ランドローバー ニュース

2022年01月18日 06:28

7人乗り仕様やPHEVも設定 新型「ランドローバー・レンジローバー」の受注がスタート

ジャガー・ランドローバー・ジャパンは2022年1月17日、新型「ランドローバー・レンジローバー」を日本で初公開。同日、注文受け付けを開始した。

半世紀の伝統を誇る“ラグジュアリーSUV”の元祖

ランドローバー・レンジローバーは、1970年に登場したランドローバーの旗艦モデルであり、今回の新型はその5代目にあたる。日本では2021年10月に特別仕様車「ローンチエディション」の先行販売が開始されたが、実車の公開はこれが初であり、また同時にカタログモデルの詳細も発表された。

既述の通り、従来型からはプラットフォームの設計に始まり、エンジンのラインナップ、内外装のデザインと全方位的に刷新されており、特にエクステリアの意匠については、歴代モデルの特徴を受け継ぎつつシンプルさを追求。凹凸や装飾を極限まで排したサーフェイスと緻密なラインにより、調和の取れたプロポーションを実現したという。

一方、「サンクチュアリ(聖域)のような空間」を目指したというインテリアは、上質な各部の仕立てと、レンジローバーの伝統である横基調のインストゥルメントパネルが特徴で、その中央にはジャガー・ランドローバー最新のインフォテインメントシステム「Pivi Pro」のタッチスクリーンを搭載。環境負荷の軽減にも配慮しており、シートなどの表皮には、レザーに加えてウルトラファブリックや、デンマークのクヴァドラ社と共同開発したウール混紡テキスタイルなども用意している。

シートレイアウトは全3種類で、スタンダードな2列5人乗りに加え、ロングホイールベース車(LWB)にはリアキャプテンシート仕様の2列4人乗りや、レンジローバー初となる3列7人乗り仕様も設定されている。

電動化に対応した新プラットフォームを採用

車両構造は完全新設計となっており、プラットフォームには電動パワートレインの搭載も念頭においた「MLA-Flex(flexible Modular Longitudinal Architecture)」を採用。ボディー剛性は従来モデルより50%高められ、ハンドリングや乗り心地の改善、静粛性の向上などに寄与しているという。

パワートレインの設定は豊富で、3リッター直6ディーゼルターボエンジン「D300」(最高出力300PS、最大トルク650N・m)や、4.4リッターV8ガソリンターボエンジン「P530」(最高出力530PS、最大トルク750N・m)に加え、3リッター直6ガソリンターボエンジンと105kWの電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHEV)も用意。このMHEVには、最高出力440PS、最大トルク620N・mの仕様「P440e」と、最高出力510PS、最大トルク700N・mの仕様「P510e」が用意されている。ともに、EV走行距離はWLTPモードで100km、実走行で80kmとされており、またバッテリーは最大7kWの普通充電とCHAdeMO規格の急速充電に対応している。これらに加え、2024年にはランドローバー初となる電気自動車の設定も予定されている。

足まわりも従来モデルとは大きく異なり、エアスプリングを使用した軽量でコンパクトな5リンクリアアクスルや、路面の状況に応じて減衰力を制御する「ダイナミックレスポンスプロ」、ツインバルブモノチューブダンパーなどを初採用。新たにオールホイールステアリング(四輪操舵機構)も装備されており、スタンダードホイールベース(SWB)で10.95m、LWBで11.54mと、“ランドローバー史上最小”の回転直径を実現しているという。

ビスポーク部門が手がける新グレード「SV」を設定

予防安全・運転支援システムについても機能を強化。ドライバーの異常を検知すると自動で減速・停止して事故を回避する「ドライバーコンディションレスポンス」や、衝突の可能性を検知するとウィンドウやシート、ヘッドレストを調整して乗員を保護する「オキュパントプロテクションアシスト」を初搭載した。また専用のアプリケーションにより、携帯端末を使って車外から駐車や出庫・入庫をリモート操作できる「リモートパークアシスト」も初採用の機能となっている。

現時点におけるグレード構成は5種類で、従来モデルにもあった「SE」「HSE」「オートバイオグラフィー」、導入初年度のみの限定グレード「ファーストエディション」に加え、ジャガー・ランドローバーのなかにあって高性能モデルの開発やビスポーク事業などを担う「スペシャル・ビークル・オペレーションズ」(SVO)の手になる上級グレード「SV」を新たに設定した。

同グレードは、ツートンカラーのシートやセラミック素材の内装パーツなど、他の仕様にはないデザインディテールやオプションの設定を特徴としており、上質感を重視した「SVセレニティー」とダイナミックな「SVイントレピッド」の2種類のデザインテーマを用意。先述した4人乗り仕様「SVシグネチャースイート」も、ロングホイールベースのSVでのみ選択可能となっている。

ラインナップと価格は以下の通り。

【D300】

SE D300(SWB):1638万円

HSE D300(SWB):1753万円

オートバイオグラフィーD300(SWB):1972万円

【P440e】

SE P440e(SWB):1710万円

SE P440e(LWB):1764万円

HSE P440e(SWB):1824万円

HSE P440e(LWB):1879万円

オートバイオグラフィーP440e(SWB):2040万円

オートバイオグラフィーP440e(LWB):2061万円

ファーストエディションP440e(SWB):2127万円

ファーストエディションP440e(LWB):2103万円

【P510e】

SE P510e(SWB):1835万円

HSE P510e(SWB):1949万円

オートバイオグラフィーP510e(SWB):2155万円

ファーストエディションP510e(SWB):2188万円

SV P510e(SWB):2477万円

【P530】

SE P530(SWB):1830万円

SE P530(LWB):1871万円

SE P530(LWB/7シート):1893万円

HSE P530(SWB):1945万円

HSE P530(LWB):1986万円

HSE P530(LWB/7シート):2006万円

オートバイオグラフィーP530(SWB):2163万円

オートバイオグラフィーP530(LWB):2195万円

オートバイオグラフィーP530(LWB/7シート):2159万円

ファーストエディションP530(SWB):2240万円

ファーストエディションP530(LWB):2272万円

SV P530(SWB):2493万円

SV P530(LWB):2775万円

納車開始は2022年夏で、「SV」およびPHEVは同年秋となる予定だ。

(webCG)

◆ギャラリー:新型ランドローバー・レンジローバー ◆関連ニュース:新型「レンジローバー」に2つの限定モデル登場

記事提供:webCG
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