レクサス、ブランド初のEV専用車『RZ』を米国発売
レクサスの米国部門は3月13日、ブランド初のEV専用車『RZ』(Lexus RZ)を米国市場で発売した。現地ベース価格は、5万9650ドル(約795万円)だ。
◆レクサスの新デザイン「スピンドルボディ」を初採用
RZのエクステリアデザインでは、EVならではのシームレスな加速感とトルクフルな躍動感を表現することを狙った。スピンドルグリルも、内燃機関の冷却などの必要がないEVの機能的な進化やさらなる空力性能の向上を目指して、「スピンドルボディ」と命名した塊感のあるボディと一体となった造形とした。このスピンドルボディは、後に新型『RX』にも導入されている。
インテリアのデザインでは、「SDGs」やサステナブルなモビリティを中心に据えた。素材や装飾によるラグジュアリーな演出に頼らない感性に響く空間づくりにこだわったという。
機能的本質を追求したシンプルな設計の中にも、モノづくりの細やかさや上質さを感じられる空間を目指した。その他にも、開放的な空間づくりに貢献するパノラマルーフや、レクサスブランド初採用の輻射熱ヒーターを含めた空調の協調制御による高効率な暖房システムによって、快適な室内空間を追求している。
◆EV専用プラットフォームの「e-TNGA」を搭載
レクサスRZには、EV専用プラットフォームの「e-TNGA」を搭載した。バッテリーやモーターの最適配置による理想的な慣性諸元を追求する。軽量かつ高剛性なボディにより、車両の基本性能を進化させることを目指した。
また、ドライバーの意図に忠実な車両コントロールを可能にしたステアリング制御とステアバイワイヤシステムを採用した。これにより、人と車両が一体となった気持ちの良いドライビングフィールを追求している。
さらに、ドライバーに車の状態変化を自然に伝える音作りも行う。これらの作り込みを、レクサスの新たな開発拠点の「TTCS(トヨタ・テクニカル・センター下山)」で取り組み、レクサスならではの走りの味「Lexus Driving Signature」を進化させているという。
◆米国仕様の1回の充電での航続は最大354km
レクサスRZには、モーター、トランスアクスル、インバーターを一体設計した新開発の「eAxle」を搭載する。eAxleのEV専用の永久磁石式同期モーターは、軽量・コンパクトな設計とし、高出力と高効率化を両立している。
レクサスRZの米国仕様車の場合、フロントのモーターが最大出力204hp、最大トルク27.2kgm、リアのモーターが最大出力109hp、最大トルク17.2kgmを発生する。システム全体で308hpのパワーを引き出し、4輪を駆動する。
動力性能は0〜96km/h加速が5.0秒とした。バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は71.4kWh。米国のレクサス販売店は、北米の充電ネットワーク企業「ChargePoint」の自宅向け充電器を、購入時のオプションとして用意する。さらに、ChargePointのネットワークを通じて、RZの顧客は北米の充電ステーションの80%以上にアクセスできるようになる。米国仕様の18インチタイヤ装着車の場合、1回の充電での航続は、最大354kmと認定される見通しだ。
◆駆動力コントロールの新テクノロジー「DIRECT4」
RZには、レクサスの新世代のEVやハイブリッド車向けテクノロジー「DIRECT4」を搭載する。DIRECT4は、ハイブリッドで培ったモーター制御技術を軸として、パワートレイン、ステアリング、サスペンション、ブレーキなどを統合的に制御する。これにより、走行シーンに応じた駆動力コントロールを行う新技術となる。
4輪すべてに瞬時にモーターのパワーを伝達し、このパワーを駆動力に変えて、走行条件とドライバーの意図に応じて瞬時の動作を可能にしている。DIRECT4は、前後の電気モーターからの駆動トルクと4輪すべてへのブレーキ力の伝達を正確にコントロールする。前輪駆動と後輪駆動のバランスを自動的に調整することで、ドライバーの意図に合わせた運転感覚を実現するシステムだ。
このシステムは、最適な駆動力配分に重点を置いており、高トルクの電気モーターとトランスアクスルを備えたeAxleをフロントとリアにレイアウトする。モーターは1本のドライブシャフトで直接車輪に接続されているため、タイムラグなしに作動する、としている。
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