2016年07月05日 13:00

スバルがBRZを大幅改良 最高出力が207psに

富士重工業は2016年7月5日、「スバルBRZ」に大幅改良を実施し、同年8月1日に発売すると発表した。

■秋には新たな最上級グレード「GT」も登場

今回の改良は、運動性能の向上と、フェイスリフトを含む内外装デザインの変更が主な内容となっている。

特に運動性能に関する改良は多岐にわたり、MT仕様ではボディーや足まわりに加え、吸排気系の効率を高めることでトルクアップと最高出力の向上を果たすなど、エンジンにも手が加えられている。

ラインナップについては、「Rカスタマイズパッケージ」のAT仕様を廃止したほか、2016年秋にはブレンボ製のブレーキやザックスダンパーなどを採用した最上級グレード「GT」の発売を予定。これに先駆け、GTをベースとした100台限定の特別仕様車「イエローエディション」の先行予約受け付けを同年7月7日に開始する。

月間の販売計画台数は220台。ラインナップと価格は以下の通り。

・Rカスタマイズパッケージ(6MT):243万円

・RAレーシング(6MT):298万1880円

・R(6MT):267万8400円

・R(6AT):273万7800円

・S(6MT):297万円

・S(6AT):302万9400円

■最高出力は207ps、最大トルクは21.6kgmに向上

先述の通り、MT仕様の2リッター水平対向4気筒エンジンには大幅な改良が加わっている。

具体的には、吸気脈動効果を高めるためにインテークマニホールドのブランチの長さを45mmから48.6mmに、径を42.7mmから45mmに変更。インマニの材質には新たにアルミを採用しており、その表面には赤い結晶塗装を施した。さらに、吸気ブーツや吸気ダクトの形状を見直すことで吸気抵抗を低減。エアクリーナーについてはケースを大型化したほか、エレメントも変更している。

これらの改良により、MT仕様のエンジンの最高出力は従来の200ps(147kW)/7000rpmから207ps(152kW)/7000rpmに、最大トルクは20.9kgm(205Nm)/6400-6600rpmから21.6kgm(212Nm)/6400-6800rpmに向上。さらにエンジンブロックの軸受け部の剛性強化や、ピストンへのショットピーニング処理の追加により、耐久性の向上も図っている。

エンジン以外にも、ドライブトレインでは6速ギアの耐久性を高めたほか、ファイナルギア比を4.1から4.3にローギアード化。全域での加速性能を向上させている(ともにMT仕様のみ)。

■フラットな乗り心地とレスポンスに優れた操舵特性を追求

ボディーについては操舵(そうだ)応答性を高めるため、V型タワーバー取り付け部に補強を施したほか、リアホイールハウスの外側に補強材を追加。制振材の形状や厚さ、材質を見直すことで、車内の静粛性を改善している。

足まわりでは前後ショックアブソーバーのバルブ構造と減衰力の変更、コイルスプリングのばね定数の変更、リアスタビライザーの径のアップなどにより、フラットな乗り心地と滑らかでレスポンスに優れた操舵特性を追求。VDC(姿勢安定化装置)については、これらの改良に伴い介入タイミングを最適化しており、また走行モードにドライバーによる車両のコントロール領域を拡大した「TRACK」モードを追加設定した。

このほかにも、電動パワーステアリングのECUのアシストマップを変更。登坂路での発進をサポートする、ヒルスタートアシスト機能を新たに採用している。

■上級グレードのインテリアの質感を向上

デザインの変更についてはフロントまわりが最も大きく、バンパーには航空機のウイングチップ(翼端板)をモチーフに取り入れ、よりワイド感を強調した新しい意匠を採用。その両端に装備されるフォグランプもLED式としている。また、ヘッドランプとリアコンビランプにもすべての光源にLEDを使用。フェンダーガーニッシュや17インチアルミホイール、リアスポイラーもデザインを変更している。

一方、インテリアでは上級グレードと他のグレードとの差別化を図っており、Sではインストゥルメントパネルやメーターバイザー、ニーパッドに、レッドステッチを施したレザー調素材を採用。フルオートエアコンの操作パネルの意匠も変更しており、ドアスイッチパネルともどもカーボン調の装飾パネルを用いている。またメーターには、4.2インチカラーTFT液晶を搭載したマルチインフォメーションディスプレイ付き3眼メーターを採用した。

全車共通の変更点としては、小径化や断面形状の見直し、表皮素材の変更などによって操作性とグリップ性を向上させた新設計のステアリングホイールの採用が挙げられる。

(文=webCG、写真=田村 弥、富士重工業)

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