トヨタ GR 86、米国仕様は12月発売へ
トヨタ自動車(Toyota)の米国部門は10月27日、『GR 86』を12月に米国市場で発売すると発表した。現地ベース価格は、2万7700ドル(約315万円)に設定している。
トヨタ『86』の2世代目モデルがGR 86だ。トヨタの最新スポーツカーは、「GR」のモデルラインナップを拡大するものであり、GR86は『GRスープラ』、『GRヤリス』に続く第3のグローバルGRモデルとなる。
◆外装にFRらしい車両姿勢を表現
外装は、ベルトラインから水平に通ったフェンダートップによって、FRらしい車両姿勢を表現した。水平に低く通ったアンダーボディとキャビン後部の絞り込みにより、ワイドなスタンスと低重心を表現する。フロントにはGRブランド専用の「ファンクショナル・マトリクスグリル」を装着している。
ルーフパネルにはアルミ素材を使用して、さらなる低重心化を図った。フェンダーのアルミ素材採用やフロントシート、マフラーなどの改良により、軽量化も果たしている。
モータースポーツに参戦する86で導入された空力アイテムを採用した。操舵応答性や操縦安定性を向上させるため、エアアウトレットやサイドシルスポイラーなどを組み込んだ。また、フロントエアダクトやサイドロッカーパネルなどの機能的な空力コンポーネントも、モータースポーツ参戦のノウハウを生かして開発された。GR 86がクラス最高のハンドリングと安定性を実現するのに貢献しているという。
◆デジタルディスプレイは3種類の表示モード
内装は、水平に構成されたインパネとスイッチなどの操作系を最適配置し、運転に集中できる空間を目指した。メーターには、7インチのTFTディスプレイを採用する。水平対向エンジンのピストンの動きをモチーフにしたオープニングアニメーションは、走行前の高揚感を演出するのが狙いだ。
デジタルディスプレイには、ノーマル、スポーツ、トラックの3種類の表示モードが切り替えられる。トラックモードでは、ドライバーはギア、エンジン回転数、水温、油温をリアルタイムで読み取ることができる。
水平に配置されたインストルメントパネルには、シルバーのトリムダイヤルを備えた LCD トグルディスプレイが装備された。パドルシフト付きの本革巻きステアリングホイール(ATのみ)や本革巻きパーキングブレーキハンドル、シフトブーツも採用している。
サイドボルスター付きのスポーツフロントバケットシートは、ドライバーをしっかりとホールドする。プレミアムグレードでは、革張りのスポーツシートとアルミペダルを装備する。このシートは、レザーのアクセントが付いたアルカンターラで装飾されており、キャビンにはシルバーのアクセントが配されている。
◆0〜96km/h加速は6.1〜6.6秒
2.4リットルに排気量を拡大した新開発の直噴水平対向4気筒ガソリン「D-4S」エンジンを搭載する。軽量コンパクトかつ低重心なエンジンという特徴はそのままに、2リットルから2.4リットルへの排気量アップにより、動力性能を向上させた。
米国仕様の場合、最大出力は228hp、最大トルクは25.4kgm。従来型の205hp、21.5kgmから向上した。最大トルクの発生回転数は、従来型の6600rpmから、新型では3700rpmに引き下げられた。0〜96km/h加速は、6速MTが7秒から6.1秒に、6速ATが8秒から6.6秒に短縮している。あわせてレスポンスを向上させ、高回転域までストレスなく伸びるフィーリングを追求した。
トランスミッションは6速MTと6速ATを用意する。6速ATには、ブレーキとアクセルの操作を感知して自動的に最適なギアにシフトするアダプティブコントロールが採用された。トルク容量も増加しており、クラッチディスクの数も増えている。
6速MTは、クラッチ容量とギア強度を高めるために、低粘度オイルとストラットベアリングを導入した。新設計されたローキャッチマニュアルギアボックスも採用している。
◆ねじり剛性は従来型比で約50%向上
ボディサイズは、従来型とほぼ同じで、低重心FRパッケージを継承する。全高とヒップポイントを低く抑え、さらなる低重心化と回頭性の向上が図られた。
街乗りから限界走行まで、あらゆる速度域で走る楽しさを感じられるハンドリング性能を目標に掲げる。ボディ剛性を向上。とくにねじり剛性は、従来型に比べて約50%向上しており、よりシャープなハンドリングとステアリング性能を実現しているという。
ブレーキはフロントが11.6インチ、リアが11.4インチ。17インチ仕様のタイヤはミシュラン「Primacy HP」。プレミアムグレードは、鍛造ブラックの18インチホイールにミシュラン「Pilot Sport 4」タイヤを装着する。トルセンLSDや、フロントにスポーツチューニングされた独立マクファーソンストラット、リアにダブルウィッシュボーンサスペンションを採用している。
掲載に関する免責事項について
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
価格.comで最新価格・クチコミをチェック!
メーカーサイト
トヨタ(toyota)の自動車(本体) ニュース
-
トヨタ『タコマ』新型、冒険仕様をキャンピングカーにカスタム…純正オプションで
トヨタ自動車の米国部門は5月18日、中型ピックアップトラック『タコマ』新型の冒険…
2023.05.29 13:42 -
日本での販売はなし!? トヨタ『C-HR』次期型、量産デザインが判明!内部もついに見えた
トヨタは現在、世界的にヒットしているコンパクトクロスオーバーSUV『C-HR』次期型…
2023.05.29 09:33 -
トヨタ プリウス PHEV 新型、パワーは倍増…米国仕様
トヨタ自動車の米国部門は5月、PHEVセダン『プリウス・プライム』(日本名:『プリ…
2023.05.29 09:32
このほかの自動車(本体) ニュース
-
VW トゥアレグ 改良新型、最強「R」は462馬力PHEV…欧州で設定
フォルクスワーゲンは5月24日、ブランド最上位の大型SUV『トゥアレグ』(Volkswagen…
2023.05.29 06:10 -
BMWが新型「5シリーズ」の初期生産限定モデル「ザ・ファースト・エディション」を発表
BMWジャパンは2023年5月25日、同年第3四半期に正式発表を予定している新型「5シリー…
2023.05.29 06:10 -
BMWが新型「5シリーズ セダン」を発表 モデル史上初のEV「i5」をラインナップ
独BMWは2023年5月24日(現地時間)、新型「5シリーズ セダン」を発表した。操作イン…
2023.05.29 06:05
自動車・バイクニュースランキング
-
ヤマハ『ブースター』の名前が新型eバイクとして復活!フル電動のモペッド版は時速45kmで走行可
電動バイク・電動スクーター2023.05.12 16:15 -
トヨタ『ライズ』に3列7人乗り登場!? 「ライズスペース」の刺激的デザインに、人気爆発必至
自動車(本体)2023.05.22 09:16 -
レクサスの本格SUV「GX」がフルモデルチェンジ 6月8日に新型を発表
自動車(本体)2023.05.26 12:50 -
レクサス LC、ディスプレイは12.3インチに大型化…2024年型は6月米国発売へ
自動車(本体)2023.05.26 17:10 -
プラドのレクサス版、『GX』新型がデビューへ
自動車(本体)2023.05.26 09:25
総合ニュースランキング
-
【5月の値下げ】iPhone最大10万円割引や「Pixel 7a」2万円オフ、シャープ5万円還元など
スマートフォン2023.05.28 00:00 -
Core i5-1240P搭載のミニPC「NAB0」、ヨドバシカメラで本日5/27より販売開始
デスクトップパソコン2023.05.27 06:00 -
「デジモンセイバーズ」シャイングレイモンが立体化、ソードに変形ギミックを搭載
プラモデル2023.05.28 08:00 -
タミヤ、キャンディーグリーンカラーのオフロード向け電動RC「グラスホッパー」
ラジコン2023.05.28 11:30 -
加熱式タバコ 「IQOS ILUMA」シリーズの最大2,000円割引プログラムは本日5/28まで
電子タバコ・加熱式タバコ2023.05.28 00:01