2019年09月13日 11:30

ホンダe の開発者に聞く、航続距離220kmに込められた意味…フランクフルトモーターショー2019

フランクフルトモーターショー2019の開幕にあわせて欧州市場で正式発表されたホンダの新型電気自動車『ホンダe』。ドイツでの価格は、エコ補助金込みで2万9470ユーロ(約360万円)だ。

このモデルの最大のポイントは、ホンダ初の量産EVということだろう。過去にホンダが販売した『EV PLUS』と異なり大量生産モデルなのだ。また、『フィット』をベースにEV化したモデルでもなく、ボディも専用設計だ。

『CR-Vハイブリッド』に組み込まれるのと共通のモーターは最高出力154ps/最大トルク315Nmを発生し、35.5kWhのバッテリーを組み合わせる。このバッテリーは、30分の急速充電で容量の約8割の充電ができるという。

航続距離は欧州計測モードで220km。開発をまとめた人見康平LPLは「シティコミューターとして考え、航続距離は欲張らずに200kmと割り切ったことでいいことがたくさんある」という。

たとえば航続距離を伸ばすにはバッテリーを多く積まなければならず、その分価格も高くなるし、環境負荷も大きくなる。なにより車体が重くなってしまい、エネルギー効率も運動性能も悪くなる。バッテリーを闇雲に大きくしないことで、市街地で扱いやすい小さな車体も手に入れることができたのだ。

加えて「楽しい走りも自慢」と人見LPLは言う。タイヤはドライビングパフォーマンスに定評のあるミシュラン『パイロットスポーツ4』を履くが、「数値上の航続距離を求めなかったから、走りの楽しさを求めてスポーツタイヤを履くことができた」というのである。

ところで、このホンダeの駆動方式は後輪駆動だ。その理由について「大きなタイヤを履いてもしっかりとハンドル切れ角を確保して最小回転半径を小さくするためでもあるが、後輪駆動らしい心地より走りを楽しむためでもある」と人見氏は言う。

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