2023年05月12日　05:36

500PSの4リッター自然吸気エンジンを搭載　「ポルシェ718スパイダーRS」受注開始

ポルシェジャパンは2023年5月10日、高性能スポーツカー「ポルシェ718スパイダーRS」の国内導入を発表。同日、予約注文の受け付けを開始した。

718スパイダーRSは、先行発売されたMRスポーツカー「718ケイマンGT4 RS」と対をなす、オープントップのハイパフォーマンスモデルだ。

最大の特徴は、キャビン後方に「911 GT3」ゆずりの自然吸気4リッター水平対向6気筒エンジン（最高出力500PS、最大トルク450N・m）が搭載されていること。ポルシェにおいて、このエンジンがオープントップのMRモデルに採用されるのは初である。

組み合わされるトランスミッションはクロスレシオの7段AT（PDK）。1410kgの車重はPDK搭載の「718スパイダー」に対して40kg、クローズドボディーの718ケイマンGT4 RSより5kg軽く、0-100km/h加速3.4秒、最高速308mk/hの動力性能を誇る。

そのほか走りにかかわる装備としては、スポーツチューニングを施した「ポルシェアクティブサスペンションマネージメントシステム（PASM）」や機械式LSDを備えた「ポルシェトルクベクトリング（PTV）」、ボールジョイント式サスペンションベアリング、20インチ鍛造アルミホイールなどが挙げられる。車高およびキャンバー、トレッド、スタビライザーは、すべて個別に調整可能。718ケイマンGT4 RSよりもスプリングレートとダンパーレートを低く設定したことで、よりリラックスして運転できるコンバーチブルスタイルのセットアップを実現したという。

外観については、718ケイマンGT4 RSとほぼ同じフロントデザインとなっており、CFRP製のボンネットやバンパー外側のサイドブレード、フロントスポイラーリップなどが装着される。718ケイマンGT4 RSに備わる大型リアウイングは付かないが、ダックテール型のティアオフエッジを含むエアロパーツで高速走行時の安定性を高めたとアピールされる。

内装では、12時の位置にイエローのマークを添えた「RSスポーツステアリングホイール」やCFRP製フルバケットシート、レザー仕立てのダッシュボードおよびトリムがポイント。超軽量をうたう手動式ソフトトップルーフ（重量18.3kg）は718スパイダーのものよりも7.6kg、「718ボクスター」のものよりも16.5kg軽く仕上がっており、トップを外すことでさらに8kgの軽量化が可能となる。

さらなる高性能を求める向きは、セットオプション「ヴァイザッハパッケージ」も選択可能。これには軽量な鍛造マグネシウムホイールやチタン製のスポーツエキゾーストシステムが含まれる。

ポルシェ718スパイダーRSの価格は2024万円。ハンドル位置は左右が選べる。

（webCG）