2022年03月30日　16:47

ダイソン初、空気清浄付きANCヘッドホン「Dyson Zone」を海外発表

ダイソンリミテッドは2022年3月30日、ノイズキャンセリング機能付き空気清浄ヘッドホン「Dyson Zone」を発表した。2022年秋から一部地域で、「Dyson Demo」および「Dyson.com」、そのほかの店舗、オンラインで販売を開始する予定だ。現時点（2022年3月30日時点）で日本での展開の有無、時期は未定となっている。

「外出先でも浄化された空気と、高品質なオーディオを享受できる」とうたう、同社初となるウェアラブルタイプのANC（アクティブノイズキャンセリング）機能付き空気清浄ヘッドホン。

空気清浄機能では、非接触型シールドを採用し、シールドが顔に触れることなく、鼻と口へ浄化された空気を送るのが特徴。音質面では、「ダイソンで初めてのプレミアムなオーディオ技術も開発した」として「臨場感のあるHi-Fiオーディオに、高性能なノイズキャンセリング機能を搭載する」と、同社では説明している。

具体的には、空気清浄は、2つのイヤーカップ型コンプレッサーを装備し、静電フィルターと活性炭フィルターを介して空気を吸い込む仕様。静電フィルターは「ハウスダスト、花粉、細菌など、PM 0.1レベルの粒子を99％捕捉」、活性炭フィルターは「NO2（二酸化窒素）、SO2（二酸化硫黄）、オゾンなど、都市部のガスを捕捉」するとのことだ。

さらに、シールドの形状は、左右のフィルターから出る浄化された空気の流れが、ユーザーの顔の形に沿って中央のメッシュ部分に重なり、鼻と口に効果的に送り届けられるように設計したとのこと。屋外での横風にも対応するという。

このほか、空気浄化モードは「低」「中」「高」「自動」という4つのモードを用意。加速度計を備え、「自動」モードでは、運動時などさまざまな呼吸パターンに合わせて、浄化速度の「高「「中」「低」を自動的に切り替える。

音質面では、各イヤーカップ内に高性能なネオジム電気音響システムを採用したことで、「再生周波数帯域の幅が広く、集音された音を正確に再生できるように最適化し、ミュージシャンやクリエイターが意図したとおりの音を楽しめる」と説明している。

ANC機能は、目の前のタスクに集中する際などに適した「アイソレーションモード」、会話の音をより鮮明にする「会話モード」、緊急サイレンなどの重要な音を増幅し、周囲の状況を認識できる「トランスペアレンシーモード」の3モードに対応した。

なお、空気清浄、オーディオ再生、ANCの3つを同時に使用する場合は、非接触型シールの装着が必要になるとのこと。非接触型シールドは着脱が可能。オーディオ再生のみの使用も可能だ。加えて、マスクの着用が求められる場合は、口の周りを密閉するコミュニティフェイスカバー（同梱予定）を使用できるという。

ダイソン