2020年08月20日 09:40

【スバル レヴォーグ 新型】初採用のテクノロジー満載、最新アイサイトを試す…意地を感じる進化

日本車の運転支援システムの代表格として浸透してきた「アイサイト(EyeSight)」。新型『レヴォーグ』はこれの進化形を搭載することになった。その名は「アイサイトX」。スバル各車が継承してきたグランドツーリング思想を一歩引き上げるために、アイサイトのレベルアップは不可欠と考えたようだ。

◆車載3D高精度地図データを利用し、運転支援をレベルアップ

メカニズムでは、広角化したステレオカメラ、フロントバンパー左右の前側方レーダー、電動式のブレーキブースターを、いずれもスバルで初めて装備した。これにより、1〜20km/hで右折時の対向車、10〜20km/hで右左折時の横断歩行者、20〜60km/hで横断自転車との衝突回避を新たにサポートするようになった。

さらに約80km/h以下ではブレーキ制御に加えて操舵制御も行い衝突回避をサポートするプリクラッシュステアリングアシスト、前側方からの接近車両を検知して60km/h以下で警報を発し20km/h以下ではブレーキ制御を行う前側方プリクラッシュブレーキ・前側方警戒アシストも、スバル初搭載になる。

また国内向けのスバル車では初めて、60〜120km/hでの車線変更・逸脱時に隣の車線の車両を検知し警告や操舵アシストを行う、エマージェンシーレーンキープアシストも採用している。

特筆すべきは、準天頂衛星みちびきなどからの情報と車載3D高精度地図データを利用した、高速道路や自動車専用道路での運転支援のレベルアップだ。3D高精度地図データの車載は、国内向けの車種としては日産『スカイライン』の「プロパイロット2.0」に続く事例になる。これにより、高速域ではコーナー前での速度制御や料金所前での速度制御、70〜120km/hでのアクティブレーンチェンジアシストを実現。渋滞時には約50km/h以下でのハンズオフアシストと渋滞時発進アシスト、そしてドライバー異常時対応システムを、いずれもスバルとして初採用している。

アイサイトX装備車はメーターが12.3インチフル液晶になり、ダイヤルモード、アイサイトモード、マップモードの3つが選択できる。アイサイトモードを選ぶと速度などの情報が左右に寄せられ、中央に道路を走るレヴォーグのイラストが浮かび上がる。

◆クローズドコースで試乗、最新の技術を体感

高速周回路ではまず、アクティブレーンチェンジアシストを試した。予想以上にスピーディに車線変更を完了。地図データの貢献を実感した。もちろん隣の車線に他車が近づいている状況では作動はしない。この状況で意図的にレーンチェンジしようとすると、警告音で注意を受けるとともにステアリングを戻された。

続いて料金所に見立てたパイロンに差し掛かる。ステアリングには手を添えているだけで、ペダルは踏んでいない。しかし20km/hぐらいまで徐々に速度を落としてゲートを通過し、今度は速度を上げていく。お見事という言葉が口から出そうになった。

まもなく前方にゆっくり進む先行車が現れる。渋滞を想定したシーンで、速度が落ちていき、50km/hを下回る。するとメーター内の車線がブルーで染められ、ハンズオフ可能であることを伝える。こちらはスカイラインで体験済みであるが、まったく不安なく前車に追従し、停止からの発進もスムーズだった。

最後はドライバーが急病になったことを想定して、高速コーナーでわざと目線を外して走行を始める。まもなく異常と察知して、ハザードランプを点滅させ、クラクションを鳴らしながら、カーブをトレースしつつ速度を少しずつ落としていく。こちらについては似た体験をしたことがある。いすゞ自動車と日野自動車が共同開発し、すでにバスに搭載して販売しているドライバー異常時対応システムを、日野の技術説明会でバスの乗客として体験しているのだ。その点をエンジニアに打ち明けると、国土交通省の取り決めがあるので手法は共通しているとのことだった。

衝突被害軽減ブレーキの普及に大きな役割を果たしたアイサイトだったが、その後他メーカーも追随し、現在は競合状態になっている。その中で新型レヴォーグに搭載した数々のテクノロジーは、世界レベルで見ても先進的な内容であり、スバルの意地が伝わってきた。

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スバル

レヴォーグ

スバル

レヴォーグ

新車価格:310〜409万円 中古車価格:69〜481万円
発売日:2020年10月15日発売

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