2021年05月03日 06:35

VWのEV版「GTI」、『ID.4 GTX』発表…299hpツインモーター+AWD

フォルクスワーゲンは4月28日、新型高性能EV、『ID.4 GTX』(Volkswagen ID.4 GTX)をワールドプレミアした。

ID.4 GTXは、フォルクスワーゲンの新世代EV「ID.」シリーズの電動SUV『ID. 4』がベースとなる。ID.4 GTXは高性能モデルで、ID.シリーズ初のスポーティEVになる。

ID.4 GTXには、専用エンブレムとして、「GTX」を装着する。フォルクスワーゲンによると、GTXはパフォーマンスとデザインを重視し、「GTI」やプラグインハイブリッド車(PHV)の「GTE」と並んで、フォルクスワーゲンのEVのトップパフォーマンスモデルに位置付けられるという。

◆0-100km/h加速は6.2秒

ID.4 GTXは、フォルクスワーゲングループの新世代EV向け車台「MEB」をベースに、デュアルモーター4WDを搭載した最初のモデルだ。ID.4 GTXには、ベース車両の『ID. 4』のリアアクスルのモーターに加えて、フロントアクスルにもモーターを搭載する。ツインモーターは合計で、299hpのパワーを引き出す。

駆動方式は、ID.シリーズ初の4WDとなる。299hpのツインモーターとインテリジェントに制御されたAWDの組み合わせにより、ID.4 GTXは、0〜100km/h加速6.2秒の性能を発揮する。最高速はリミッターにより、180km/hに制限される。フロントのモーターは、強力なトラクションが必要な場合などに、瞬時に作動する。走行モードの「トラクション」を選択した場合、常時AWDになる。

ID.4GTXのワールドプレミアは、ドイツ・ベルリンのテンペルホーフ空港で行われた。ID.4 GTXは特設コースにおいて、37.5%の傾斜を登るというパフォーマンスを披露している。

◆ゴルフGTIとのつながりを表現した外観

ID.4 GTXのデザインは、高性能EVらしさを表現している。フロントのライトストリップに加えて、バンパー内のデイタイムランニングライトは、縦に3個配置した。バンパーグリルのハニカムメッシュパターンは、『ゴルフGTI』とのつながりを表現している。

最新のLEDマトリクスヘッドライトの「IQ.LIGHT」を装備することもできる。IQ.LIGHTでは、フロントカメラで対向車や先行車を検知し、マトリックスモジュールに搭載された複数のLEDを個別にオンオフ制御することで、最適な配光を可能とした最新のヘッドライトシステムだ。その結果、インテリジェントに制御された連続的なメインビームを放射し、他の道路利用者を眩惑することなく、常に路面を明るく照らすという。

リアには、Xパターンを形成するブレーキライトを備えた3DのLEDテールライトが装備された。ルーフとリアスポイラーはブラック、ルーフフレームバーは光沢アンスラサイト仕上げとしている。

インテリアは、ダッシュボードの上部とドアのレザーレットインサートに、持続可能性を表す「X-Blue」のダークカラーを採用した。シートには赤いステッチが入る。GTXのロゴは、ステアリングホイール、シルパネルトリム、穴あきフロントシートの背もたれの上部に配されている。

◆拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイを装備可能

拡張現実(AR)ヘッドアップディスプレイを装備することもできる。拡張現実ヘッドアップディスプレイでは、重要な情報を2つの場所に分けて、フロントガラスに映し出す。遠距離ウィンドウとなるダイナミックディスプレイ用の大型ウィンドウは、ドライバーの前方の約10mの距離に、先進運転支援システム(ADAS)、進行方向、ナビゲーションシステムの情報を表示する。

近距離ウィンドウは、遠距離ウィンドウの下に配置される。ここには、速度、道路標識、ナビゲーションシンボルなどを表示する。これらの情報は、ドライバーの前方およそ3mの距離に、浮かんでいるように見える。すべてのディスプレイは、ドライバーが実際に見る景色と一致するように配置される。

レーンアシスト機能は、遠距離ウィンドウに表示される。車両が道路の端に寄りすぎると、オレンジ色の線が表示される。「トラベルアシスト」をオンにすると、2本の緑色の線が表示され、車両は車線の中央を維持する。「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」やトラベルアシストが作動すると、ディスプレイは追従する前車に、色付きのストライプで印を付ける。アシストシステムがオフになっている場合、前方の車両に接近しすぎると、ドライバーに向けて赤い警告信号が表示される。

拡張現実ヘッドアップディスプレイの技術的なハイライトが、ダッシュパネルの奥深くに配置された画像生成ユニット(PGU)ディスプレイだ。明るいLCDディスプレイによって生成されたビームは、2つのフラットミラーに送信される。ビームはフロントガラスに到達し、ドライバーの視野に入る。これによりドライバーは、およそ10m前方の現実の世界に、各種情報を確認できる。

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