2017年09月07日　10:50

ソニー、36×24mmフルフレームセンサー搭載CineAltaカメラ「VENICE」

ソニーは、新開発のデジタルシネマ用36×24mmフルフレームセンサーを装備した、CineAltaカメラ最上位モデル「VENICE」を発表。2018年2月上旬より発売する。

同社として初めて、デジタルシネマ用に開発したフルフレームセンサーを採用し、さまざまなフォーマットでの撮影を可能にするモデル。高速読み出しに最適化されたセンサーによって、撮影時に発生する歪みを抑える高速イメージスキャン技術も搭載した。

センサーの読み出しエリアを選択することで、フルフレームセンサーの最大幅を生かした横36mm 6K（アップデートで対応予定）解像度での撮影や、多くの映画制作に用いられる撮影フォーマットであるSuper35mm（24.89×13.18mm）、Super35mm 4パーフォレーション（24.89×18.63mm）（別売ライセンスが必要）を用いた4K撮影が行なえるため、1台で多様な映像制作用途に使用できるという。

また、PLレンズマウントを採用。Super35mm用PLレンズやアナモフィックレンズに加えて、フルフレーム対応PLマウントレンズ（アップデートで対応予定）にも対応し、レンズの個性を生かした表現を実現する。PLレンズマウント部を取り外すと、Eマウント（アップデートで対応予定）カメラとして使用できる点も特徴だ。

記録フォーマットは、XAVCに加えて、ポータブルメモリーレコーダー「AXS-R7」と組み合わせることで16bit RAWやX-OCNフォーマットもサポート。また、8段階のガラスNDフィルターを内蔵するほか、カメラの左右には、各オペレーターの役割に応じてボタンを絞り込み、複数のオペレーターが同時に設定できるよう最適化された、コントロールパネルを備える。

価格はオープン。