2018年03月23日　06:55

国交省、ドローンなどの飛行許可・承認手続のオンラインサービスを開始

国土交通省航空局安全部運航安全課は4月2日より、航空法に基づく無人航空機の飛行許可・承認手続の利便性向上のため、オンラインサービスを開始すると発表した。

発表によれば、「近年急速に普及が進むドローンなどの無人航空機については、その安全性を確保するため、2015年12月より、航空法に基づき飛行空域および飛行方法を規制している」として、「たとえば、空港等の周辺や人または家屋が密集している地域の上空を飛行する場合には、国土交通大臣の許可が必要となり、夜間や目視外などで飛行を行う場合には、国土交通大臣の承認が必要となる」とのこと。

これらの許可・承認手続は、飛行する地域に応じ定められた地方航空局または空港事務所などで行なっているが、「申請書の記載漏れなどにより、申請者と審査側とでやりとりが生じ、手続に時間がかかっているとの声も寄せられている」という。その一方、許可・承認手続の件数が急速に増加し、「2017年は前年と比べて約1.5倍の件数の許可承認手続を行っており、今後も一層増加することが見込まれる」と説明する。

これらの状況をふまえ、当該手続の利便性向上や円滑化に向けて、航空局では、無人航空機の飛行許可承認手続をオンラインで実施できるように「ドローン情報基盤システム（DIPS）」を整備し、4月2日からオンラインサービスを開始する運びになったという。

具体的な申請方法は、「DIPS」専用ホームページにアクセスし、申請者の氏名、住所、メールアドレスなどの基本情報を入力して、IDを取得。飛行に使用する機体の情報（機体名称、写真など）や操縦者の飛行経歴などを入力し、質問（飛行目的、場所など）に答えて、申請できる仕組みだ。記載不備などが合った場合は、申請内容を適宜修正して再送信する。その後、審査完了通知のメールがきたら、許可書をダウンロードできるとのことだ。