2023年06月06日　14:11

ビクセン、「SD103S鏡筒」「SD115S鏡筒」にスペーサーを改良した後継モデル

ビクセンは、「SD103S鏡筒」の後継モデル「SD103SII鏡筒」、および「SD115S鏡筒」の後継モデル「SD115SII鏡筒」の2機種を6月20日に発売すると発表した。

いずれも、対物レンズ外周部に使用するスペーサーをリング形状に変更したモデル。これにより星像の周りに生じる回折光（かいせつこう）が均一となり、より美しい星像が得られ、高品位な天体写真が撮影可能となるという。

また、EDガラスの中でも特にすぐれた光学性能を発揮する素材「FPL53」を材料としたSD（Super ED）ガラスレンズを採用。接眼部は、ダイヤルで光路切り替えができるフリップミラーを装備した。加えて、同社規格のアタッチメントプレート、金属製キャリーハンドルも備える。

さらに、倍率7倍、口径50mmの新型天体望遠鏡用ファインダー（接眼ユニット 31.7mm着脱式 ※）が付属。暗視野照明付十字スケールを内蔵し、暗い夜空でも見やすいよう、十字線などのスケールはLEDにより赤色で表示する。調光機能も搭載した。

「SD103SII鏡筒」の主な仕様は、対物レンズが103mm（SDアポクロマート、マルチコーティングSDガラスレンズ採用）、焦点距離（口径比F）が795mm（F7.7）、分解能・極限等級が1.13秒・11.8等。本体サイズは115（外径）×810（長さ）mm。価格は264,000円。

「SD115SII鏡筒」の主な仕様は、対物レンズが115mm（SDアポクロマート、マルチコーティングSDガラスレンズ採用）、焦点距離（口径比F）が890mm（F7.7）、分解能・極限等級が1.01秒・12.5等。本体サイズは125（外径）×930（長さ）mm。価格は368,500円。

このほか、関連する天体望遠鏡セット品5製品も同時に発売する。ラインアップおよび価格は、「SX2WL-SD103SII」が572,000円、「SXD2WL-SD103SII」が693,000円、「SXD2WL-SD115SII」が797,500円、「SXP2-SD103SII」が947,100円、「SXP2-SD115SII」が1,051,600円。

（※）同社リリースより。「接眼ユニット（十字スケール付接眼部）を外し、別売の31.7mm径接眼レンズを取り付けてもピントが合いませんので、別売の接眼レンズは使用いただけません」