アウディの新型EV『Q4 e-tron』、クーペの「スポーツバック」を欧州発表
アウディは4月14日、新型電動SUVクーペの『Q4 e-tronスポーツバック』(Audi Q4 e-tron)をデジタルワールドプレミアした。
◆前面空気抵抗を示すCd値は0.26
Q4 e-tronスポーツバックは、同時に発表されたアウディ『Q4 e-tron』のクーペバージョンだ。ひとつ上のクラスに位置するアウディのEV、『e-tronスポーツバック』に続いて、小型電動SUVセグメントにも、アウディはクーペの「スポーツバック」を設定する。
Q4 e-tronスポーツバックの外観は、ダイナミックなルーフライン、スポイラー、分割式リアウィンドウなどの特長を持つ。パッセンジャーセルには、高い比率で超高張力鋼を使用して、ねじり剛性の高いボディを追求した。アルミを使用したハイブリッド構造のサイドシルによって、優れた音響快適性も実現しているという。
エアロダイナミクス性能に関しては、前面空気抵抗を示すCd値を0.26とした。Q4 e-tronの0.28に対して、さらに空力性能を高めた。電動開閉式の冷却エアインレット、立体的なホイールスポイラー、フラットなパネルで覆われたアンダーボディも採用している。サイドミラーハウジングは、エアロダイナミクスと空力音響学を最適化したデザイン。リアには、電動開閉式テールゲートを標準装備している。
◆充電ステーションの近くを通る最適なルートを提案
インテリアは、完全にデジタル化されたユーザー体験を提供することを目指した。インフォテインメントシステムは、「MMI」、「MMI plus」、「MMI pro」の3つのレベルが設定され、「アウディバーチャルコックピットプラス」など、装備レベルに応じてさまざまな機能が利用できる。
オプションで、公共充電ステーションの近くを通る最適なルートを提案する「e-tronルートプランナー」を含む、「Audi connect」オンラインサービスが選択できる。Apple「Car Play」とグーグル「Android Auto」にワイヤレス接続できる「アウディスマートフォンインターフェース」を採用した。プレミアムサウンドについては、「Sonos(ソノス)」サウンドシステムをオプションで用意している。
トランクスペースは、一般的なコンパクトクラスの車両凌ぎ、中型クラスと同等のスペースを提供するという。後席背もたれの位置により、荷室容量は535〜1460リットルとした。
◆拡張現実ヘッドアップディスプレイ
Q4 e-tronスポーツバックには、オプションで、拡張現実ヘッドアップディスプレイを装備することができる。このディスプレイは、一部のアシストシステムとナビゲーションシンボルから構成される情報を、ドライバーが見やすいように実際の視界に重ね合わせて表示する。これらの情報は、ドライバーから約10m以上離れた仮想のフローティング画像として、広い視野内に動的に表示される。
オプションで、車高を15mm下げるスポーツサスペンションが用意された。異なるドライブモードを備えた「アウディドライブセレクト」システムは標準装備だ。ステアリング操舵角が大きくなるにつれて、よりダイレクトなレシオに変化する「プログレッシブステアリング」は、4WDの「クワトロ」モデルに標準装備されている。
アウディドライブセレクトは、後輪駆動モデルにも搭載された。電子制御式ダンバーの「ダンパーコントロール」は、全グレードにオプション設定される。19〜21インチのホイールには、エアロデザインも含まれており、ホイールの大部分を閉じたデザインにすることにより、効率を高めている。
◆「アダプティブクルーズアシスト」
Q4 e-tronスポーツバックには、複数の先進運転支援システム(ADAS)を搭載する。そのひとつが、エネルギー消費量を最適化し、予測的な運転スタイルをサポートする「プレディクティブエフィシェンシーアシスト」だ。オプションのシステムは、他の多くの装備とともに、パッケージとして用意される。
アシストシステムのハイライトは、全速度域にわたって前後および左右方向のガイダンスを提供してドライバーを支援する「アダプティブクルーズアシスト」だ。サラウンドビューカメラは、市街地を運転する時や駐車する時にとくに役立つという。
Q4 e-tronスポーツバックは、駆動コンポーネントを車両中心の低い位置に搭載し、低重心と理想的な前後重量配分を追求した。サスペンションは、フロントがマクファーソン、リアが5リンク。タイヤは、後輪のサイズをフロントよりもわずかに幅広くすることで、走行安定性とスポーティなフィーリングを両立させることを狙った。
◆1回の充電での航続は最大520km
Q4 e-tronスポーツバックには、2種類のバッテリー容量と3種類のグレードが用意されている。「35 e-tron」グレードは最大出力170psの電気モーターを1基、「40 e-tron」グレードは最大出力204psの電気モーターを1基搭載し、後輪を駆動する。
35 e-tronには、正味エネルギー容量52kWh(総容量55kWh)のコンパクトなバッテリーを搭載する。40 e-tronは、正味エネルギー容量77kWh(総容量82kWh)の大容量バッテリーを積む。
40 e-tronの場合、1回の充電で最大520kmの航続を可能にする。最大出力125kWの急速充電では、10分の充電で約130km(WLTP計測)を走行することができる。「myAudi app」を使うと、スマートフォンを利用して自宅に居ながらにして充電を開始し、走行前に車内の空調をコントロールすることも可能だ。
最上位グレードの「50 e-tron クワトロ」は、2基の電気モーターが最大出力299psを引き出し、電動4輪駆動システムと組み合わせる。0〜100km/h加速は6.2秒、最高速は180km/h(リミッター作動)の性能を発揮する。50 e-tron クワトロには、正味エネルギー容量77kWh(総容量82kWh)の大容量バッテリーを搭載する。
オプションのヒートポンプは、高電圧モジュールからの廃熱と周囲の空気を使用して、インテリアの温度を制御する。アウディによると、とくに長距離ドライブにおいて、効率の向上にさらなる貢献を果たすという。
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