2021年12月11日　06:00

「加熱式タバコ」各社の2021年下半期まとめ、IQOS・Ploom・gloから新デバイス

「加熱式タバコ」IQOS・Ploom・gloから新デバイス登場、タバコ各社の2021年下半期

近年、国内タバコ各社が注力して展開する「加熱式タバコ」。一般社団法人日本たばこ協会が2021年11月30日に公開したデータによれば、2021年度第2四半期累計（2021年4月～9月）の加熱式タバコ販売数量は、対前年比で112.3％向上。いっぽう、紙巻タバコは同92.8％と減少傾向にあることから、喫煙者のニーズが加熱式タバコへ着実にシフトしていることがうかがえる（参考：「加熱式たばこ統計データ」より）。

さらに、国内加熱式タバコ市場に目を向けると現在、フィリップモリスジャパン（PMJ）が「IQOS（アイコス）」を、JTが「Ploom（プルーム）」を、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン（BAT）が「glo（グロー）」を代表的なデバイスとして位置づけており、新製品のリリースに加えて、値下げキャンペーンなどを次々と発表。ユーザー獲得に向けて日々、競争を繰り広げている。

特に2021年下半期は、PMJの「IQOS ILUMA（アイコスイルマ）」「IQOS ILUMA PRIME（アイコスイルマプライム）」、JTの「Ploom X（プルーム・エックス）」、BATの「glo pro slim（グロー・プロ・スリム）」というように、各社の新たな加熱式タバコデバイスが揃って登場し、国内市場が盛り上がりを見せた。

そこで今回、価格.com新製品ニュースでは、国内タバコ各社が2021年下半期に展開した「アイコス」「プルーム・テック」「グロー」の主要なニュースをピックアップ。各社のトレンドをまとめて振り返ってみることにした。

■フィリップモリスジャパン（IQOS）

現在、国内加熱式タバコ市場の先頭に立つ「アイコス」シリーズ。そのシェアをさらに広げるべく、同社が2021年8月に発表したのが、同シリーズのスタンダードモデル「アイコスイルマ」、およびフラグシップモデル「アイコスイルマプライム」だ。

両モデルともに、使用後のホルダーのクリーニングやブレード破損の心配が不要になる、独自の「スマートコア・インダクション・システム」を搭載したのが特徴。「IQOS史上初」となる「ブレードのない構造」を採用する。デザイン面では、「アイコスイルマプライム」は本体にアルミニウムと、ラップカバーを組み合わせた新しいデザインを施している。

なお、同社オンラインストアでは2021年11月22日から12月19日まで、「アイコスイルマ」「アイコスイルマプライム」をそれぞれ2,000円オフの特別価格で提供する「初トク割」を開催している。

■JT（Ploom）

「プルーム」シリーズを展開するJT。PMJによる「アイコスイルマ」「アイコスイルマプライム」の発表に先がけ、高温加熱型の加熱式タバコデバイス「プルーム・エックス」を2021年7月に正式発表している。

「プルーム・エックス」は、デバイスの表面にボタンを出さず、「スタイリッシュな美しさと操作性にすぐれる」とする「Nastro（ナストロ）」デザインを採用。LEDとバイブレーション機能を備えたほか、手持ちのスマートフォンと接続できるBluetooth機能も装備する。

なお、JTも新デバイスの販促に注力しており、2021年11月29日から2022年1月16日まで、「プルーム・エックス」を2,000円オフの特別価格で提供するキャンペーンを開催している。

■ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン（glo）

「グロー」シリーズを展開するBATからも2021年9月、新たな加熱式タバコデバイスとして「グロー・プロ・スリム」が発表された。

「グロー・プロ・スリム」は厚さ約1.6cmと、「glo（グロー）史上最も薄い」ボディを実現したのが特徴。スリムなボディと、手のひらにフィットする美しいフォルムを採用する。仕様面では、連続使用回数が約16回（フル充電した場合の使用回数）。高温高速加熱のブースト・モードも搭載する。

このほか、新たなタバコスティックのトピックとして、「ラッキー・ストライク・ダーク・タバコ・12本・glo hyper用」「ラッキー・ストライク・リッチ・タバコ・12本・glo hyper用」の2銘柄が発表されたのも見逃せない。これまで紙巻きタバコブランドとして展開してきた「LUCKY STRIKE（ラッキー・ストライク）」が加熱式タバコに進出することになった。

■紙巻きタバコ1本で3～4回加熱できる加熱式タバコデバイスも登場

国内タバコ各社がしのぎを削るなか、「従来の紙巻きタバコ1本で3～4回加熱できる」という加熱式タバコデバイス「HIMASU１Be3」が登場して話題に。実際に、価格.com「電子タバコ・加熱式タバコ」カテゴリ内の「売れ筋ランキング」では、加熱式タバコ大手をおさえて上位にランクインした実績があり、価格.comユーザーの間で、にわかに注目を浴びている。

「HIMASU１Be3」は、専用スティックではなく、従来の紙巻きタバコを使用するというデバイス。タバコは「1本の1/3部分だけを加熱して使う」として「1本のタバコで3回または4回加熱できる」とメーカーでは紹介している。加熱式タバコデバイスながら、ランニングコストの削減という「高コスパ」をコンセプトにした点がユニークと言えるだろう。

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