パナソニック、カーナビステーション『ストラーダ』を一新…より高精細に、より高性能に
パナソニックは10月14日、幅広い車種に装着可能な大画面「DYNABIG(ダイナビッグ)」スイングディスプレイを搭載した『ストラーダ』をフルモデルチェンジして3機種を12月上旬より、合わせて7型ディスプレイのスタンダードモデル2機種を12月中旬より発売すると発表した。
大画面「DYNABIG」スイングディスプレイを搭載した3機種は、10型ディスプレイを備えて動画再生メディアをBD/DVDとしたCN-F1X10BHDと、DVDのみとしたCN-F1X10HDの2機種。9型ディスプレイで動画再生メディアをDVDのみとしたCN-F1D9HDの1機種を合わせた計3機種となる。7型ディスプレイのスタンダードモデルは幅が180mmのCN-HE01D/CN-HA01Dと幅が200mmのCN-HE01WD/CN-HA01WDの計4機種。CN-HA01WD/CN-HA01Dはカー用品店向け。CN-HE01WD/CN-HE01Dは特定販路向けモデルとなる。
価格はすべてオープンだが、各機種の想定売価はCN-F1X10BHDが22万円前後、CN-F1X10HDが20万円前後、CN-F1D9HDが14万円前後、CN-HA01D&HA01WDが9万円前後、CN-HE01D&HE01WDが8万円前後としている。
◆プラットフォーム一新で地図の表現力や処理速度を大幅にグレードアップ
今回のラインナップではプラットフォームからすべてを一新し、全モデルで映像と地図をHD解像度とすることでさらなる高画質化を達成した。地図を高精細なHD描画に対応した「HD美次元マップ」とし、地図表示も視認性を考慮した配色を用いる新デザインに機能アップした。中でも10型モデルでは、地図上で表現されたビルの灯りや陰までをリアルに表現し、有機ELパネルのメリットを最大限に活かすものとなっている。
ディスプレイのHD化はドライブレコーダーやリアビューカメラとの連携にもメリットをもたらす。それぞれのカメラで捉えた映像の解像度を高め、その鮮明さはこれまでの表示能力を大幅に超えるものだ。特にドラレコでは映像のプレビューで細部まで視認できるようになり、その能力をフルに引き出すという意味でも魅力を実感できるだろう。
また、HDMI入出力端子を備えたことで、スマートフォンやAmazon Fire TV Stickなどを介した動画配信サービスに対応。HDならではの高画質と大画面の魅力をさらに引き出せ、AVファンには見逃せないポイントになるはずだ。
プラットフォームの一新は処理能力の高いCPUの採用にも及ぶ。処理能力の高いCPUは起動時間やルート探索の時間を大幅に短縮しており、直感的な操作をスマートフォン感覚で心地よく行える高速レスポンスを可能にした。たとえばルート探索に要する時間は従来比で半分以下に短縮。従来モデルの1ルート探索と同等の時間で5ルート探索を可能としている。
また、操作レスポンスの高速化を図った「ダイレクトレスポンスII」は、サクサク快適に操作できる心地よさを実現。全国の市街地を100%カバーした「全国市街地図」の採用によって、市街地図のまま連続スクロールにも対応した。さらに2本の指で地図上をドラッグして地図の表示アングルを自由に調整できるようにもなり、円弧を描くような2点ドラッグ操作で地図を回転させられるのもこの高性能CPU採用の効果だという。
自車位置の測位精度を高めることで、カーナビゲーションとしての信頼性と安心感の向上につながった。自車位置の測位を1秒間に10回行い、高速走行でも滑らかに自車位置を表示。道路の上下判定を高速道から一般道にまで広げ、駐車場の出入口を学習する新アルゴリズムの採用により、駐車場から走行車線に戻る際に発生しがちな位置ズレの解消も図っているという。
そして、「DYNABIG」スイングディスプレイならではの対応として、有機ELパネルを搭載した10型、新たにHD液晶を搭載した9型の各モデルでは、大画面を実現しながらも業界最多の470車種以上に取り付けを可能としている。特に有機ELを採用した10型ディスプレイは厚さ約4.7 mm(最薄部)の薄型を実現。車室内に浮遊するスリムベゼルのデザインが、車内インテリアの上質感を高めることにもつながっている。
◆新たに対応したWi-Fiテザリングがカーナビとしての魅力を高める
ストラーダがこれまで継続してきた取り組みの一つに、カーナビとしての安心・安全があるが、これを具体化したのが一時停止や制限速度を知らせる「安全・安心運転サポート」機能だ。見落としがちな道路標識情報などを事前に音声と画面のポップアップ表示で知らせ、旅先など不慣れな道での走行をサポート。高速道路/有料道路における逆走の検知・警告機能を搭載しているのも見逃せない。
新シリーズはオーディオにもこだわっている。プロがチューニングしたサウンドをボタンひとつで楽しめる「音の匠」サウンドモードは継続搭載しつつ、ライブ音楽に最適な「極(KIWAMI)サラウンド」を新搭載。低域部分の音を仮想再生することで、重低音専用のスピーカーがあるような迫力が楽しめるという。シリーズ全モデルでハイレゾ音源に対応しているのもポイントだ。
さらに10型ディスプレイモデルでは、「MUSESシリーズ」のハイエンドオーディオ機器向け高音質オペアンプ、パナソニックブランドの高速演算DSP、フィルムコンデンサを新たに採用するなど、ハード面での基本スペック向上も図っている。
最後に新しいストラーダで大きなポイントになると感じているのが、Wi-Fiテザリングへの対応だ。手持ちのスマホのテザリング機能を活用することで、インターネット回線に接続。音声による目的地の検索では走行中でも名称を読み上げるだけで簡単にルート探索が可能となり、「近くのコンビニ」とか、「お腹が減った」といった曖昧なキーワードにも対応。目的地が飛躍的に探しやすくなるのだ。さらに音楽CDのアルバムタイトル/曲名などの情報をワンタッチで更新可能となり、楽曲管理に大きなメリットとなるだろう。
また、今回のラインナップはカーナビとしての機能が基本的に同じであることも見逃せない。オーディオの音質で違いはあるものの、このベーシックモデルでもWi-Fiテザリングが使えるわけで、必ずしも大画面モデルを必要としない人にとっては、8万円前後で手に入る7型モデルは大きな魅力となるはずだ。大画面を取るか、音質を取るか。あるいはカーナビとしての機能をベーシック楽しむか。まさに選り取り見取り。半導体不足が続く中で新登場した「ストラーダ」の新シリーズは、そんな魅力にあふれたラインナップとなったことは間違いない。
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