2018年07月06日 11:35

3代目パーツは使えるのか? ジムニー 新型が本格4WDと言われる所以

5日、正式に発売となった新型スズキ『ジムニー』と新型『ジムニーシエラ』は、すでに納車まで半年以上待つという人気ぶり。20年ぶりとなる新型は、設計に4年以上かけ、軽量化やアクティブセーフティ機能など、細部が新しくなっている。

初代発売からはじつに48年というロングセラーカーのジムニー。4代目となる今回の新型では、ジムニーの原点回帰を設計コンセプトに、悪路、山岳路、積雪路でもプロの作業者から、山間部の生活の足、趣味の領域まで納得できる本格4WDをめざしたという。

スクエアボディは、ピラーが視界を遮ることもなく、車室内のユーティリティスペースを最大限にする。ヘッドライトなどのアイコンはしっかり踏襲し、ジムニーらしさはむしろ初代に近く、堅牢なイメージになっている。

助手席正面、ダッシュボードグリップが車高の高いジムニーの乗り降りをサポートしてくれる。センターコンソールのスイッチ類も作業グローブをしたままでも操作しやすいように、大きく、しかも分割して配置されている。フロントシートは2つともセミバケットタイプとなり、悪路でも一定のホールド性を保つ。ステアリングにはチルト機構も備わり、どんなドライバーもベストポジションを保てる。

リアシートと助手席を倒すと、ほぼフラットな荷室空間を作ることができる。うれしいのは、リアラゲッジ部に何か所もネジ山が切られた穴があけられており、ラチェット式ベルトやラッシングベルト、カンガルーネット用のフックを取り付けられる。オプションで専用フックも用意されているが、アンカーボルトを取り付ければカラビナも利用できる。

荷室を上下二段にしたい場合は、これらの穴を利用してハードタイプの棚を渡したりできる。ウィンドウの上縁からルーフまでの間に空間もあるので、つっぱり棒などを利用すれば、ルーフ空間も活用できる。

悪路走破性については、ESPによるトラクションコントロールの他、ブレーキLSD、ステアリングダンパー、副変速機方式のパートタイム4WDなど、新技術からジムニー伝統の技術まであるが、ここでは、ラダーフレームについて取り上げたい。

初代からのラダーフレーム採用は、クロスオーバーSUVや乗用車ベースの4WDとは一線を画す、本格4WDたる所以だ。4代目では、素材にハイテン鋼を採用し、軽量化と剛性アップを実現している。なお、ジムニーとシエラでは、エンジン排気量、ボディサイズ、重量などに違いはあるが、フレームは共通だ。

ミッションマウントがあったセンターメンバーは、パイプをX字に組んだメンバーに交換され、さらにエンジン下、リアエンドにクロスメンバーが追加されている。追加メンバーによりねじれ剛性が、従来型より1.5倍アップしている。3リンクリジットアクスルとともに、岩場、うねりや深いディッチでも、安定した走行が可能だ。

シフトレバーはメンバー(1点)とミッションケース(2点)で固定され、振動を抑える設計となっている(先代はミッションケースのみで4点)。エンジン・ミッションマウントは3点(内1点はXメンバー)。これを強化マウントにすれば(乗り心地は多少犠牲になるが)エンジンレスポンスとシフトフィーリングが向上しそうだ。

ボディマウントはフレームに8か所取り付けられている。ゴムの形状を工夫することで、縦方向はやわらかく、横方向は固く動くようにしている。走破性と乗り心地を両立させるためだ。フレームの剛性アップとともに、高速道路や舗装のワインディングで安定感が違ってくる。

新型ジムニーおよびジムニーシエラは、先代のラダーフレーム構造や副変速機方式パートタイム4WDなど、エッセンスは引き継いでいるが、サイズ、形状などは新設計だ。また、サスペンションなども基本構造は変わっていないが、取り付け位置、ジオメトリは変わっている。

したがって、残念ながら先代のチューニングパーツで流用できるものは少ない。現状で正確な判断は難しいが、新型の特徴を最大限に生かすには、専用パーツによるチューニングがベストだろう。

記事提供:レスポンス

掲載に関する免責事項について
掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。

スズキ

価格.comで最新価格・クチコミをチェック!

スズキ(suzuki)の自動車(本体) ニュース

もっと見る

このほかの自動車(本体) ニュース

もっと見る

自動車・バイクニュースランキング

  1. ホンダ・フィット新型

    【ホンダ フィット 新型】運転して楽しく、乗り心地は良く[インタビュー]

    自動車(本体)
    2020.04.08 16:00
  2. ヤマハ TMAX560 TECH MAX ABS

    ヤマハ TMAX560 発売へ、排気量アップの新エンジン搭載で上質な走りを実現

    バイク(本体)
    2020.04.09 06:35
  3. 「BMW R18」の発売記念モデル「ファーストエディション」。

    BMWから大型二輪モデル「R18」登場 往年の名車を想起させるクラシカルな新型クルーザー

    バイク(本体)
    2020.04.08 06:03
  4. 日産 アリア コンセプト

    日産のEVコンセプト『アリア』、横長ディスプレイを採用した理由

    自動車(本体)
    2020.04.08 12:10
  5. アルファ ロメオ 4C(左)と4Cスパイダー

    生産終了のアルファロメオ 4C、最終受注を開始…限定車も年内発売へ

    自動車(本体)
    2020.04.09 11:30

総合ニュースランキング

  1. 「MC-1 Pro Double Helix Plus Signature」

    税別50万円、空きコンセントに挿し込む「MC-1 Pro Double Helix Plus Signature」

    その他オーディオ機器
    2020.04.09 13:05
  2. A.T.FIELD ペンサンダー 初号機モデル

    エヴァと電動工具がコラボ、初号機カラー「A.T.FIELD ペンサンダー」が4/24発売

    キャラクターグッズ・雑貨
    2020.04.09 11:16
  3. 「Nintendo Switch あつまれ どうぶつの森セット」

    あつまれ どうぶつの森セットを含む、Nintendo Switch本体の「今週分の出荷はなし」

    ゲーム機本体
    2020.04.07 19:25
  4. 「HG 1/144 ガンダムベース限定 ザクII TYPE C-6/R6[ペインティングモデル]」

    限定ガンプラ「HG ザクII TYPE C-6/R6 ペインティングモデル」が4/10発売

    プラモデル
    2020.04.08 06:50
  5. ソニー、PS5の新型コントローラー「DualSense」を公開

    ゲーム機本体
    2020.04.08 10:19

読んでおきたい まとめ記事

自動車

カー用品

バイク

写真で見る

  • ストリームカム C980
  • 「ドラゴンクエストVIII」
  • ヤマハ NMAX ABS(マットブルー)
  • CONNECT デジタル Multiport to HDMI AV アダプタ(USB-C、HDMI、Mini DisplayPort)
  • 「VFR株式会社」
  • ZBOX Q シリーズ QX3P5000