2022年06月20日 18:10

「コペンは終わらない!」ダイハツ役員が明言、ユーザーの“オアシス”は鎌倉から大阪へ

ホンダもスズキもマツダもとっくにやめた軽オープンスポーツ。それでもダイハツは『コペン』をまだつくり続ける。1000台限定の受注生産で6月20日から全国で先行受注が始まった、コペン誕生20周年記念特別仕様車。

鎌倉駅前の「Copen Local Base Kamakura」では、ダイハツ工業の武田裕介 取締役 営業CS本部長、くるま開発本部 製品規格部 南出洋志 部長、そしてこの20周年特別仕様車の企画・開発を担当した営業CS本部 国内商品企画部 相原秦祐 副主任、同 殿村裕一 主査らが特別仕様車説明会に出席し、同モデルの開発経緯や魅力について語った。

まずクルマ好きやコペンオーナーにとってうれしいのは、1990年代に登場したホンダ『ビート』(ミッドシップエンジン・後輪駆動/MR)やスズキ『カプチーノ』(フロントエンジン・後輪駆動/FR)、マツダ・オートザム『AZ-1』(MR)といった軽自動車スポーツ系モデルがとっくに生産終了し、その後継モデルともいえるホンダ『S660』(MR)もことし3月に生産終了してしまったなか、オープン軽として後発のダイハツコペン(フロントエンジン・前輪駆動/FF)が、「まだつくり続ける」ということ。武田取締役らが明言した。

コペンはどんなユーザに支持されているか

どんなユーザに支持されてるのか。相原副主任は「コペン現行モデルは50代男性が中心だけど、やっぱり『かわいい』という印象で、女性ユーザも初代モデルより多い」という。

「初代モデルユーザが現行モデルへ乗り換えよう、増車しようと考えているときに、『初代にあった本革シートがあればいいのに』という声が多かった。初代の本革シートももう経年劣化が目立ってきて、新しいコペンと本革シートという組み合わせを望んでいる人が多いということで、誕生20周年というタイミングでこの特別仕様車を企画した」

「内装も走りも特別仕様。そのなかでもBi-Angle LEDヘッドランプのブラック加飾は、2019年に登場した『コペンGRスポーツ』で好評だったブラックを特別仕様にインストールしたかたち。標準仕様とはまた違った目ヂカラで、表情を変えている」

そう教えてくれた相原副主任が指差したのは、「関西からここ鎌倉までこれで走ってきた」というコペンGRスポーツの黄色いラリー参戦車。

所有するよろこび、走るよろこびをこれからも

コペンはたとえば、新骨格構造「D-Frame」の採用でボディ剛性や4輪接地感・一体感を高めるなど、つねに一歩ずつ進化させてきた経緯がある。今回の1000台限定20周年特別仕様車も「なにかの区切りという意味よりも、ひとつの進化」という。

こうした「前へ前へ」と行くコペンは、モータースポーツへの参戦で培ったノウハウも注ぎ込まれている。相原副主任が自ら駆るこの黄色いコペンGRスポーツ ラリー参戦車は、まったく違うレースモデルのようにみえて、「ほぼコペンGRスポーツ」。「DRESS-FORMATION」などのコペン独自の“しなやかさ”や“多様性”が、コペンがコペンで居続けられる持続可能性を体現しているようにもみえた。

コペンユーザーの“オアシス”はダイハツの聖地へ

ちなみに、今回の1000台限定20周年特別仕様車のカラーバリエーションは、発表会に登場したブリティッシュグリーンマイカのほか、リキッドシルバーメタリック、パールホワイト、ブライトシルバーメタリック、ブラックマイカメタリック、マタドールレッドパール、トニコオレンジメタリック、ジョーヌイエロー、クリアブルークリスタルメタリックの9色(一部メーカーオプション)がラインナップされている点も要チェック。

そして、この1000台限定20周年特別仕様車説明会が行われた「Copen Local Base Kamakura」(コペンローカルベース鎌倉)は、6月26日に閉鎖。その役目をこんどはダイハツの聖地、大阪府池田市ダイハツ町1丁目1番地へと移すという。この新しい“コペンユーザのオアシス”がどんな空間になるかも、気になる。

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