2021年06月24日 08:40

沈黙を破り突如登場した最先端カーオーディオシステム「AlpineF#1Status」

アルパインのハイエンド・オーディオである「AlpineF#1Status」が12年の沈黙を破ってニューモデルとして登場。384kHz/32bitのハイレゾ音源対応のシステムには先進の設計が詰め込まれていた。新「AlpineF#1Status」がハイエンド・カーオーディオの新しい世界を切り拓く。

◆384kHZ/32bitのハイレゾ音源を再生する

超高音質なハイエンドシステムが誕生

ハイエンド・カーオーディオの一翼を担ってきたアルパインの「AlpineF#1Status(アルパイン エフナンバーワン ステータス)」。2001年に初代モデル、2004年には後継モデルがリリースされ、国内はもちろん海外でも高い評価を受け、カーオーディオの超ハイエンドブランドとして多くのユーザーを魅了してきた。

そんな「AlpineF#1Status」が長い沈黙を破って2021年、新たなモデルとしてリリースされることとなった。開発あたって同社では「音のアルパインの復活を目指す」というスローガンのもと、3年間の開発期間を経てアルパインブランドとして納得のいくサウンドを備えたシステムを完成させ、いよいよ2021年にグローバルでの販売を開始することになった。

新しい「AlpineF#1Status」はハイレゾ時代に似つかわしく384kHz/32bitのハイレゾ音源の再生サポート。ヘッドユニット(HDS-7909)、DAP(DAP-7909)、プロセッサー(HDP-H900)、パワーアンプ(HDA-F900)、4ウェイスピーカー(HDZ-9000)のフルシステムを一気にリリースするというデビューを飾ることとなった。

384kHz/32bitというハイスペックな音源データを扱う同システム、従来のハイレゾデータ(96kHz/24bit)に比べても大幅な高精細データとなるため、音の解像度、ダイナミックレンジはこれまでカーオーディオでは経験したことの無い領域に達していると言う。そんなハイスペックデータを扱う同システムのこだわりの一端が接続ケーブルにも見られたので紹介しておこう。ヘッドユニットとプロセッサー間の伝送ケーブルにはカーオーディオで一般的なRCAケーブルでは無くキャノン・ケーブルを使用しているのだ。キャノンによるバランス伝送により耐ノイズ性能を高め、ハイスペックなハイレゾデータをノイズでロスしない徹底した設計思想が見られる。

◆キーワードになった3つのシンクロが

新しい「AlpineF#1Status」の設計のカギ

「AlpineF#1Status」の設計陣が狙った高音質化のポイントは3つの“シンクロ”だった。「音楽信号データの伝送の時間軸をシンクロ」「音の到達タイミングをシンクロ」「4ウェイスピーカーの音色をシンクロ」をそれぞれの開発でクリア。「音楽信号データの伝送の時間軸をシンクロ」に関してはマスタークロック・マネージメントシステムを開発。ヘッドユニットからプロセッサー間の伝送をひとつのクロックで完全にシンクロさせたのが大きな特徴となった。これによってデジタル信号の処理で問題になる“時間軸のズレ”であるジッターを限りなく抑えることに成功。タイミングの合ったデジタル信号処理が可能になったのだ。その秘密は車載用としてはこれまで例の無い水晶発振器(世界最高の周波数数精度を持つ「OCXO DuCULoN」採用)の搭載にある。また水晶発振器の性能を極限まで追求するために素子に対してヒーターを設置してクロック精度がもっとも安定する温度に管理するなど、ハイエンド機ならではの手の込んだ設計が施されているのも見どころだ。

さらに「音の到達タイミングをシンクロ」は4基のDSPを搭載、しかもこのDSPは64bit/1GHzの超ハイスペックを備えることで演算処理を超ハイスピード化することに成功。各スピーカーからの音の到達タイミングを調整する機能であるタイムコレクションの調整ステップを従来製品の約7.2mmから約0.9mmにまで大幅に短縮した。微細なコントロール性能を備え、各スピーカーからのサウンドをシンクロさせる能力は飛躍的にアップしている。

そして「4ウェイスピーカーの音色をシンクロ」は新作となったスピーカーの開発に秘密がある。4ウェイの全スピーカーに振動板素材に炭素繊維強化樹脂「CFRP」を採用、同一素材の振動板で奏でることで低域から高域までの音色を統一したのだ。

◆情報量や実在感が際立つサウンドを体感

フルコンプリートでの発売が待ち遠しい

気になる販売方法だが、アルパインの直営店である「アルパインスタイル」でのフルコンプリートカーでの販売となる。発表会当日用意されたのはアルファードのフルコンプリートカーである「トヨタ アルファード エグゼクティブラウンジS」をベースにしたフルコンプリートカー。このクルマは「AlpineF#1Status」を後席スペースにインストールするスタイルで、リアのスライドドアに3ウェイ、ラゲッジにサブウーファーやプロセッサー、パワーアンプなどをインストールする。車内の各部のデッドニングなども施され、コクピットには同社のビッグXがインストールされる。

また、他車種への「AlpineF#1Status」のインストールも可能なので、アルパインスタイルの各店で問い合わせてみると良いだろう。

さて、取材の最後にお待ちかねの試聴タイムが用意されていた。「AlpineF#1Status」をインストールしたアルパインスタイルのコンプリートカーであるアルファードが用意され、後席に座って384kHz/32bitさらにはジッターレスのサウンドを堪能した。スライドドアにインストールされたフロント3ウェイとラゲッジのサブウーファーを加えた4ウェイのスピーカーシステムから再生されるサウンドは限りなくクリア。情報量が多く解像度が際立つ実在感のある音が飛びだしてきた。快適な後席スペースがさらに快適で上質な空間になる感覚を覚えるハイエンドなサウンドだと感じた。

アルパインスタイルでは7月から予約受注(今秋発売)を開始する「AlpineF#1Status」を備えたフルコンプリートカー。インストールからサウンドチューニングまでをアルパインの専任スタッフが行うことで完成度の高いハイエンドオーディオをユーザーに届ける予定だ。アルパインが持てる技術力を結集して作り上げた「AlpineF#1Status」。世界最高峰のハイエンド・オーディオシステムの登場に要注目だ。

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