【マツダ2 改良新型】カラーコーデで自分らしい1台に、新グレード「BD」登場
マツダが自社開発する車種としてはもっともコンパクトな『マツダ2』が、2019年に『デミオ』から車名を移行したとき以来の、大幅改良を実施した。
◆198通りの表現から自分らしいものを
同車は日本国内ではマツダ車の中で、『CX-5』に次ぐ販売実績を誇るそうで、2022年1〜11月の統計ではマツダ車の19%を占めている。ではなぜ、根強い支持を受ける車種にもかかわらず、大幅改良に至ったのか。商品本部で今回の主査を務めた水口浩司氏は次のように説明した。
「2016年と2021年でマツダ2を購入していただいたお客様を比べたところ、他のコンパクトカーと比べて、20〜30歳代の比率の低下が大きいことが分かりました。“マニアックでスポーティな、クルマ好きのためのクルマ”と捉えている人が多かったようです」
一方でスポーツカーの『ロードスター』では、ソフトトップの色を変えることで、新しいユーザーの獲得に成功するという動きもあった。そこで新型マツダ2では色や素材を活用することで、クルマに求められる価値に広がりが出ていることに対応し、自分らしさを表現するユーザーに向けて、行動範囲を広げてくれるような存在を目指した。キーワードは「好きを探せる相棒」だ。
「そのためにグレード構成を一新しました。定評のスポルトとサンリットシトラスは引き継ぎながら、ユーザー自身が“好き”を作り上げていくためのBDを新たに設定しました」(水口)
ちなみにBDとはブランクデッキ(BLANK DECK)の略で、スケートボード業界ではグラフィックなどを入れていない、素の状態の板のことを指すという。グレードの方向性そのものは決まっていて、それに合う言葉を探していたところ、BDという名前がデザイナーから提案され、それで行こうと決まったようだ。
最大の特徴は、198通りのカラーコーディネーションが実現できること。グリル、ルーフ、ミラーなどの仕様を選ぶことが可能で、ホイールキャップ5色、インパネデコレーションパネル3色も用意している。
◆環境に配慮した素材を採用
このうちルーフは塗装でなく、デカールを貼り付けたものだ。理由について開発を担当した、技術本部車両技術部塗装技術グループの大川岩保氏が語った。
「塗装で2トーンを表現するよりもCO2削減になるので採用しました。具体的には1台あたり約30kgのマイナスになっています。表面の仕上げはいろいろ考えました。塗装面と同等のツヤを出そうとすると、細かい凹凸が目立ってしまうので、逆に粗くすれば目立たないと思い、エンボス加工をいろいろと検討しました」
貼り込みは手作業になるそうだが、それほど大変ではないとのこと。塗装による2トーンで必須になるマスキングの行程がない分、人手はかからないのだそうだ。
インテリアではインパネのガーニッシュを3色から選べる。こちらも環境に配慮した素材であると、車両開発本部装備開発部装備先行技術開発グループの一原洋平氏に教えてもらった。
「こちらはバイオエンプラと呼んでおり、植物由来の素材になっています。加えて素材そのものに着色しているので経済的であり、塗装工程を省けるのでエネルギー削減にも寄与し、フィルムより色に深みが出せ、漆のような平滑さが実現できます」
2020年には科学技術分野における文部科学大臣表彰、今月には第9回ものづくり日本大賞における経済産業大臣賞を受けているこの素材は、実は国内で販売しているすべてのマツダ車に使っているそうだが、これまではアピールができなかったことから今回、シボ付きにアップデートしたうえで採用したという。
一連の取り組みはマーケティング面でも価値があると付け加えたのは、国内営業本部国内商品マーケティング部の竹下雅人氏だ。
「若いユーザーは環境に対する関心が高く、しかもポジティブ指向であると感じており、若年層をターゲットにした新型だからこそ、マツダの取り組みを表に出そうと考えました」
自分が若い頃とはユーザーのクルマの見方が違うことに驚いたが、マニアックに見られることもあるマツダのクルマづくりが、実は時代に合わせて柔軟な対応をしていることにも感心した。
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