2023年05月11日　15:03

ソニー、新開発イメージセンサーを搭載したフラッグシップスマホ「Xperia 1 V」

ソニーは、フラッグシップスマートフォンの新モデルとして「Xperia 1 V」を発表。国内の一部通信事業者から6月中旬以降に発売する。また、ソニーのインターネット直販サイトなどにおいて、SIMフリーモデルの予約受付を5月23日10時より開始し、7月中旬以降に発売する予定だ。

主な特徴として、アウトカメラは、16mm（F2.2）/有効約1200万画素の超広角カメラ、24mm（F1.9）/有効約4800万画素（記録画素数約1200万画素）の広角カメラ、光学85～125mm（F2.3～2.8）/有効約1200万画素の望遠カメラで構成する。

なかでも、24mmの広角カメラは、新開発の2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmor T for mobile」を装備。前モデル「Xperia 1 IV」の24mmカメラに搭載されているイメージセンサーと比べて、低照度性能が約2倍向上している。発表によれば「高速な重ね合わせ処理により、ダイナミックレンジの広い撮影ができる」とのことだ。

また、撮影時に人物の肌の質感をきれいに描写する「S-Cinetone for mobile（エスシネトーンフォーモバイル）」を搭載。撮影後にカラーグレーディングなどを施さずに、シネマティックな映像をそのまま記録できるという。

さらに、同社のデジタル一眼カメラ「α」シリーズに採用している、画作りのための機能「クリエイティブルック」をXperiaシリーズとして初めて搭載。色彩豊かなシーンを印象的に表現したり、やわらかく透明感のある仕上がりにしたりといった、さまざまな色設定をプリセットしている。

加えて、Xperiaシリーズの高性能なAF性能「リアルタイム瞳AF（※）」と「リアルタイムトラッキング（※）」に対応。人物の瞳や指定した任意の被写体にフォーカスを合わせた撮影が可能。距離情報を解析する「AI深度推定」を採用したうえ、新たにAF/AE追従最高30コマ秒の高速連写も可能となった。

同社のVLOGCAMシリーズで人気のカメラのフォーカス機能「商品レビュー用設定」にも対応。通常は優先して顔に当たるカメラのフォーカスを、カメラと顔の間にある商品に素早く移動できる。加えて、新たに声優先マイクをインカメラ付近に配置した。

このほか、ゲームアシスト機能として、ゲームプレイヤーを視覚や聴覚からサポートする「ゲームエンハンサー」を搭載。本体背面には、撮影や視聴時など手に取った際に滑りにくい、独自開発のテクスチャーを加えたガラスを使用した機能性触覚デザインを施した。

主な仕様は、表示部が約6.5型4K有機ELディスプレイ（3840×1644ドット）、プロセッサーが「Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform」。メモリー/内蔵ストレージの構成は、12GB/256GB、16GB/512GB（SIMフリーモデル）。外部記録媒体はmicroSDXCメモリーカード（最大1TB）をサポート。インカメラは有効約1200万画素（F2.0）だ。

バッテリー容量は5000mAh。無線通信はBluetooth 5.3、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠の無線LANに対応。IPX5/8の防水性能、IP6Xの防塵性能を装備。おサイフケータイ、NFCの利用も可能だ。セキュリティ機能は指紋認証に対応する。

本体サイズは約71（幅）×165（高さ）×8.3（奥行）mm、重量は約187g。ボディカラーはブラック、プラチナシルバー、カーキグリーン（端末の仕様、発売時期、本体価格、展開カラーは、国や地域によって異なる）。

例として、SIMフリーモデルの市場想定価格は195,000円前後。

（※）撮影環境などによっては、被写体を検出できない場合がある