2012年08月09日　17:45

パイオニア、4K映像やMHLに対応した9chハイパワーAVアンプ

パイオニアは、AVアンプの新モデル「SC-LX86」「SC-LX76」の2機種を発表。9月中旬より発売する。

いずれも、9チャンネル同時ハイパワー出力を実現した「ダイレクトエナジー HDアンプ」を搭載。新モデルでは、「ダイレクトエナジー HDアンプ」のパターンレイアウトやパーツなどを見直し、細部まで最適化することで、高音質・高効率を実現している。また、4K映像信号のパススルー伝送や、Android端末からのフルHD信号と多チャンネル音声伝送が可能なMHL端子を搭載している。

音質面では、音声信号を32bitまで拡張処理する「Hi-bit 32 Audio Processing」を塔載し、FLACやWAVなどのPCファイルや、CD、BDなどの音質を向上させている。また、BDやDVD、デジタル放送波などのマルチチャンネルコンテンツに含まれるLFE成分のズレや位相の反転をリアルタイムに分析し、自動で補正する「オートフェイズコントロールプラス」を搭載。音質チューニングでは、録音スタジオ「Air Studios」のサウンドクリエイターが行っており、すぐれた質感の中高域と迫力ある低域再生を実現している。

機能面では、USBメモリーに収録したDSD音源の再生に対応。また、ネットワークやフロントUSB端子を介して、WAV/FLACの192kHz/24bit高音質フォーマットなどの再生が可能だ。サラウンド機能では、2ch、5.1ch、7.1ch収録のソースをスピーカーシステムに合わせて9.1chに拡張して再生することができる「DTS Neo:X」を搭載。音響解析では、コンテンツの音声をリアルタイムに解析し、シアターの3大要素である「ダイアログ（台詞・ボーカル）」「重低音」「サラウンド感」の最適なバランスを自動調整する「オプティマムサラウンド」を装備する。

ネットワーク機能では、アップルの「AirPlay」に対応し、ネットワーク経由でiPod touch/iPhone/iPadやMac/PC内のiTunesライブラリーの音楽コンテンツを再生することが可能なほか、アルバムアート表示にも対応する。さらに、DLNA 1.5にも準拠し、ネットワーク経由で、パソコンやスマートフォン内の音楽ファイルの再生が可能。iOS端末やAndroid OS端末に専用アプリをインストールすることで、ネットワークを利用して本機を操作することができる。

このほか、上位モデル「SC-LX86」は、192kHz/32bitまでの音楽ファイルに対応した「USB DAC機能」を搭載。本機とパソコンをUSBで接続し、FLAC、WAV（192kHz/32bitまで対応）をはじめ、MP3/MPEG-4 AAC/WMAなど多彩な音楽ファイルの再生が可能だ。信号伝送においては、パソコン側クロックとの同期を行わず、本機の高精度クロックで伝送を制御することでジッターの発生を原理的に排除し、正確な信号伝送を可能にする「アシンクロナス転送」を採用している。

定格出力は「SC-LX86」が合計810W、「SC-LX76」が合計770W。インターフェイスはHDMI入力×8、HDMI出力×3、MHL入力×1、光デジタル入力×2、同軸デジタル入力×2などを装備する。

価格は「SC-LX86」が330,000円、「SC-LX76」が245,000円。