2022年02月09日 09:10

ライバルはテスラかアリアか?…日本市場投入のヒョンデ『アイオニック5』とはどんな車

8日に正式発表されたヒョンデモビリティジャパンの『アイオニック5』はドイツのイヤーカーに選ばれるほどの車だ。日本向け仕様の詳細は未定・不明な部分はあるが、韓国・北米のヒョンデサイトの情報や日本での発表内容から、どんな車なのかを紹介する。

◆ライバルはアリアかテスラモデル3か

アイオニック5はSUVに分類される。2列シートにリアのカーゴスペースはハッチバックで大きく開く。日本国内で入手可能なSUVタイプのEVは、プジョー『e-2008』、DSの『DS3 E-TENSE』、メルセデスベンツ『EQA』、『EQC』、ジャガー『I-PACE』、ポルシェ『タイカン・クロスツーリスモ』、アウディ『e-tron』、BMW『i3』、レクサス『UX300e』、日産『アリア』、テスラ『モデルX』などが挙げられる。BMW『iX』、トヨタ『bZ4X』、スバル『ソルテラ』なども22年中には日本市場に登場する予定だ。

気が付くとEVでもSUV市場がにぎわっていることがわかる。アイオニック5の価格はRWDのベースモデルが479万円。最上級グレードとなる「Lounge AWD」が589万円。価格帯としてはe-2008やDS3 E-TENSEより少し高くなるくらいだが、ボディサイズはアイオニック5のほうが大きくなり、内外装のグレードも高くなる。アリアの価格が500万円を超えているので、SUVユーザー層としてはアリアとの競合が起きる可能性がある。

ライバルが多い中、アイオニック5はテスラも意識しているはずだ。テスラのSUVカテゴリーではモデルXがライバルとなるが、テスラジャパンではモデルXの販売は終了している。『モデルY』の国内投入の期待はあるものの、当面のライバルは『モデル3』となるだろう。ベースモデルの479万円という車両本体価格は、モデル3の日本国内価格と同じだ。モデル3クラスのEVでSUVがほしいが、モデルXやその他は予算オーバーという層とも競合しそうだ。

テスラ対抗として見た場合、航続距離でもアイオニック5は攻めている。モデル3は国交省基準の表示で565km(RWD)から689km(ロングレンジ)。アイオニック5は正式な国内数値がでていないが、発表会では自社測定(WLTC準拠)で618kmと述べていた。ただし、より実測に近いとされるEPAでは、モデル3(北米仕様RWD)、アイオニック5(北米仕様RWD)ともに354kmという計測結果もある(InsideEVs)。

◆充電は高出力機にも対応

バッテリーはSKイノベーション製72.6kWhのNMCバッテリーが搭載されるはずだ。充電能力は800V 350kWに対応し、10%から80%までの充電は18分というが、国内の急速DC充電器は400V 50kW前後のCHAdeMOが基本となる。IONIQ 5に限らずこの手のスペックはあまり当てにできない。30分のDC充電で何キロ分の電力(kWh)が充電できるかがポイントとなる。

ヒョンデモビリティジャパンに確認したところ、350kWの定格以下であれば、充電器の出力を最大効率で引き出すはずとのことだ。つまりCHAdeMOの50kW機でも90kW機、さらに今後増えると見込まれる150kW機やそれ以上でも、定格出力にみあった充電が期待できる。

50kW出力の充電器で効率よく30分充電できた場合、20kWh(最大理論値は25kWh)の電力が増える計算と思ってよい。この場合、約95km走行分(航続距離EPA 354kmとした場合)の電力に相当する。90kW機30分で40kWhの充電ができれば約190km走行分のチャージとなる計算だ。

◆独自充電網はいまのところ考えていない

ヒョンデは本国で充電プロバイダーとともに「E-pit」という急速充電ステーションを設置している。パブリックなDC充電器はスペックがまちまちで同じ性能での充電ができるかどうかはプラグを差し込んでみないとわからない。その手、E-pitやテスラのスーパーチャージャー(SC)ステーションは「いつもの充電」が期待でき、顧客満足度に大きく影響する。日本には独自充電網を整備するプランはいまのところないそうだ。

アイオニック5はV2HとV2L(Vehicle to Load:ACアウトレット)にも対応する。V2Lの出力は1600W(AC100V)。PHEV車の多くが1500Wなのでそれより100Wほど多いことになる。コンセントは車内に設置されるものと、充電ポートに差し込む外部給電アダプターが用意される。アダプターの反対側はACコンセントになっている(日本仕様アダプターの詳細は未定)。車内でPCを使ったり、アウトドアで電気製品を使ったりの自由度が増す。

細かいところでは、コネクテッドサービスである「Bluelink」が5年間無料で利用できる。多くのメーカーが新車車検の3年がひとつ基準となっているが、アイオニック5は5年間だ。Car Play、Android Autoにも対応するはずだが、北米でのレビュー記事などによれば、スマートフォンとは有線接続のみに対応し、Bluetoothなど無線リンクはない。スマートフォンのワイヤレス充電には対応しているそうだ。

左ハンドルをベースにした右ハンドル車の場合、ウィンカーレバーとワイパーレバーの位置が逆転する。アイオニック5は、これらの位置は国産車(右ハンドル車)と同じになるようにしている。細かい部分だが、国産車オーナーにはうれしいこだわりだろう。テスラよりアリアやリーフからの乗り換えユーザーを狙っているのかもしれない。

◆オンライン販売やサポートはテスラ方式

事前報道で話題となった販売方法は、専用サイトからのオンライン販売のみとなる。車両の検索、試乗の予約、オプション他の見積もり、支払い、納車、車検やメンテナンスなどすべてサイト上でオンライン手配となる。携帯電話の契約などで経験すればわかると思うが、店舗に出向かないですべてが完結するメリットは大きい。

逆に重整備や対面対応が必要な場合が不安になる。ヒョンデモビリティジャパンでは、まず横浜に「カスタマーエクスペリエンスセンター」を開設し、対面処理やショールーム機能などを担う。同センターは順次全国に拡大していく予定。整備やメンテナンスについては、国内の提携整備工場やロードサービスを利用する。

整備内容や場所によっては、不便な面はあるが、自宅や出先まで出張整備や修理ができるということでもあり、整備工場への持ち込みがなくなるメリットもある。朝、車が動かないといったトラブルが自宅で解決できることもある。カスタマーエクスペリエンスセンターやリペアセンターが増えてくれば、それほど異質なサービスということにはならないだろう。テスラオーナーにとっては日常でもある。

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