2022年10月11日 13:30

「新車で買える2スト」も!ヤマハの最新オフロード車に一気乗り…ビビっても「もっと攻めたくなる」魅力とは

「新車で買える2ストモデル」として話題となった『YZ125X』をはじめ、ヤマハの最新オフロードコンペティションモデルに一気乗り!2ストと4ストの違い、そして意外と知らない(?)クロスカントリーとモトクロッサーの違いをプロレーサーの丸山浩と、「ことりちゃん」こと小鳥遊レイラが解説する。

「YZシリーズは本格的すぎて自分とは無縁だと思っていた」と語ることりちゃんだが、エントリーモデルから最高峰モトクロッサーまでを体感して得られたものとは?ふたりの対談から、オフロードの魅力に迫る。

2ストのクイックさが、かなり気になっちゃってます

丸山浩(以下、丸山):フルモデルチェンジを受けた2ストエンジンの『YZ125X』、4ストクロスカントリーマシンの『YZ250FX』、そして4ストモトクロッサーの『YZ250F』と『YZ450F』にことりちゃんと試乗したわけだけど、まずはことりちゃんのインプレションを聞きたいな。

小鳥遊レイラ(以下、小鳥遊):まずは注目を集めていた2ストのYZ125Xですね!17年ぶりのフルモデルチェンジ、しかも「新車で買える2ストモデル」ということで、皆さんずいぶんテンションが上がっていました。

でも私は2ストを知らない世代なので、正直、2ストというだけで「最高!」とまではなりませんでした。初心者から上級者まで楽しめる味付けになっているということでしたが、うーん、4スト育ちの私としては、さすがにピーキーな印象を受けましたね。怖いとまではいかないけど、ちょっと手強かったかな。

丸山:そっか〜。私はやっぱり「2ストはいいな!」と思ったけどね。バチッと決まった時の2ストの爽快感は、たまらないものがある。確かにピーキーでなかなかうまくいかないんだけど、「決まらない、決まらない、……決まった〜ッ!」っていう瞬間のピンポイントな快感は、2ストならではの魅力だよ。

小鳥遊:たぶん私の腕前では「決まったッ!」っていう感覚までまだ辿り着けてないんだと思います……とか言いつつ、実は今回、YZ125Xには2回乗っちゃってるんですよね(笑)。手強いと感じつつも2ストのクイックさが、かなり気になっちゃってます。

丸山:ピーキーでクイックだから、はっきり言ってたくさん失敗するんだよね。車体が軽いこともあって、いくらでもリカバリーできる範囲の失敗なんだけど。この失敗が、すごくいい練習になるんだ。うまくいかないからこそ、どうにかしようと頑張って、自分のテクニックが向上する。

ヤマハはヤングライダーの育成という狙いもあって2ストのオフロードマシンを出し続けているんだけど、その狙いどおりのマシンに仕上がっていると思う。

4スト250ccモデルの安定性とキャラの違いとは

小鳥遊:2ストのYZ125Xを経験したことで、その後に試乗した4スト250ccモデルの安定性の高さもよく分かりました。クロスカントリーモデルのYZ250FXとモトクロッサーのYZ250Fに乗りましたが、どちらも落ち着いて乗ることができたんですよ。

丸山:4ストならではのメリットだね。でも同じニーゴーの中でも、YZ250FXとYZ250Fとでは結構キャラクターが違ったでしょう?

小鳥遊:そうなんです!排気量が同じだからもっと似通ったマシンなのかな、と思っていたら、全然違ってました。YZ250FXはより安定志向で、トコトコとゆっくり走ることもできる懐の深さがあります。YZ250Fは「ザ・モトクロッサー」という軽快さ。運動性能の高さが楽しいけど、ちょっとシビアさも感じたかな。

丸山:モトクロッサーのYZ250Fは、あのクイックな2ストYZ125Xよりもタイトターンをコンパクトにクルッと回れたからねえ。相当なパフォーマンスの持ち主だと思う。そして、レースなどで「もうひと開けしたい!」とスロットルレバーに力が入った時に、エンジンがちゃんと応えてくれるんだ。さすがに競技で勝つことをメインに考えられているだけのことはあるよね。

一方クロスカントリーマシンのYZ250FXは、かなり乗りやすいセッティングになっている。オフロード走行では、それほどスロットルを全開にはできず、チョイ開けとかハーフスロットルが多いんだけど、そういった場面でも非常に走りやすい特性だね。

小鳥遊:私がもし1台選ぶとしたら、YZ250FXですね!一番乗りやすかったです。今回試乗したマシンはどのモデルもいわゆるフルサイズで、私にはちょっと大柄で腰高だったんですが、その中でもYZ250FXなら何とかなりそうな気にさせてくれました。モトクロスレースをするなら迷わずYZ250F!

狙ったラインを通れる気持ちよさはさすがモトクロッサー……なんですが、今のところレースに出るところまで自分のスキルが追いついていないので、やっぱりYZ250FXかな〜。

『YZ450F』で最高峰モトクロッサーの片鱗を知る

丸山:そしてことりちゃん、フラッグシップとも言うべきYZ450Fにもチャレンジしたんだよね。こちらもフルモデルチェンジを受けた最高峰モトクロッサー。どうだった?

小鳥遊:スゴかったです!ちょっとでもスロットルレバーをひねると「ビューン!」と加速するんですよ。オンロードで言えば、1000ccのスーパースポーツモデルに乗ってるみたいな感覚でした。とにかくスゴいパワーで、スロットルコントロールが難しかったですね……。ものすごい加速なので、あわててスロットルを戻すとエンジンブレーキで減速……と、ギッコンバッタンしてしまい、扱いには手こずりました。

でも、低回転域からトルクが出てるので、コーナリングは思ったよりも安定してましたね。そこから十分に安全を確認して(笑)スロットルを開けた時の加速の気持ちよさは、ヤバかったです。最高峰モトクロッサーの片鱗を知ることができて、それだけでもう大満足です。

丸山:私はYZ450Fの最新モデルと従来モデルを乗り比べる機会をいただいたんだけど、何から何まで違っていたよ。全体的に最新モデルはとても乗りやすくなっていた。車体はしなやかだしね。従来モデルだと2周もすれば腕がパンパンになっていたところ、最新モデルなら5周はイケる。しかもラインを外さずにね。この疲労度の少なさは、スゴいことだと思った。

ちょうど、今回試乗したクロスカントリーマシン、YZ250FXのような扱いやすさだね。450ccもあるモトクロッサーとは思えないほど、手の内感覚で操ることができるんだ。それなのに、ピンポイントの速さも向上している。モトクロッサーのフルモデルチェンジって、見た目ではなかなか違いが分からないけど、中身は相当に進化していることが分かったよ。

電子制御も、トラクションコントロールやローンチコントロールが装備されていた。オフロードでは使いどころや使いこなしが難しいけど、あるならあった方がいい装備だよね。

YZシリーズならオフロードそのものが楽しめそう!

小鳥遊:YZシリーズにいろいろ乗らせてもらいましたが、「どれもスゴいな」というのが正直な感想です。足が全く届かないマシンで一回も転ばなかった自分を褒めてあげたい(笑)

本音を言うと、YZシリーズはもっと走り慣れてる人向けで、自分なんかには無縁のマシンだと思ってました。でも今は、意外にも「もっとチャレンジしてみたい!」と思ってるんですよね。楽しさがちょっとずつ分かってきてしまった、と言えばいいのかな。

丸山:ことりちゃんは『セロー』や『TT-R125』でのオフロード経験があるけど、走りに特化したコンペティションモデルにはそれなりの良さがあるよね。ちょっとペースを上げてみたいと思った時に、しっかりと応えてくれる足まわりやエンジンを備えている。「もっと、もっと」というライダーのリクエストに、高いレベルで対応するから、頑張りたくなるよね。

小鳥遊:そうなんです!パワーがあるからビビりながらなんですけど、怖いながらも大坂を登っているときや路面の荒れたコーナーでは安心感を感じれるんですよね。だから「もっと先まで攻めてみたい」と思える。これは本当に意外な発見でした。

丸山:まさにオンロードのスーパースポーツモデルと同じ。延々と先があるから、どんどん面白くなるんだ。コンペティションモデルだからこそ味わえる魅力だね。

小鳥遊:私でさえ、いつの間にか楽しんでましたからね……。今までは「オンロードの練習のためのオフロード」という感じでしたが、YZシリーズならオフロードそのものが楽しめそうです!!

小鳥遊レイラ|愛称:ことりちゃん

レースクイーンに憧れてモータースポーツ業界へ。しかしMOTOR STATION TVでの出演をきっかけに走る方に目覚めてしまい、いきなり大型二輪免許を取得。現在では2輪4輪共にサーキットを走り、一昨年に4輪のレース参戦のためJAF国内A級ライセンスを取得。先日、MFJロードレース国内ライセンスを取得して、今年は2輪でもレースに参戦予定。イベントMCから2&4輪の耐久レース参戦まで楽しむモータースポーツ女子。身長は160cm。

丸山浩|プロレーサー、テストライダー・ドライバー

1988年から2輪専門誌のテスターとして活動する傍ら、国際A級ライダーとして全日本ロード、鈴鹿8耐などに参戦。97年より4輪レースシーンにもチャレンジ。スーパー耐久シリーズで優勝を収めるなど、現在でも2輪4輪レースに参戦し続けている。また同時にサーキット走行会やレースイベントをプロデュース。地上波で放送された「MOTOR STATION TV」の放送製作を皮切りに、ビデオ、DVD、BS放送、そして現在はYouTubeでコンテンツを制作、放映している。また自ら興したレースメンテナンス会社、株式会社WITH MEの現会長として、自社製品、販売車両のテストライド、ドライブを日々行っている。身長は168cm。

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