2022年06月01日 09:38

新型「レクサスRX」は2022年秋発売 新たな高性能モデルも導入

トヨタ自動車は2022年6月1日、レクサスブランドのSUV「RX」の新型を世界初公開した。日本での発売は、同年秋ごろになる見込み。

ボディーサイズは変えずにリファイン

今回発表された新型は、レクサスRXとしては5代目にあたるモデル。現行型(4代目)が2015年4月にデビューして以来のフルモデルチェンジで、「ラグジュアリーSUV市場のパイオニアにして、レクサスブランドをけん引するグローバルコアモデルであるからこそ変革に挑戦し、全面刷新を遂げた」とアピールされる。

エクステリアは4代目RXから継承した“フローティングピラー”やリアのL型シグネチャーランプ、“スピンドルボディー”と呼ばれる塊造形のフロントまわりが特徴。機能性や走りのパフォーマンスに根差しているというプロポーションは、ノーズを上げ、リアウィンドウの後端を下げることで、水平かつ低重心な姿勢が表現されている。

ボディーのサイズそのものは(カッコ内は先代との差)、全長×全幅×全高=4890(±0)×1920(+25)×1695(−10)mmで先代とほぼ変わらない。ただしホイールベースは60mm長い2850mmとなっており、フロントシートバックの薄型化と相まって、後席の快適性向上に貢献する。前後カップルディスタンスは先代比で12mm拡大。低床化に加えて、スカッフやセンターピラーカバーなどの形状を工夫することで、前後席とも乗降性を向上させたという。荷室については、9.5インチのゴルフバッグが4つ収納可能となっている。

コックピット周辺は、新型「NX」にも採用された「Tazuna Concept」をもとにデザインされている。すなわち、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを連携させることで、運転に集中しながらカーナビやオーディオ、各種機能設定ができる空間を実現。センターコンソールには14インチのタッチ式ディスプレイを装備し、多くの機能を画面上に集約させた。

静粛性の高さも自慢で、基本的なボディー構造や制振材、空力性能の効果のほか、ウェザーストリップやガラスを工夫することで「路面や周辺環境の変化に強く、特定の音が目立たない、バランスの取れた静粛性」を実現したという。

多様なラインナップを提案

新型RXの基礎となる車台は「GA-K」と呼ばれるプラットフォームの改良型。リア部分を変更して新開発のマルチリンク式サスペンションを組み込み、路面への駆動力の確実な伝達とスムーズな車両姿勢変化の両立を追求した。フロントサスペンションは、マクファーソンストラット式。重心高を従来型から15mm下げ、トレッドを前15mm、後ろ45mmずつ拡幅することで、ヨー慣性モーメントの低減が図られている。

このプラットフォームの主要骨格部材の最適化とフロントフェンダーのアルミ化のほか、Bピラーに2GPa(ギガパスカル)級のホットスタンプ材を採用するなどして、軽量化を推進。車両重量が先代より90kg軽く仕上がっているのも、新型のトピックである。

搭載されるパワーユニットは、大きく分けて以下の4種類。駆動方式はいずれにおいても4WDが用意され、一部にFF車も設定される。

2.4リッター直4ターボエンジン「T24A-FTS」:「RX350」(FFまたは4WD)

高トルク対応型の8段ATを採用。「アクティブノイズコントロール」機能などで4気筒ターボ特有のノイズを除去しつつ、気持ちのいい走りを演出。

2.5リッター直4エンジン「A25A-FXS」ベースのハイブリッド:「RX350h」(FFまたは4WD)

低燃費と気持ちのいい走りを追求。高出力なバイポーラ型ニッケル水素電池を採用している。

2.5リッター直4エンジン「A25A-FXS」ベースのプラグインハイブリッド:「RX450h+」(4WDのみ)

大容量・高出力リチウムイオンバッテリー(総電力量18.1kWh)を備え、クラストップレベルのEV走行可能距離と力強い加速性能を両立。

2.4リッター直4ターボエンジン「T24A-FTS」ベースのハイブリッド:「RX500h」(4WDのみ)

高出力なリアモーター「eAxle」とバイポーラ型ニッケル水素バッテリーを搭載する新ハイブリッドシステム。トルクコンバーターの代わりにクラッチを採用した6段ATをモーターとトランスミッションの間に配置。状況に応じてエンジンとモーターの使い分けや統合ができる機構とし、高効率でレスポンスのいい走りを追求した。

RX500hには、「電動化技術による新たなドライビング体験を実現する」という「RX500h F SPORT Performance(Fスポーツ パフォーマンス)」グレードも設定。EV専用モデル「レクサスRZ」にも採用された、路面や走行状態を問わず、クルマの接地荷重に応じて常に4輪の駆動力を緻密に制御するシステム「DIRECT4」が搭載されており、直線での加速や、コーナリングの進入・脱出時など、状況に合わせて前後輪の駆動力配分比を100:0〜20:80の間で変化させる。同グレードには、対向6ピストンのフロントブレーキキャリパーや、車速に応じて後輪を前輪と逆位相/同位相に最大4度転舵させる「Dynamic Rear Steering(DRS)」も搭載される。

運転支援システムについては、最新の「Lexus Safety System+」を採用。状況に応じたリスクの先読みを行い運転操作をサポートする「プロアクティブドライビングアシスト」やドライバーモニターとの連携による各種制御、渋滞時の疲労軽減に寄与する「アドバンストドライブ(渋滞時支援)」、リモート機能付きの駐車支援システム「アドバンストパーク」などが用意される。また運転支援システムのソフトウエアは、OTA(無線通信)でのアップデートも可能となっている。

(webCG)

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