動きの速いスポーツや俊敏な野生動物などの一瞬の動きを超望遠で捉え続けられる。

光学性能では、17群23枚（フィルター1枚含む）のレンズ構成に加え、色収差補正効果が大きく、光学ガラスより比重が小さい蛍石レンズ3枚をαレンズとして初採用。鏡筒前方の重量バランスを最適化した新規光学設計と、軽量で堅牢性の高いマグネシウム合金製部品を鏡筒本体の外装をはじめ全面的に採用することにより、すぐれた描写性能と大幅な軽量化を実現している。

さらに、鏡筒前方の軽量化で、カメラ本体との装着時の重量バランスを最適化。回転運動に対する抵抗の大きさを表す慣性モーメントも、従来の組み合わせと比較して最大約50％低減し、一脚撮影時および手持ち撮影時のいずれにおいても、俊敏で正確なパンニング（横方向の旋回）が行えるという。

主な仕様は、焦点距離が400mm、レンズ構成が17群23枚（フィルター1枚含む）、開放絞りがF2.8、最小絞りがF22、絞り羽根が11枚（円形絞り）、最短撮影距離が2.7m、最大撮影倍率が0.16倍、フィルター径が40.5mm。

このほか、本体サイズは158.1（最大径）×359（長さ）mm。重量は2895g。フード、レンズキャップ、ハードケースなどが付属する。

価格は160万円（税別）。