2023年04月27日　05:40

マクラーレンの新型スーパースポーツ「750S／750Sスパイダー」がデビュー

2基のターボで過給される4リッターV8エンジン。最高出力750PS、最大トルク800N・mを発...

エキゾーストパイプはセンターの1本出し。リアコンビランプと並ぶ高い位置にレイアウトされる。

マクラーレン・オートモーティブは2023年4月26日、新型スーパースポーツカー「マクラーレン750S」と、そのオープントップバージョンである「750Sスパイダー」を発表した。注文の受け付けはすでに開始されている。

マクラーレン750S／750Sスパイダーは、従来のスーパースポーツ「720S／720Sスパイダー」の後継となるモデル。「マクラーレンのなかで最も軽量かつ最もパワフル」であり、「720Sを徹底的に分析し、約30％のコンポーネントを刷新あるいは変更。パワーアップ、軽量化、スピードアップを果たした」とうたわれる。

カーボンファイバー製のモノコックを核とし、空力性能を徹底的に追求したボディーのサイズは、クーペの場合で全長×全幅×全高＝4569×1930×1196mm、ホイールベースは2670mm。車重（乾燥重量）はクーペが1277kg、専用のカーボンファイバー製アッパーストラクチャーとコンポジット製リトラクタブルハードトップ、ロールオーバー保護システムなどが備わるスパイダーは1326kg（クーペ比＋49kg）と公表される。

キャビン後方に搭載されるパワーユニットはともに、最高出力750PS、最大トルク800N・mを発生する4リッターV8ツインターボエンジン。7段ATを介して後輪を駆動する。

0-100km/h加速2.8秒、最高速332km/hというパフォーマンスにクーペとスパイダーの差異はなく、燃費（WLTP EU値）はともに12.2リッター/100km（約8.2km/リッター）。ギアレシオの最適化とキックダウン制御の変更により、同一ギアでの中間加速も720Sに対してアップしているという。

そのほか走りにかかわる点では、足まわりに新世代の油圧リンク式サスペンション「PCC III」を採用。専用のアキュムレーターチューニングやジオメトリーの変更、軽量スプリングおよびダンパーの採用などにより、俊敏性、フィール、フィードバックの向上が図られた。

電動油圧アシスト式ステアリングは、よりクイックなステアリングレシオに変更。ハンドリング、空力、パワートレイン、トランスミッションの特性をドライバー好みの設定にしておき、ボタンひとつで呼び出すことが可能な「マクラーレン・コントロール・ローンチャー（MCL）」もトピックとなっている。

インテリアについては、「テックラックス」と「パフォーマンス」のインテリア・テーマにより、総ナッパレザーか、アルカンターラとナッパレザーの組み合わせかを選択可能。軽量化に貢献するカーボンファイバー製シェルのレーシングシート（オプション）のほか、ステアリングコラムにマウントされる新インストゥルメントディスプレイ、その両サイドにレイアウトされるアクティブダイナミクスの設定用ロッカースイッチなども特徴として挙げられる。

一方で、急速充電が可能なUSB-CおよびUSB-Aのコネクターの用意、Apple CarPlayへの対応、4秒で動作が完了するフロントリフトアップシステムの完備など、日常的な使い勝手への配慮もセリングポイントとなっている。

（webCG）