2021年11月16日　13:18

ソニー、デジタルシネマカメラの最上位機「VENICE 2」2モデルを発売へ

ソニーは、デジタルシネマカメラの最上位機として、「VENICE 2」8K（本体のみ）を2022年2月より、「VENICE 2」6K（本体のみ）を2022年3月より発売すると発表した。

CineAltaカメラの新たなラインアップとして、新開発8.6Kフルフレームイメージセンサー搭載モデル、および6Kイメージセンサー搭載モデル2機種が登場する。

いずれも、階調豊かな16bitのシーンリニアデータ（人間の視覚や感覚などの主観的要素を取り除き、現実世界の光を物理的に正確な数値で表したというデジタルデータ）での記録が可能な、ソニーが開発した記録フォーマットX-OCN（eXtended tonal range Original Camera Negative、エックスオーシーエヌ）の本体内部記録に対応することで、撮影システムの小型軽量化を実現したというのが特徴だ。

具体的には、両機種ともに、X-OCNまたはApple 4K ProRes 4444および422 HQ記録フォーマットによる本体内部記録に対応。これにより、「VENICE」とポータブルメモリーレコーダー「AXS-R7」装着時と比較して、「VENICE 2」は長さで44mmの小型化と約10%の軽量化を実現し、撮影時の機動性が向上したという。

また、8.6Kセンサー搭載モデルは、フルフレームセンサーの撮像面積を最大限に生かした、8.6K 3:2 30fpsによる大画面、高解像度コンテンツの制作や、8.2K 17:9 60fpsの8K番組制作、さらに多くの映画制作に用いられる撮影フォーマットであるSuper35mm相当での5.8K 17:9 90fpsや、5.8K 6:5 48fpsでのアナモフィックレンズによる撮影をサポートするとのこと（フルフレームおよびアナモフィックモードでの撮影にはそれぞれ、別売りのライセンスが必要）。6Kセンサー搭載モデルは、「VENICE」と同じセンサーの読み出しエリアに対応する。

市場想定価格は、「VENICE 2」8K（本体のみ）が6,800,000円前後、「VENICE 2」6K（本体のみ）が6,200,000円前後。