2018年12月23日　00:00

今、「加熱式タバコ」に何が起きているのか？ 2018年下半期トレンドまとめ

急速に拡大する、電子タバコ・加熱式タバコ市場。国内では現在、「IQOS（アイコス）」（フィリップモリスジャパン）、「Ploom TECH（プルーム・テック）」（JT）、「glo（グロー）」（ブリティッシュ・アメリカン・タバコ）の3製品が中心となり、ユーザー獲得に向けた競争が激化している。

2018年下半期を振りかえると、たばこ税の増税にともなう値上げが10月1日に実施されるなか、フルモデルチェンジした「IQOS」の新モデル2機種が発表され、大きな話題に。さらに、その後を追う「Ploom TECH」が、「ホワイトバージョン」のスターターキットや「ピアニッシモ」ブランドの専用たばこカプセルを展開するなど、女性ユーザーを意識した攻勢をかけており、その動向がますます見逃せない。

そこで今回、2018年下半期（7月～12月）に価格.com新製品ニュース上で公開した、電子タバコ・加熱式タバコの主要なニュース記事をピックアップ。新製品のリリース情報を通じて、今、電子タバコ・加熱式タバコ市場でいったい何が起きているのか、そのトレンドに迫る。

■「IQOS」（フィリップモリスジャパン）

同市場で先行する「IQOS」に、大幅な改良を加えた新モデル2機種が登場。スタンダードモデル「IQOS 3」は、充電時間が従来モデルから40秒短縮したほか、ホルダーの出し入れがスムーズなサイドオープニングシステムを採用し、使い勝手が大幅に向上した。もうひとつの「IQOS 3 MULTI」は、“ユーザー待望”の連続喫煙に対応。同社では「待ち時間0秒で、10回続けて使用できる」と説明しており、「IQOS」ユーザーに新たな選択肢が増えた形となった。

■「Ploom TECH」（JT）

「Ploom TECH」は2018年下半期、女性ユーザーを意識した動きが目立った。スターターキットにスタイリッシュなデザインの「ホワイトバージョン」を追加したほか、専用たばこカプセルの新たな銘柄として、紙巻きタバコで女性層に人気の「ピアニッシモ」ブランドを展開し、市場の裾野を広げる構えだ。さらに同社は、新モデルとなる「Ploom TECH+」「Ploom S」を2019年3月までに投入することを明らかにしており、来年の動向からも目が離せない。

■「glo」（ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン）

「glo」は2018年、新ブランドのスティック「neo（ネオ）」を展開。「gloのためだけに開発され、吸いごたえにこだわった」というコンセプトのもと、加熱式タバコ専用ブランドとして訴求する。ラインアップも順次拡大し、カプセルメンソール入りの新フレーバーに加えて、「ネオ・クリーミー・プラス・スティック」「ネオ・ブースト・トロピカル・プラス・スティック」などを追加した。また、デバイスでは、宮城県で限定販売していた「gloシリーズ2 リッチブラック」の全国発売も始まった。

■新勢力の台頭も目立つ

このほか、主要3製品以外の新勢力として注目しておきたいのが、「IQOS」専用タバコのヒートスティックに対応するデバイス「jouz（ジョウズ）」（ジョウズ・ジャパン）だ。製品の技術的なバックアップは、モバイルバッテリーやモバイル関連製品でおなじみのAnkerが携わっており、現在、最大連続20本喫煙に対応した「jouz 20」、最大12本連続喫煙に対応した「jouz 12」を発売している。連続喫煙やコストパフォーマンスの面だけで比べると、「IQOS」新モデルよりも有利で、互換デバイスの本命になりそうな予感だ。

【新製品ニュース】IQOS（アイコス）に連続使用モデル、オールインワン型「IQOS 3 MULTI」登場

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【新製品ニュース】加熱式タバコ「glo（グロー）」に、新ブランドのスティック「neo（ネオ）」登場

【新製品ニュース】「gloシリーズ2 リッチブラック」全国発売へ、カプセルメンソール入り新フレーバーも

【新製品ニュース】加熱式タバコ「glo（グロー）」専用ブランド「neo」に2フレーバーが追加

【新製品ニュース】IQOS（アイコス）互換、ライトユーザー向け加熱式タバコ「jouz 12」12/14発売

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