2022年06月02日 09:47

【トライアンフ タイガー1200 試乗】「オフロードを楽しむ」ための新3気筒と大胆な軽量化…佐川健太郎

トライアンフにおけるアドベンチャーの最高峰シリーズ、『タイガー1200』の最新モデルが登場した。新設計Tプレーン3気筒エンジンと大胆な軽量化、進化した電子制御の威力によりオフロード性能が格段に高められたという。その実力はいかに。

エンジンをダウンサイズ、トータル25kgの軽量化を実現

4年ぶりのフルチェンジでエンジン排気量は1160ccへと若干ダウンサイジングしたが、ピークパワーは9psアップの150psへ。不等間隔爆発のTブレーンクランクの採用によりトルクフィールも向上させた。また、ショーワ製セミアクティブ・サスペンションを全グレードに初採用するなど足まわりも強化。トータル25kgの軽量化を実現するなど大進化を遂げている。

中でもよりオフロード性能を高めたのが、前後21/18インチのワイヤースポークホイールとよりストロークの長い電制サスを装備したタイガー1200「Rally」と、その上級モデルの「Rallyエクスプローラー」には大容量30Lタンクと死角を検知する「ブラインドスポットレーダーシステム」が搭載されている。

サイズとワイルドな鼓動感に圧倒される

まず、マシンのサイズ感に圧倒された。張り出した30リットルタンクとガード類も圧巻だ。ただ、跨ってみると車体がスリムで試乗車にはローシートが装備されていたので足着きも悪くない。新型は25kgも軽量化されていて、取り回しも従来モデルよりだいぶ楽だ。新開発のTプレーン3気筒は「ドドン・ドーン」の不等間隔のサウンドが特徴だ。従来よりワイルドで鼓動感が強く、路面を捉えていくトラクション特性にも優れている。

特にダートで多用する低中速域が扱いやすいのだ。また、25kgもの軽量化と重量配分の最適化によりハンドリングも軽快に磨かれている。スイングアーム&シャフトドライブの改良により足まわりが軽量化され、特にパネ下が軽減されたおかげで路面追従性も良くなった。これは特に滑りやすい路面では大きなメリットで、期せずしてスライドしたときなども挙動の乱れを収束させやすくコントロールしやすい。これは安心感にもつながっている。

ダートでも安心の制御、しなやかで快適な乗り心地

電子制御も進化した。最大6種類のライディングモードは6軸IMUによりスロットルレスポンスやABS&トラコン介入度、サスペンションを調整することであらゆる走行状況でライダーをサポートしてくれる。試走では滑りやすいダートコースを「オフロード」モードでトライしたが、出力特性が穏やかになりフロントのみABSが入りトラコン介入は控えめになるなどダート走行に最適化されていた。

ヌタヌタ路面でも思い切りブレーキをかけられるし、スロットルを開けすぎても後輪が適度に滑ったところでトラコンが安全に制御してくれる。普通のライダーでは到底できないようなコントロールをマシンが代わりにやってくれているわけだ。新開発のショーワ製セミアクティブ・サスペンションも路面や走り方に合わせて瞬時に減衰力やプリロードを最適化してくれるので安心。ダートでもしなやかで快適な乗り心地だった。

ちなみにOEタイヤはメッツラー「Karooストリート」が標準装着される。今回はより本格的なオフロード走行向けのミシュラン「Anakee Wild」を装着しての試乗だったが、やはりブロックタイヤは安心感が違う。オフロードをちゃんと走りたいのであれば、こちらもおすすめだろう。新型の扱いやすさは、特にオフロードで実感できるはずだ。林道やフラットダートでその実力と楽しさを体験してみてほしい。

■5つ星評価

パワーソース:★★★★★

ハンドリング:★★★★

扱いやすさ:★★★★

快適性:★★★★★

オススメ度:★★★★★

佐川健太郎|モーターサイクルジャーナリスト

早稲田大学教育学部卒業後、出版・販促コンサルタント会社を経て独立。編集者を経て現在はジャーナリストとして2輪専門誌やWEBメディアで活躍する傍ら、「ライディングアカデミー東京」校長を務めるなど、セーフティライディングの普及にも注力。(株)モト・マニアックス代表。バイク動画ジャーナル『MOTOCOM』編集長。日本交通心理学会員。MFJ公認インストラクター。

記事提供:レスポンス

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