2018年11月09日 10:02

「BMW 8シリーズ クーペ」の新型が日本に上陸

BMWジャパンは2018年11月9日、新型「BMW 8シリーズ クーペ」を発表。同日、販売を開始した。

「6シリーズ」から世代交代

2017年に、イタリアはコモ湖畔で開かれたヒストリックカーイベント「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」において初公開された、「コンセプト8シリーズ」。その市販バージョンが、BMWの最高級ラグジュアリークーペたる新型8シリーズ クーペである。BMWのラインナップに8シリーズの名が加わるのは、1990年に発売された初代モデルが1999年に生産終了して以来だから、実に19年ぶりの復活となる……わけだが、シリーズ名としては同じでも、実際は少々事情が異なる。

そもそも初代8シリーズは、かつて「世界一美しいクーペ」と呼ばれた初代「6シリーズ」(1977〜1989年)の実質的な後継モデルだった。その初代8シリーズの事実上の後継車種が、14年ぶりに復活した2代目6シリーズ(2003〜2011年)だったのである。

このたび日本デビューした新しい8シリーズは2ドアクーペのみだが、本国ではオープントップモデルの「コンバーチブル」が正式発表され、さらに4ドアの「グランクーペ」も2019年のデビューが告知されている。現行型の6シリーズは、モデルサイクルが異なる5ドアハッチバッククーペ「グランツーリスモ」のみを残して、これら新型8シリーズに取って代わられることになるだろう。

左右が一体化したように見えるキドニーグリルを持つ新型8シリーズ クーペのボディー。内部構造部材にカーボン素材を、ボディーパネルにアルミニウムなどを効果的に使用し、高剛性ながら軽量化を実現した。そのサイズは全長×全幅×全高=4855×1900×1345mmで、ホイールベースは2820mm。「650i クーペ」(4895×1895×1370mm、ホイールベース2855mm)に近い値である。

スポーティーさとラグジュアリーさを両立させたというインテリアは、ベンチレーション機能付きのメリノレザーシートや、クリスタル製のシフトノブなどが特徴となっている。

新たな運転支援システムも

日本仕様車のパワーユニットは4.4リッターV8直噴ガソリンターボのみ。6シリーズや「7シリーズ」に使われているものと基本的に同じユニットだが、最高出力530ps/5500-6000rpm、最大トルク750Nm/1800-4600rpmを発生。「650i」(450ps、650Nm)などに比べ、大幅なパワーアップを果たした。8段ATと「xDrive」ことインテリジェント4WDシステムを介して、0-100km/h加速3.7秒のパフォーマンスを発揮する。

サスペンションには従来のダンパーに加えて電子制御アクティブスタビライザーを備えた「アダプティブMサスペンション・プロフェッショナル」を採用。俊敏な高速コーナリングから快適なクルージングまで、さまざまな走行環境においてロール特性を適正化するとうたわれる。ステアリングには、車速に応じてギア比を可変するアクティブステアリングに後輪操舵システムを組み合わせた「インテグレーテッド・アダプティブ・ステアリング」を導入。正確で俊敏なハンドリングを実現した。

運転支援システムも最先端のものにアップデートされている。「アダプティブクルーズコントロール」「ステアリング&レーンコントロール・アシスト」「衝突回避・被害軽減ブレーキ」などを標準装備としたほか、「パーキング・アシスタント」には「リバース・アシスト」機能を初採用。これは、車両が走行してきた直前のルートを最大50mまで記憶し、同じルートを正確に後退することできる機能で、例えば狭小路に迷い込んだ際などは、安全かつ正確に元のルートに復帰することが可能となる。

新世代の表示および操作システムである「BMWオペレーティングシステム7.0」も導入された。コントロールディスプレイとフルデジタルのメーターパネルを、ドライバーの好みに合わせてカスタマイズすることで、直感的な操作を可能とした表示・操作システムで、ドライバーに必要な情報を適切なタイミングで伝える。また、新たなスマートフォン用アプリを導入し、より利便性を高めた「BMWコネクテッド・ドライブ」も搭載している。

新型8シリーズ クーペは「M850i xDrive」のモノグレードとして販売される。価格は1714万円。

(文=沼田 亨)

◇新型「BMW 8シリーズ」のフォトギャラリーはこちら

記事提供:webCG
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