ヤマハ『YZF-R7』がモデルチェンジ、電子制御スロットルや6軸IMU搭載で全面進化 価格は116万6000円から
ヤマハ発動機販売は、スーパースポーツモデル『YZF-R7 ABS』をモデルチェンジし、5月29日に発売すると発表した。さらにヤマハ発動機創立70周年を記念した『YZF-R7 70th Anniversary Edition ABS』も200台限定で発売する。
YZF-R7はスーパースポーツならではの性能と、シリーズ随一のスリムな車体による扱いやすさを両立したモデル。新型は、「The textbook of SuperSport for your “Fun”, “Confidence” and “Growth”」=「楽しさ・自信・成長のためのスーパースポーツの教科書」をコンセプトに開発。水冷・4ストローク・DOHC・直列2気筒・688ccエンジンを搭載し、クロスプレーン・コンセプトに基づく設計を継承。レースマシンを彷彿とさせる機能・性能・スタイルを洗練させると同時に、ストリートでも気負わず扱える機能を多数盛り込んだ。
◆走行支援システムを大幅強化
新たに電子制御スロットル「YCC-T」を採用し、全回転域での滑らかなトルク特性を実現した。さらに車体姿勢を検知する「6軸IMU」を搭載し、以下の走行支援システムが新たに利用できるようになった。
・YRC(ヤマハ ライド コントロール):路面状況や好みに合わせてエンジン出力特性や電子デバイスの介入度を選択できる機能
・BSR(バック スリップ レギュレーター):過剰なエンジンブレーキによる後輪ロック時に出力を制御するシステム
・第3世代クイックシフター:シフトアップに加え、新たにシフトダウンにも対応
・クルーズコントロールシステム:3速以上・約50km/h以上で設定可能。長距離走行時の負担を軽減
・YVSL(ヤマハ バリアブル スピード リミッター):ライダーが設定した速度に最高速度を制限するシステム
◆車体を全面アップデート
バックボーン型高張力鋼管フレームはパイプワークや板厚を最適化し、従来モデルと同等の重量を維持しながらねじれ・縦・横の各剛性を向上させた。ホイールには新たにスピンフォージドホイールを採用し、軽量化と慣性モーメントの低減を実現。俊敏で軽快なハンドリングに貢献する。
フロントサスペンションはピストンロッドのアルミ化などにより従来モデル比350g軽量化。カウルステーもスチール製からアルミダイキャスト製に変更し、273gの軽量化と質感向上を達成した。
ハンドル位置を従来モデルに対し3.6mm上方・8.4mm後方へ移設。燃料タンク形状の変更で前後方向への自由度も拡大した。フロントシートを新作し、表皮のシボを『YZF-R1/R9』と共通にし、乗車感とグリップ力を向上。シート高は従来モデル比5mm低くなり、足つき性が向上している。
最高出力73ps/8750rpm、最大トルク68Nm/6500rpmを発揮する688ccの「CP2エンジン」は、不等間隔爆発サウンドが特徴で高音と低音が混じり合ったハーモニー(和音)がベースとなっている。今回、吸気ダクト形状や不等長ファンネルのバランスを最適設計することで、スロットル開度とエンジン回転数の上昇に伴い、よりトルクフルにサウンドが響くようにした。
◆5インチTFTディスプレイとアプリ連携
5インチのフルカラーTFTディスプレイを採用。ステーの設計やリザーブタンク、メインスイッチの配置、クラッチワイヤーの取り回しを変更し、良好な視認性を実現した。
さまざまな機能を司る画面の操作は、FPC(フレキシブルプリント基板)を組み込むことでコンパクト化と直感的な操作を両立した左手のハンドルスイッチで行う。表示パターンは、4種のテーマに加え、ラップタイムをメインにしたTrackモードがあり、好みや走行シチュエーションに応じて選択が可能。
専用アプリ「ヤマハ モーターサイクル コネクト(Y-Connect)」をインストールしたスマートフォンとペアリングすることで、各種設定の変更や走行データの確認が可能だ。サーキット走行向けの無料アプリ「Y-TRAC Rev(ワイトラックレヴ)」では、ラップタイム計測やバーチャルピットボード機能、車体のCANデータに基づく走行データの解析ができる。
また、無料ナビアプリ「ガーミン ストリートクロス」と接続すれば、ディスプレイをナビ画面として使用することも可能だ。
◆新スタイリングと3色展開
フロントには「M字型ヘッドランプ」を採用し、ヘッドランプ周辺の造形をレンズで平滑化することで空力性能を向上させた。左右のポジションランプはレンズ面の意匠を変更しよりスリムになったほか、新たにフラッシャービルトインミラーも採用し、すっきりとしたフォルムを実現している。
カラーは標準色の「ブルー」「ブラック」と、70周年記念限定色の「ホワイト」の計3色を設定。「ホワイト」は1955年の創立以来レースとともに歩んできたヤマハ発動機の歴史を表現するカラーだ。
これらのほかにも、新たにブラックアルマイトを施したブレーキレバーとクラッチレバーを採用。ブレーキのリザーバータンクにはクリアスモークタイプを採用。クラッチレバーには14段階のアジャスター機構を追加した。シフトペダルとヒールガードを新作し操作性を向上。フラッシャーに新機能「二段階フラッシャー機能」「エマージェンシー機能」「消し忘れ機能」を追加するなど、利便性も大幅に向上させている。
価格は116万6000円。「70th Anniversary Edition ABS」が125万4000円(いずれも税込)。
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