2020年10月30日 06:15

フィアット 500 新型に「パッション」、市街地の航続は最大460km…ミッドレンジを発表

フィアットは10月22日、新型『500』(Fiat 500)の基本となる3仕様のうちのひとつ、「パッション」をデジタルワールドプレミアした。

パッションは、エントリー仕様の「アクション」の上に位置する新型500のミッドレンジバージョンだ。流行に敏感で、持続可能性と最新のテクノロジーを求める顧客をターゲットにしている。

パッションには、15インチの光沢ツートンカラー仕上げのアルミホイールを装着する。クルーズコントロールも標準装備されている。

◆モーターは最大出力118hpに強化

新型500のパッションには、最大出力118hpを発生するモーターを搭載する。エントリー仕様のアクションの最大出力95hpに対して、最大出力は23hp引き上げられた。パッションの動力性能は、0〜100km/h加速が9秒で、最高速は150km/h(リミッター作動)。アクションの0〜100km/h加速9.5秒、最高速135km/h(リミッター作動)よりも、動力性能に優れる。

リチウムイオンバッテリーは、蓄電容量がアクションの23.8kWhから、パッションでは42kWhに大容量化された。これにより、1回の充電での航続は、WLTPサイクルで320kmと、アクションの180kmを上回る。市街地のみを走行した場合の航続は、最大で460km。この航続は、アクションの240kmのおよそ2倍となる。

パッションには、充電を最適化するために85kWの急速充電システムが搭載されており、短時間で充電できる。例えば、日常の足としては充分な50kmを走行するために必要な電力は、わずか5分間で充電することが可能だ。急速充電器を使えば、35分でバッテリー容量の80%まで充電できる。

◆「UConnect5」インフォテインメントシステム

インテリアは、2種類のトリムから選択できる。ひとつは、ダーク仕上げのダッシュボードに、シェブロンモチーフとシルバーカラーのステッチが施された「シークアルヤーン」のシートの組み合わせ。もうひとつが、白いダッシュボードとシェブロンモチーフ入りの青いシートの組み合わせだ。シークアルヤーンには、海洋から回収したプラスチック素材をリサイクルして作った繊維を使う。

7インチの画面を備えた新しい「UConnect5」インフォテインメントシステムを搭載する。新しいユーザー体験を実現するために開発されたこのシステムは、使いやすく簡単で直感的で、幅広いカスタマイゼーションを実現する「Android Automotive」オペレーティングシステムを採用する。

例えば、車両機能やアプリの表示方法はウィジェット経由で調整できる。Apple「CarPlay」とグーグル「Android Auto」は、ワイヤレスで利用することが可能だ。UConnect 5は、テレマティック ボックスモジュールとエマージェンシーコール機能を組み合わせて、顧客に数多くの接続サービスを提供する。

パッションには、スマートフォンの高速ペアリング機能が付く。ドアが開くと、スマートフォンはわずか5秒で車両と接続される。充電にケーブルは必要ない。オプションで、ドライバーの横にあるセンターコンパートメントのワイヤレス充電パッドにスマートフォンを置くだけで、ワイヤレス充電できる。

◆最大の航続を追求する「シェルパ」モード

「e-Mode」セレクターを使用して、「ノーマル」、「レンジ」、「シェルパ」の3種類の走行モードが切り替えられる。このうち、ノーマルモードは内燃エンジン搭載車にできる限り近づけた設定となる。

シェルパは、目的地に確実に到達できるよう、電力消費量を最適化するモードだ。このモードは、複数の車両コンポーネントを制御して電力消費量を最小限に抑え、ナビゲーションシステムで設定した目的地、または最も近い充電ステーションへ確実に到達できるようにする。この走行モードは最高速を80km/hに抑え、アクセルレスポンスを調整し、空調コントロールシステムやシートヒーターなどもオフにして、エネルギー消費量を抑制する。

レンジモードでは、ワンペダルドライブが可能だ。このモードでは、ほぼアクセルペダルの操作だけで、走行できる。アクセルペダルを足から離すだけで、通常の内燃エンジンが生み出すエンジンブレーキよりも、強力な制動力が発生する。その減速度は、ブレーキペダルを踏んだ時に近い感覚だ。車両を完全に停止させるためには、ブレーキペダルの使用が必要だが、日常走行のほとんどの場面において、アクセルペダルだけで走行することができるという。

フィアットは、新型500のパッションが、電動モビリティをクールにする、としている。

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