2013年09月05日　11:35

ソニー、4K/60p撮影が可能なハンディカム「FDR-AX1」

ソニーは、ビデオカメラ「ハンディカム」シリーズの新モデルとして、4K/60p撮影が可能な「FDR-AX1」を発表。11月8日より発売する。

フルHDの4倍の解像度を持つ4K画質（3840×2160ドット）の撮影が可能なビデオカメラ。業務用の4Kカムコーダーと同じイメージプロセッサーを搭載することで、毎秒60フレームでリアルタイムに演算処理し、スポーツなど動きの速いシーンでも滑らかで高精細かつ高画質な映像を記録できる。記録フォーマットには、プロ用に開発された「XAVCフォーマット」を拡張した「XAVC Sフォーマット」を採用。最高画質はフレームレートが60p、ビットレートが150Mbpsとなる。動画圧縮方式にH.264/AVCのLong GOP方式を用いることで、4K画質の長時間録画を実現。「XQDメモリーカード」（64GB）に、最大約125分の記録が可能。「AVCHDフォーマット」には、2014年夏のファームウエアアップデートで対応する予定だ。

性能面では、新開発の有効約830万画素裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R」と、35mm判換算で31.5mm～630mmの光学20倍ズームの「Gレンズ」を搭載。光学式（アクティブレンズ方式）の手ブレ補正機能も備える。液晶モニターは16：9の3.5型の約123万ドット液晶となる。

撮影した4K映像は、4K対応テレビとHDMIケーブルで接続するだけで視聴できる。同社の4K対応「ブラビア」であれば、60pの映像をが出力できる。将来的にはHDMIの最新規格バージョン2.0への対応を予定しており、最新規格に対応すれば、同社製以外の対応テレビでも60pの4K映像を視聴できるようになる。フルHDテレビで視聴する場合は、カメラ側が4K映像をフルHDに自動で変換して出力される仕組みだ。映像編集ソフトには、「XAVC Sフォーマット」に対応した「VEGAS PRO 12 Edit」が付属する。

メモリーカードには、高速インターフェイスを搭載した「XQDメモリーカード」（別売り）を採用する。本体にはカードスロットを2つ装備しており、2枚以上のカードを入れ替えながら連続撮影するリレー記録をサポートする。

このほか、外部マイク用XLR端子を2基備えており、プロ用の高性能マイクが利用できる。操作性では、ズームリング、フォーカスリング、アイリスリングがそれぞれ独立しているなど、マニュアル操作が充実。機能を割り当てられる7つの「ASSIGNボタン」や、4段階で光量の調整が可能な「NDフィルター」などを備える。

連続撮影時間は最大で約165分。本体サイズは189（幅）×193（高さ）×362（奥行）mm、重量は約2770g。

市場想定価格は420,000円前後。