2010年07月09日　20:19

マランツ、HDAM SA3採用プリメインアンプ2機種

マランツコンシューマーマーケティングは、プリメインアンプの新モデルとして、「PM8004」と「PM7004」の2機種を8月上旬より発売する。

いずれも、プリアンプとパワーアンプに、フルディスクリート電流帰還型増幅回路を採用。S/Nが高く、低歪率という特徴を備える。また、回路全体を低インピーダンス化し、ハイスピードで情報量の多いアンプを実現。プリアンプ、パワーアンプ、トーンコントロールの各ブロックを独立させた構成を上位機種から継承している。さらに、電圧/電流変換回路には、上級機種「SC-11S1」で開発されたアンプモジュール「HDAM SA3」を採用。入出力バッファー回路には「HDAM SA2」回路を搭載。一般的なオペアンプを上回る、200V/μsec以上のスルーレートを実現している。

機能面では、低域、高域に加え、中域もコントロールできる3バンド（BASS/MID/TREBLE）トーンコントロール機能を搭載。音源の状態に合わせて好みの音質に調整することができる。トーンコントロール回路は、音質を重視したアクティブフィルター型を採用。センターポジションでの周波数特性は完全にフラットとなる。

上位機種「PM8004」は、パワーアンプ用電源回路には18000μFの大容量コンデンサを2個、プリアンプ用電源回路には4700μFの高級オーディオ用コンデンサを2個搭載。高効率で振動と漏洩磁束の少ない大容量トロイダル型電源トランスを採用し、音質に悪影響を及ぼす漏洩磁束を抑えるため、外周にコアリングとショートリングの2重シールドを施した。垂直方向の磁束漏れを抑えるアルミ製ショートリングに加え、その内側には水平方向の磁束漏れを抑える珪素鋼板シールドによる2重シールドを施している。また、メインシャーシに加え、1.5mm厚黒色塗装鋼板を2枚重ねた3層構造シャーシを採用。シャーシの剛性を高め、電源トランスやパワーアンプブロック、基板を強固に支持し、振動による音質への悪影響を排除することで、重心が低く安定したサウンドを実現する。本体サイズは440（幅）×130（高さ）×379（奥行）mmで重量12.2kgとなる。価格は100,000円（税込）。

「PM7004」は、パワーアンプ用電源回路には15000μFの大容量コンデンサを2個、プリアンプ用電源回路には3300μFの高級オーディオ用コンデンサを2個搭載している。また、MMカートリッジ対応のフォノイコライザーを備えており、レコードプレーヤーを接続することも可能だ。本体サイズは440（幅）×127（高さ）×365（奥行）mmで重量10.5kg。価格は70,000円（税込）。