2020年04月21日 06:05

ポルシェ 911ターボS 新型、最新のエアロダイナミクス技術を採用

ポルシェは4月15日、新型『911ターボS』(Porsche 911 Turbo S)に、「ポルシェアクティブエアロダイナミクス(PAA)」など、最新のエアロダイナミクス技術を採用した、と発表した。

◆3つのアクティブエアロシステム

新型911ターボSは、現時点での新型『911』(992型)シリーズの頂点に位置する高性能モデルだ。新型の「アダプティブエアロダイナミクス」には、フロントの制御式クーリングエアフラップが含まれており、大型のリアウイングは、さらに大きなダウンフォースを獲得するように設計された。

フロントの制御式クーリングエアフラップに加えて、可変式フロントリップスポイラー、伸縮&角度調整式リアウイングという3つのアクティブエアロシステムが採用されている。フロントバンパーには、ブラックのエアブレードが備わり、エアロダイナミクス特性を最適化する。水平方向のエアインテークは、左右に設けられたアクティブエアインテークフラップによって、必要に応じて空気を効率よく供給し、最適なエアロダイナミクス特性と冷却性能をもたらす。

最新のポルシェアクティブエアロダイナミクス(PAA)も採用されており、ウェットロード状態での走行安定性を高めるために、空力バランスをリアアクスル方向に移動する「ウェットモード」機能と、フルブレーキング時に高い抗力と大きなダウンフォースを生み出すエアブレーキ機能が導入された。PAAは、スライディングルーフやコンバーチブルトップが開いている時に、車両周囲の空気の流れを最適化するためにも使用される。

再設計された空気圧展開式フロントスポイラーと大型リアウイングにより、ダウンフォースが15%強化された。パフォーマンスポジションの最大ダウンフォース(スポーツプラスモード時)は、約170kgになるという。

◆大幅にワイド化されたボディ

強化されたドライビングダイナミクスに合わせて、大幅にボディサイズが拡大された。フロントアクスル上部では45mmワイドになり1840mmに、リアアクスル上部では20mmワイドになり全幅が1900mmとなる。トレッド幅の変更、エアロダイナミクスの改善、サイズの異なる新しいタイヤ構成によって、俊敏性とスポーツ性を向上させた。トレッドはフロントを42mm、リアを10mmワイド化している。

専用のフロントマスクには、よりワイドなエアインテーク、デュアルフロントライトモジュール、ダークインサート付LEDマトリックスヘッドライトを装備する。エアインテークを組み込んだリアウイングセクションは、新型の流線型ボディを強調する。ハイグロスブラックのターボスタイルの角型テールパイプも採用された。

◆最大出力は従来型を70ps上回る650ps

3.8リットル水平対向6気筒ガソリンエンジンを、2つのVTG(可変タービンジオメトリー)ターボで過給した新ユニットを搭載する。新エンジンは、新型『911カレラ』のエンジンがベースだ。完全に再設計された給気冷却システム、電動調整可能なウエストゲートフラップを備えた対称レイアウトの新しい大型VTGターボチャージャー、応答性や出力、トルク特性、エミッション挙動、吹け上がり性能に関する車両の特性を大幅に改善するピエゾインジェクターが採用されている。

この新しい6気筒エンジンは、新設計のエアインテークシステムによって吸気される。そのために、処理空気と給気冷却の経路が、入れ替えられている。処理された空気の一部は、リアサイドセクションの特長的なターボエアインテークを通って流れる。リアフェンダーに備わるエアフィルターの前方にも、リアリッドグリルを通る2つの別のエアフローが組み込まれた。

全体の断面積が大きく空気抵抗の小さな4つのエアアインテークを備えており、エンジンの効率を向上させる。可変タービンジオメトリーを備えて対称に配置された2つの大型ターボチャージャーが、従来型のパーツに代わり、コンプレッサーとタービンホイールは反対方向に回転する。タービンホイールの直径はプラス5mmの55mmに、コンプレッサーホイールの直径はプラス3mmの61mmに、拡大された。ウエストゲートフラップは、ステッピングモーターによって電気的に制御される。

これらの新技術の結果、最大出力は従来型を70ps上回り、650psを獲得した。最大トルクは5.1kgmプラスの81.6kgmを引き出す。

◆0〜100km/h加速は2.7秒

強化された4WDシステムの「ポルシェ・トラクション・マネジメント(PTM)」によって、最大で51kgmのトルクがフロントホイールに伝達される。標準装備の新世代「PASM」シャシーも、さらにスポーティに改良された。ポルシェによると新型では、より迅速かつ精確に制御されるダンパーが、ロール安定性、ロードホールディング、ステアリング挙動、コーナリングスピードのダイナミクスに大きなメリットをもたらすという。

トランスミッションは、ターボ専用の8速「PDK」(ポルシェ ドッペルクップルング)。0〜100km/h加速は、従来型を0.2秒短縮する2.7秒で駆け抜け、最高速は330km/hに到達する。0〜200km/h加速は、従来型を1秒短縮する8.9秒、としている。

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