2020年08月18日 06:30

メルセデスベンツ Eクラスセダン 改良新型、PHVの燃費は52.6km/リットル…欧州発売

メルセデスベンツは8月10日、改良新型『Eクラスセダン』(Mercedes-Benz E-Class Sedan)を欧州で発売した。ドイツ本国でのベース価格は、4万8474ユーロ(約612万円)だ。

現行Eクラスは10世代目モデルで、2016年に発表された。Eクラスは、そのルーツとなった1946年の『170V』以来、累計1400万台以上が販売されており、メルセデスベンツの歴史の中で、最も売れているモデルシリーズになる。

現行Eクラスは、純粋かつ感動的なデザインと、独創的で高品質なインテリアを追求している。また、最新の先進運転支援システム(ADAS)など、イノベーションも数多く導入された。現在までに、世界中の100万人以上の顧客に納車されている。

◆大幅に変更されたリアデザイン

改良新型では、よりダイナミックなデザインを目指した。クロームメッキ部分が拡大した新しいフロントマスクを採用する。フロントバンパーにも、クロームまたはハイグロスのブラックトリムが導入されている。「AMGライン」仕様には、専用のバンパーが装備される。

フルLEDヘッドランプが標準装備された。ウルトラレンジハイビームを含めた「マルチビームLEDヘッドランプ」は、オプションで選択できる。

リアは、バンパーやテールランプ、トランクリッドが新デザインだ。テールランプは、トランクリッドに回り込んだスリムな形状となり、内部のデザインも見直された。ボディカラーには、ハイテクシルバー、グラファイトグレーメタリック、モハーベシルバーの新色が設定される。アルミホイールのデザインも変更されており、燃費を向上させるエアロホイールも用意されている。

◆インテリアをアップグレード

インテリアは、新しいカラーと素材によって、アップグレードが図られた。マグマグレー/ネヴァグレー、ブラック/ナッツブラウン、マグマグレー/マキアートベージュなど、新しい色の組み合わせが選択できる。オープンポアシルバーアッシュウッドやブラッシュアルミなどのトリムも設定している。

シートは、運転席にアダプティブシート調整機能を導入した。これは、ドライバーの身長をメディアディスプレイや「Mercedes me」に入力すると、シートが自動的に適切な位置に移動するシステムだ。

フロントシートのデザインは、快適性を損なうことなく、横方向のサポートを高めている。仕様に応じて、中央部には、横方向または縦方向のステッチが入る。シートの背もたれとクッションの中央部分の色は、シートのデザインに合わせられている。ファブリック、人工皮革の「ARTICO」、エンボス加工されたレザー、ダイヤモンドキルティング加工のナッパレザーと、さまざまな素材の組み合わせが可能だ。

◆新デザインのステアリングホイール

新デザインのステアリングホイールが装着される。オールレザー、ウッド&レザー、スーパースポーツの3種類が、グレードやトリムに応じて採用される。コントロール部分はハイグロスブラック仕上げで、トリムエレメントとサラウンドはシルバーシャドウ仕上げとした。メーターパネルとメディアディスプレイは、タッチコントロールボタンに沿ってスワイプすることで操作できる。タッチコントロールボタンは、光学式から静電容量式に変わった。これにより、機械的なシステムが不要になり、タッチ面も指紋の影響を受けにくくなった。

最新世代のマルチメディアシステムの「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)が搭載されている。2つの大型10.25インチディスプレイが標準だ。オプションで、2つの12.3インチディスプレイが選択できる。インストルメントクラスターとメディアディスプレイの情報は、大型の高解像度スクリーンで簡単に確認できる。

◆48Vのマイルドハイブリッドシステム

改良新型では、電動化をさらに進めている。第2世代の統合スタータージェネレーターの「ISG」を、4気筒ガソリンエンジンの「M254」型に組み合わせた。ISGはエンジンとトランスミッションの間に配置された電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねている。

この電気モーターと48Vの電気システムにより、従来のハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行い、リチウムイオンバッテリーに蓄電する。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行うことで、高い効率性と、力強い加速を実現した。48Vまで高められた電気システムにより、動力補助に十分な出力を得ることができるという。

6気筒ガソリンエンジンだけでなく、4気筒ガソリンエンジンにもISGを組み合わせた。48Vのマイルドハイブリッドシステムとなっており、電気モーターは最大出力20hp、最大トルク18.4kgmを発生し、加速時などにエンジンをアシストする。減速時のエネルギー回生とエンジンオフで走行する「コースティング」によって、燃費性能を追求している。

◆PHVのEVモードは最大54km

改良新型には、プラグインハイブリッド車(PHV)として、「E 300 e 4MATIC」グレードを設定する。メルセデスベンツの第3世代のPHVパワートレインを搭載する。

エンジンは、直噴2.0リットル(1991cc)の直列4気筒ガソリンターボで、最大出力211hp/5500rpm、最大トルク35.7kgm/1600〜4000rpmを発生する。モーターは、最大出力122hp、最大トルク44.8kgmで、システム全体では、320hpのパワーと71.4kgmのトルクを獲得する。トランスミッションは9速ATの「9G-トロニック」で、エンジンとモーターの間に配置。動力性能は、0〜100km/h加速5.8秒、最高速245km/hとなる。

EVモードでは、最大54km(NEDC:新欧州サイクル)をゼロエミッション走行できる。その効果もあり、欧州複合モード燃費52.6km/リットル、CO2排出量44g/kmの環境性能を可能にしている。

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