【ヤマハ YZF-R7 試乗】「SSは持て余し気味…」という人に、ちょうどイイ所を狙ってきました…小鳥遊レイラ
今回はヤマハの新型ミドルクラスバイク『YZF-R7』に試乗しました。YZF-R7は今年の2月に発売された688cc並列2気筒のスーパースポーツモデル。そのスタイリングはいかにもYZFシリーズという感じで、スポーティに尖っています。
YZFシリーズの中でも私がまだ乗ったことがない『R1』と『R6』は本格サーキット向けとしてハードルが高い一方で、私も乗ったことのある『R3』と『R25』は街中でも非常に乗りやすくフレンドリーなマシン。このR7はその間に位置するモデルで、R3やR25からの乗り換えにちょうどいいところを狙って出てきました。それでは、さっそく跨ってみましょう。
ライディングポジションはかなり尖ったスポーツ設定
R7のライディングポジションはスタイリングどおり、かなり尖ったスポーツ設定となっていました。身長が高ければいいのでしょうけど、160cmの私では両足つま先が地面にギリギリ着くか着かないか。一時停止をするたび、ちょっと冷や汗が出てきます。轍があったり地面に凹凸があるところで不用意に停まるとバランスがとりにくく、とにかく気を遣いました。
また、サイドスタンドを払って引き起こす際も足着きが厳しいのでステアリングを切らないとマシンを起こすのは厳しい感じです。そして835mmと高いそのシート高に対してハンドルバーはグッと低く、上半身は超前傾姿勢。長時間乗っていると、手のひらや肩にかなり疲れが溜まってきそうです。ライディングポジションは総じてR1やR6のスポーツイメージを色濃く受け継いでおり、R3やR25はもちろん他社のツーリング系600〜700ccモデルと比べると、かなり尖っていると思います。
30〜40km/hで走っていても苦にならないエンジン
そんなライディングポジションの尖ったR7ですが、走り出すと対照的にエンジンの扱いやすさが印象的でそのギャップに驚かされました。ツインということもあって発進から極めてスムーズ&ラクチン。開け始めのドン付きは他のミドルSSよりは少なく感じます。このエンジンは大型バイクの中でも街中での乗りやすさが高い方ではないでしょうか。30〜40km/hで走っていても苦になりません。
高速道路ではどうかというと、追い越し加速も試してみたところスーパースポーツといっても鋭すぎるということがなく、スロットルを開けても強いパワーでゴーっと行くのではなくトルクでグイグイ引っ張っていくようなフィーリングです。本格的なスタイリングから、もしかしたらこのエンジンだと物足りないと思う人もいるかもしれませんが、安心して乗れる・スロットルを開けることができるという点では、これから大型バイクやスーパースポーツに挑戦してみようかなという人には合っているような気がしました。
日常域も堪能できてツーリングもそこそこ楽しめる
ワインディングまでは足を伸ばすことができなかったのですが、市街地と高速道路を走ってみた感想として、ライポジは辛いけど扱いやすいエンジンのおかげで日常域も堪能できてツーリングもそこそこ楽しめるマシンになっているのではないかと思います。
まったくのバイク初心者にオススメできるとは思いませんが、リッタークラスや600クラスの本格スーパースポーツはベテランでもその鋭さはきっと持て余してしまうはず。R7は、ある程度の技量を持っていて市街地〜ツーリング〜ワインディングそしてサーキットと幅広く楽しみたいという人にぴったりなマシンだと思いました。
■5つ星評価
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
コンフォート:★★★★★
足着き:★★
オススメ度:★★★
小鳥遊レイラ|愛称:ことりちゃん
レースクイーンに憧れてモータースポーツ業界へ。しかしMOTOR STATION TVでの出演をきっかけに走る方に目覚めてしまい、いきなり大型二輪免許を取得。現在では2輪4輪共にサーキットを走り、2019年に4輪のレース参戦のためJAF国内A級ライセンスを取得。2021年にMFJロードレース国内ライセンスを取得して、2輪・4輪両方でレース参戦。ストリート走行からサーキット走行まで楽しむモータースポーツ女子。身長は160cm。
▼SSはハードルが高い?でもカッコいいSSバイクに乗りたい!!YAMAHA YZF-R7|小鳥遊レイラのことりインプレ
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