2022年09月07日　10:38

ソニー、フルサイズセンサー搭載レンズ交換式旋回型カメラ「FR7」を11/11発売

ソニーは、映像制作用カメラの製品群「Cinema Line（シネマライン）」より、フルサイズセンサー搭載レンズ交換式旋回型カメラ「FR7」を発表した。ボディ単体に加えて、電動ズームレンズ「FE PZ 28-135mm F4 G OSS」が付属するレンズキットをラインアップし、いずれも11月11日から発売する。

「FR7」は、リモート操作が可能で、旋回型カメラとしてPTZ（パン・チルト・ズーム）（※1）操作に対応するのが特徴。具体的には、左右方向（パン）と上下方向（チルト）を最低速度0.02度/秒から最高速度60度/秒まで、速度調整して旋回できる。パン動作範囲は-170度から+170度、チルト動作範囲は据え置き設置の状態で-30度から+195度まで、幅広い範囲での撮影に対応した。また、ズーム速度も同様に速度調整が可能だ。

仕様面では、裏面照射型の有効約1030万画素の35mmフルサイズCMOSイメージセンサー「Exmor R」や、画像処理エンジン「BIONZ XR」を装備。フルサイズイメージセンサーならではの浅い被写界深度を生かしたぼけ表現に加えて、15ストップ+の広いラチチュード（※2）と低ノイズによって、「幅広い輝度条件のもとで白とびや黒つぶれをおさえ、かつノイズの少ないクリアな映像を収録できる」という。また、ベース感度設定を変更することで、暗所での撮影向けに、ISOの上限を409600（カスタムモード時）まで拡張できる。

動画記録は、4K（QFHD解像度 ※3、3840×2160ドット）で最大120fpsのハイフレームレート撮影に対応。最大5倍のなめらかなスローモーションにより、印象的な映像表現を楽しめる。高画質なXAVC-I 4:2:2 10bit Class300での記録もサポートした。フルHD解像度では、240fps（※4）で最大10倍のスローモーション撮影も可能となり（24p記録）、動きのあるスポーツシーンなどを印象的に記録できるという。

AF機能では、最新の像面位相差検出AFとコントラスト検出AFを併用した「ファストハイブリッドAFシステム」を搭載。最大627点の像面位相差検出AFを搭載し、撮像エリアの水平方向約95％、垂直方向約94％を高密度かつ広範囲にわたってカバーする。リアルタイム瞳AFとリアルタイムトラッキングにも対応した。

このほか、CFexpress Type Aカード/SDXCメモリーカード両方に対応したスロットを2基搭載。本体サイズは233（幅）×289（高さ）×227（奥行）mm（突起部含まず）、重量は約4.6kg（本体のみ）、約6kg（「FE PZ 28-135mm F4 G OSS」装着時）。

価格は、ボディ単体「ILME-FR7」が1,320,000円、レンズキット「ILME-FR7K」が1,617,000円。

（※1）ソニー製電動ズーム対応レンズ装着時は、光学ズームと全画素超解像ズームの制御が可能。電動ズーム非対応レンズや単焦点レンズ装着時は、全画素超解像ズームのみ制御が可能

（※2）S-Log3を使用した場合。同社調べ

（※3）約10％画角がクロップされる

（※4）センサースキャンエリアがフルサイズの時のみ可能。フルHD時の記録フォーマットはXAVC-I 4:2:2 10bit Cass100になる

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