2021年12月10日　06:16

横浜ゴムがプレミアムカー用の新タイヤ「アドバンスポーツV107」をリリース

横浜ゴムは2021年12月9日、グローバルフラッグシップタイヤの新商品「ADVAN Sport（アドバンスポーツ）V107」を、2022年3月から全世界で順次発売すると発表した。

アドバンスポーツV107は「アドバンスポーツV105」の後継となる高性能タイヤ。SUVを含むプレミアムなハイパフォーマンスカーや、高級EVが装着車両として想定されている。

開発に際してはプレミアムカーメーカーとの共同開発やドイツ・ニュルブルクリンクでのテストを経ており、2020年にはメルセデスAMGやBMW Mといったブランドの一部モデルが採用。今後はそれら新車用のアドバンスポーツV107をベースにサイズ展開の拡大を図り、フルラインナップ化される。

同社によれば、アドバンスポーツV107では、従来品のコンセプトである「運動性能、快適性、安全性の高次元でのバランス」を踏襲しつつ、先代をしのぐドライおよびウエット性能と操縦安定性を実現。イン側とアウト側とで異なる性能に寄与する専用の非対称トレッドパターンと、プレミアムメーカー向けタイヤの開発で培った技術を取り入れた新コンパウンドがドライ／ウエットの路面で強力なグリップ力を発揮するという。

また、タイヤの周方向の剛性を高める「マトリックスボディープライ」や、市販用としてはヨコハマ初となる高剛性アラミド繊維で構成した「パワークラウンベルト」（一部サイズのみ）、接地面の面圧をより均一にする「マウンドプロファイル」などの採用により、ハイパワーなプレミアムカーに求められる高速領域での操縦安定性や快適性を高めたとうたわれる。さらに、ブランドロゴの視認性を高め、高級感を演出したサイドウォールのデザインも特徴のひとつとされている。

2022年3月発売時のサイズは、225/40ZR18 92Y XLから305/35R23 111Y XLまでの全30サイズで、新車装着用を含めたサイズ数は43となる。その後、順次サイズ拡大を行い、2022年末には新車装着用を含めて約80サイズとする計画だ。価格はオープンプライス。

（webCG）