2022年08月09日 07:00

[カーオーディオ“なぜ?”]チューニングは難しいからプロショップ

カーオーディオには、「分かりづらい」と感じさせる要素が多々ある。当連載では、それら「分かりづらい」ポイントの1つ1つについて、その意味や理由を説明している。現在は「カーオーディオ・プロショップ」が存在しているワケと彼らのバリューを解説している。

◆「クロスオーバー機能」の設定では、スピーカーの特徴の見極めが難しい…。

前回は、カーオーディオにおいて「サウンドチューニング機能」が活躍する理由を説明した。なお、「サウンドチューニング機能」を使いこなすのは簡単ではない。というわけで今回は、これが困難である理由と、プロはどのようにして困難を克服しているのかを紐解いていく。

では、「サウンドチューニング」が難しい理由から説明していこう。最初に「クロスオーバー機能」について。

さて当機能は、音楽信号の帯域分割を行う機能だ。カーオーディオでは2ウェイとか3ウェイといった「マルチウェイスピーカー」が使われることが多いが、その際には「ツイーターには高音信号をミッドウーファーには中低音信号を」というように信号を割り振る作業が必要となる。それを「クロスオーバー機能」にて行うのだが…。

で、帯域分割を適切に行うには、最初に各スピーカーの能力を見極める必要がある。まずはここが難しい。そしてその上で分割する境目と分割のさせ方を決め、高音から低音までバランス良く再生されかつ一体感が出るように各パラメーターを設定する。そうすることで、マルチウェイスピーカーでありながらもあたかも左右1つずつのフルレンジスピーカーで再生しているかのようなサウンドへと仕上げていく。ここのところも、難しさのキモとなる。

◆「イコライザー機能」の使用においては、周波数特性の乱れを把握できるかが鍵に…。

次は「イコライザー機能」について説明しよう。これは車室内で起きている周波数特性の乱れを整えるための機能だが、これについては周波数特性がどのように乱れているのかを見つけ出すのが難しい。

そして最新のDSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)では、「イコライザー機能」の高性能化が顕著で、結果、操作の難易度がさらに上がっている。各スピーカーごとに31バンドという細かさでサウンドチューニングを行えるので、周波数特性の乱れ方を見つけるにあたっても細かな部分まで見極められるかが問われる。しかしプロはそれが可能だ。

最後にもう1つ「タイムアライメント機能」の操作においては、その他の機能との兼ね合いを考慮するところが難しさのポイントとなる。

というのも「タイムアライメント」とは、近くにあるスピーカーの発音タイミングを遅らせて、すぺてのスピーカーから放たれる音が同時にリスナーに届くようにする機能なのだが、ただ単に各スピーカーまでの距離を入力しただけでは完全に発音タイミングが揃わない。例えば各スピーカーの音量バランスも整える必要があり、また「クロスオーバー機能」や「イコライザー機能」を触ることでも「タイムアライメント」設定に多少なりとも影響が出る。「チューニング機能」のすべてを総合的に使いこなせないと、「タイムアライメント機能」をベストな形に設定できないのだ。

◆プロには基準となるサウンドがあり、それとの違いを見つけ出し正しい音を導き出す。

このように困難な「サウンドチューニング」を、プロはどのようにしてこなすのかというと…。

ポイントはさまざまあるが、もっとも重要なことは「正しい音を覚えていること」だ。多くのプロは自分にとって基準となる音源をいくつか持っていて、それらを完成度の高いシステムで聴いたときにそれがどのような音で再生されるのかを覚えている。なので、その音源を流したときに、そのシステムではどこがおかしいのかを的確に見つけ出せる。そしてそれへの対処の仕方も見つけ出し、音を整える。

また、高度なプロ用の測定器が用いられることもある。それを使うと特に、周波数特性の乱れを詳細に把握できる。その上でプロは適切に「イコライザー機能」を運用して、周波数特性の乱れを正す。

なおこのようなことが可能となるのはすなわち、多くの経験があるからこそだ。どのような聴こえ方のときには何をどうすれば良いのか、その“傾向と対策”を熟知している。

ゆえに「カーオーディオ・プロショップ」は「サウンドチューニング」においても頼りになるのだ。

クルマの中で良い音を楽しみたいと思ったら、「カーオーディオ・プロショップ」の門を叩こう。そうすれば思いが叶う。ぜひ。

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